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艦隊これくしょん同人誌備忘録 その36

タイトル: 花信の風
サークル名: つみきの帝国
作者:しめぎ
発行日:2016年8月13日

艦娘が「艦娘」として育てられた説があるとおもいますが(kirusuさんとかが描かれていた漫画とか、他にもたくさんあるかと思います)、この本もそんな説?にのっとて翔鶴姉妹が田舎の屋敷の中で大事に、というより艦娘であることを隠すように育てられている所から話しが始まります。

偶に外に遊びに行くと、勝手に先に行く瑞鶴を追いかけているうちに翔鶴の下駄の鼻緒が取れてしまい、歩けなくて困っているところに現れたのは同じ歳くらいの元気な少年。
少年の兄は海軍の母艦航空隊の操縦士で少年も兄のように戦闘機の操縦士に憧れていて、この後に翔鶴の航空隊に所属する事になるという二人の幼い日の邂逅が描かれています。

オリジナル要素が気持ちよく、表紙の包帯を巻いて傷だらけの翔鶴の儚げな姿が印象的な表紙、作中のモノローグに綴られた幼い「艦娘」の記憶を紐解いていく感じが大好きで読んでてとても面白いです!

翔鶴ってそういえば傷つきやすい不幸キャラだった事を思い出しながら、いまや立派な装甲空母になって機動部隊の大エースとして重用されるようになって、先輩の背中を追っていた自信のない儚げな少女が立派になったなあと思いつつ、そんでも今月も5-5でレ級の魚雷一発で大破撤退かぁ。

でも翔鶴型が大好きだか許しちゃう!

そんな翔鶴型大好きおじさんにぴったりの、帝国海軍最高武勲艦の美しいくも儚い姿を目に焼き付けられる最高の本です。

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