デイヴィッド・ベネターがアンチナタリスト/反出生主義者である理由


衝動的にnoteに登録してしまったけど、何を書けばいいのか。。

最近、反出生主義が話題になっていてインターネット上で色んな人が色んなことを喋ったり書いたりしていますが、ベネター教授の思想があまり広がってないし、言及があっても正しく理解されてないと思うことが多いのです。
哲学の素養がまったくないどころか本も滅多に読まないような私がどこまでできるかわからないけど、ネット上にあるベネター教授の生の声を紹介していきたいと思います。

最初の記事はこれしかない。

割と最近立ち上がった、Antinatalism International という反出生主義活動家の組織がアップロードした動画で、教授が1分半ほどで彼がアンチナタリストである理由を語っています。"Better Never to Have Been" は厚い本だけど、これがベネタリアンアンチナタリズムの核。

一応拙訳を。。

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あなたが魔法の杖を持っていると想像してください。

魔法の杖で石を叩くと、その石は感覚を持ち、苦痛と快楽の両方を経験することができるようになります。

感覚を持った石は、例えば水分補給を必要とすると同時にそれを楽しむことができます。

しかし長い間水分補給をしないと、焼けるような渇きを経験し、水で覆われると溺れます。

天気の良い日には、暖かい日差しを楽しみますが、
気温が下がりすぎると低体温症になり、気温が高すぎると熱中症になります。

あなたは杖で石を叩くべきでしょうか? 叩かないでおくべきでしょうか?

石は感覚を持つことに何の関心もなく、感覚を持てば苦しみ死ぬことになります。 当然、あなたはすべての石を無感覚のままにしておくべきです。

フランケンストーンを創造すればホラー映画の世界になるでしょう。 

さまざまな重要な点において、石を叩くことは生殖と似ています。

生殖とは、何も存在していないところに感覚を持つ存在を創造すること、

運命による試練に晒され、言葉に絶するような苦しみを味わう可能性があり、いつかは死ぬ存在を創造することです。

生殖がこれほど自然で当たり前に行われている世界でなければ、生殖とは悲劇であり茶番であるという正しい見方がされていたことでしょう。

これが、私がアンチナタリストであり、あなたもそうあるべきだと思う理由のショートバージョンです。


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