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お気持ち表明クソ長note

ようやく、ようやくだ。
アルバムという名の音源をこの世に出すことができる。発売日は2023年6月14日。
店舗に並ぶのも通販で売るのも各種サブスクに出すのも同じ日。
取り扱い店舗

・タワーレコード
札幌パルコ店
渋谷店
新宿店
名古屋近鉄パッセ店
名古屋パルコ店
梅田NU茶屋町店
あべのHOOP店

・ヴィレッジヴァンガード
渋谷本店

CDの売れないこの時代に、大した人気もないバンドの音源を取り扱ってくれる店舗がこんなにあるなんて嬉しいし幸せなことだ。ありがとうございます。

曲数は9曲
気になるお値段は2970円

ちょっと高いと感じるかもしれない。しれないが、10年ぶりのアルバムだ。1年で換算すると300円。
1日で換算すると大体0.8円くらい。
これで、一生もののCDが手に入ると思うと、
ね?とってもお得です。
ツアーは↓
6月24日(土曜)
・南堀江Knave
7月8日(土曜)昼公演
・下北沢近道
7月16日(日曜)
・名古屋CLUB ROCK'N'ROLL
7月28日(金曜)
・札幌Sound lab mole

いろいろな詳細はこれを見てくれ。なんかあるたびに更新する。

最初に結論だけ言っておこう。今もしぶとく未完成VS新世界のことを好きな人、昔好きだった人、これから好きになった人、音信不通になったお前も、CDを買って欲しい。そして、ライブに来て僕と話しをしてくれ。それ以上は望まない。いや、グッズ出したらそれも買ってくれると助かる。以上だ。

僕がやってる未完成VS新世界とかいうバンドは、何かしようとすると何かが起こって上手く前に進めないということが多かった。
普通のバンドが普通にできることができない。

札幌から東京に上京してきて、半年くらいでCDを出し、良い感じで活動してたけど、2枚目のCDを出す前に当時所属してたところの音楽事業がなくなるだかなんだかでCD発売がなくなる。
そこから3年くらい、ただライブをし続ける生活。メンバーチェンジを経て、ようやく2枚目を出す頃にはそういえば、そんなバンドも居たね状態。
そこから事故が起きて活動を止めたり、メンバーが居なくなったりなんだり、いろいろあってここまでかかった。本当にようやくだ。
それにしても、よくここまで続けてきたもんだ。偉いぞ(途中1回やめたけど)

それでも、なんとか活動を続けてきた。
僕の作る音楽を好きだと言ってくれる人や、未完成が好きだと言ってくれる人がいるのは嬉しいし、その声が多かろうが少なかろうがちゃんと励みにはなるんだけど、こう色々なネガティブなことが起こると、待ってくれている人が居ても続けるのがしんどくなる。
ピンチはチャンスだなんて言葉があるけど、僕は大体ピンチのまま終わって次に進むことが多い人生だった。今もそんな感じだ。

そんな、ピンチのままたどり着いた今回のアルバム。人生で1番良い音源になったよ。
ここまで生きててよかったなと(小並感)

この時代、CDが売れないことはわかっている。
タワレコに置いたところで、お金を払わなければ大した展開もしてくれないだろう。(以前リリースした500円CDの時、ピヴォ店は熱意でやってくれた。もう移転しちゃったけれど、今回はどうなんだろ)
でも、僕は作りたかった。
ジャケットの表や裏もそうだし、盤そのものだったり、歌詞カードに印字されている文字も、僕にとってはどれもが宝物。
あと、サブスクで配信とかもする予定なんだけど、CDに関しては容量ギリギリまでつめこんだ。
CD特典ってわけじゃないけど、サブスクには乗せないよ。だから、よかったら手に取って欲しい。
ライブハウスで売るときはなんか特典とかもつけたいな。

CDを出すということは、もちろんツアーめいたこともやる。いつもの、東名阪札。
ライブ周りはいつも通りはばたにいろいろやってもらった。いつもありがとう。
あと、僕が誘える範囲で一緒にライブやりたいバンドも呼んだ。
未完成は大した条件も出せない、しょうもないバンドなのによく引き受けてくれたなあと心から思う。
初めましてのバンドも本当にありがとう。貴重な1日を消費して、一緒にライブをすることを選んだことに心から感謝しています。あと、勝手に友達になれたら嬉しいなと思ってる。

そして、今回の作品はいろんな人に助けてもらって出来たアルバムでもある。
バンドをサポートしてくれてるセルジオも松浦も、居ないとバンドすら出来なかった。いつも本当にありがとう。今の未完成が1番かっこいいよ。

レコーディングは中村宗一郎、渡邊さんに紹介してもらってレコーディングしたんだけど、お金がないと言ったら、嫌な顔せずに本当に頭のおかしい値段で引き受けてくれた。
僕は、レコーディングエンジニアには縁があるというか、偉いとかすごいとか言われる人ほど好きにやらせてくれることが多い。
僕の好きな音で録音すると上手く行かなそうなものも、アーティストが自分の好きな音を出すのが1番いいんだからと。好きにやらせてくれた上で、仕上がりは相当いいものを作ってくれた。渡邊さんとは歌録りを一緒に。もう10年以上ぶりに一緒に制作したけど、1枚目の夕暮れ狩りの頃からあの人はなんも変わらん。

ジャケットは三都慎司。安田がTwitterで会話してて、漫画を読んでみたのがきっかけ。絵はもちろん、漫画もめちゃくちゃ良かった。
ので、ダメもとで1曲(ハッピーエンドになるようにできている)送って頼んでみたら描いてくれた。
実際に一度会って打ち合わせというか、お話しさせてもらったんだけど、会った時に昔から未完成のことが好きでと未完成のTシャツまで持ってきてくれていろいろ話しをした。(話しのほとんどが僕の好きな漫画やアニメの話しだったけれど)
ジャケットの仕上がりは近年稀に見る神のような出来。完璧でしょ。
いま連載してる「新しいきみへ」をまだ読んだことない方はぜひ読んで。そこから、別の作品を読み進めていくのがルートとしてはいいような気がしてます(評論家感)

手伝ってもらったといえば、村田だ。
村田のことを知らない人もいるだろうけど、あいつが居なかったら楽曲のアレンジとかその他もろもろいろいろ困難だったし、なにより居てくれるだけでかなり安心感があった。
ほんと、音楽面以外でもいろいろ支えてくれた。僕にとっては、音楽関係で1番古い付き合いの人間だ。高一の頃からだからとんでもなく長いな。
バンドを続けていくことは難しいけれど、村田が近くにいなかったらもうやってなかっただろうし、まだこの世界線で未完成の音楽を聞きたかった人がいるなら村田に感謝するといい。
ちなみに、向こうは僕のこと往年の友達だと思ってるだろうけど、僕はなんでもしてくれる優しい人としか思ってないから勘違いしないでもらいたい。
今月の友達料金がまだ振り込まれてないからこれみたら至急振り込むように。

曲名、タイトル周りはいつも通り松倉。
いつもいろいろな知恵を貸してくださる。
松倉のセンスの良さを信じていれば大体のことは乗り越えられる。

歌詞カードとか細かいところは富樫に。
時間的に厳しかったけど、仕上げてくれた。
いろんな校正作業がめんどくさかったけどな。
村田もそうだけど、昔からの仲間に手伝ってもらったのは嬉しかったな。

バンド的には
「未完成の商業音楽」
というアルバムを出した時に終わった。
そして、今回のアルバム
「音楽という魔法に夢をみていたよ」
で、終わったはずだったバンドがまた立ち上がった。みたいな感じに自然となった。
でも、僕はピアノを始めた小学生の頃から、ギターを始めた中学生の頃から、ずっと本質は変わってないと思ってる。
思ってるんだけど、昔書いたような歌詞はもう今の自分には書けない。だから、このアルバムは今の僕、未完成そのもの。

僕は多分この先の選択をしなければいけない。
東京でこのまま音楽を続けるなら、それ相応の覚悟がいる。去年の末から働き始めた会社と音楽の両立は多分、まあまあ厳しい。
かといって、良い歳になった僕がなにもかもかなぐり捨ててここから音楽にステータスを全振りすることも難しいだろう。僕は昔より音楽のことを少し理解したからだ。
今のまま、なんとなくでも続ける元気や気力はどうしたら持続できるのか。
当たり前に音楽をすることに心が揺れる。
なんかちょっとした奇跡が欲しい。
でも、僕らは奇跡より約束が好き(王国民感)

中途半端に続けるくらいなら、めちゃくちゃ良い音源が出来たこのタイミングで音楽をやめて、嫌いな東京から好きな札幌へ帰って、そこで暮らしていく選択もある。

巷にありふれている好きなことをして生きていくではなく、嫌なことは極力しないで生きていくを地で生きてきた僕の信念はどこにいったんだという生活を今はしている。

僕は、僕のことを好きな、僕のことを好きだった人が好きな、僕のことが好きだ。
僕が僕であるために、さっきも言ったけど音楽をやめる選択肢もどこかにあるだろう。音楽しかやることないし、音楽しかできないのにね。

でも、もう少しだけ嫌いな東京で考えてみてもいいと思っている。いつからか迷ったらなんでもいいから決断するくせがついた。
それが成功しようが失敗しようが別にどうでもよくて、いや、よくない。よくないけど、選択をした自分のことが好きになれるから。
だから、音楽のことも仕事のことも保留している今の自分にすごくモヤモヤするし、イライラもする。
だけど、迷うのはダメだけど悩むのは別にいいもんな。

この先、楽しいことなんかいくらでもあると誰かが歌っていた。楽しいことはたくさんあるよ、もう大人だからそんなことは知ってる。
今も楽しいと思うタイミングはあるよ。そして、それに満足して死ぬまで生きていけるかどうかは自分次第なのもわかってる。

さあ、明日はどっちだ。

なんにせよ音源が出せるのも、ライブができるのも楽しみだなあ

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