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たくさんの人に読んでほしいnote

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わたしが胸を打たれたり、そのメッセージに共感したりした、他のユーザーのnoteをご紹介します。
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偏見と差別について理解したい時に読む本5冊+α

偏見と差別について理解したい時に読む本5冊+α

最近のマイブームは、脳の癖…つまり偏見やバイアスみたいなものによっていかに差別が起きるのか、そして歴史的に女性がどのような時代を歩んでいたのかを知ることです。

私は周りに詳しい人(主に荻上チキさんとminaちゃん)がいたのでいろいろと本をおすすめしてもらえましたが、そうでもないとなかなかどれから読んで良いのかわからないと思うので最近読んだ中でよかったものをまとめます。

▶︎フェミニズム先進国

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私の女友達たちは、女の子と付き合ってる。

私の女友達たちは、女の子と付き合ってる。

こんにちは、ハヤカワ五味です。

私の周りには色々な人がいます。

障害者手帳持ってるパリピとか、めちゃくちゃハッピーなゲイの人、このご時世に隠れキリシタンの人。自分の仕事柄もあって様々な人が身の回りにいるのだけど、大学時代に仲良くなった友達がレズビアンだったので、彼女と過ごしていく中で「レズビアンから見える世界」を少し垣間見た。

そんな中、最近になってLGBTQ+と出生率に関してのニュースやツ

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お互いに同じ速度で距離を縮める人とは仲良くなれる

お互いに同じ速度で距離を縮める人とは仲良くなれる

先日も書いたのだけど、noteで出会った友人たちと飲み会をした。私と夫をのぞき、7人も集まってくれた。

このとき、「どういうきっかけでお互いをフォローし、やり取りをするようになったか」という話題が出た。

私は、そこにいる夫以外の7人をどういうきっかけで知り、フォローし、やり取りをするようになったのか。

実は、まったく覚えていない。

覚えていないくらい自然に、気づいたら仲良くなっていた。

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自分の美しさくらい

自分の美しさくらい

肉体は男性で、恋愛対象は女性。

旧来、美容(さらに絞って言えば化粧)というのは女性のためのもので、化粧をする男性というのは芸能界に身を置くような、きらびやかな世界にいる人くらいだったように思う。
それでも、服に興味を持ち出した頃から、スキンケアに凝ってフェイスパックをしたり、ホームピーリングを始めてみたり、私の美容的な興味・関心の深度は女性のそれだった。

なぜ、男性が爪を塗ってはいけないのか。

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このままではきみが死んでしまう

就活自殺がなくならないという。

自殺はつねに終わってしまった問題としてあらわれる。自殺の報道をどれだけ悲しく思ってもそのひとには会えない。そのひとの問題は終わってしまい、もう解決することはない。それならばせめて、と、いままさに死にかかっているべつの誰かが死なずにすむために努力することしかできない。

「死にかかっている誰か」はどこにでもいて、報道されないし、近くにいてもわからないこともある。とき

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「違い」と「嫌い」を混同してはいけません。〜息子の担任の鮮やかな対応(イギリス)〜

息子がイギリスの公立小学校1年生に入ってしばらくたった頃のことです。
学校から戻ると、息子がさびしそうな顔で、
「ママ、明日からお弁当はサンドイッチにして。」
と頼んできました。
その頃わたしは、娘(小学校6年生)と息子のお弁当には日本で作っていたようなお弁当と、たまにサンドイッチやパスタのお弁当を作っていました。
その日はしょうゆ味のおかずの入った日本らしいお弁当でした。
息子に理由を訊ねてみる

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宇多田ヒカルの孤独と「安心な居場所探し」からの脱却

宇多田ヒカルの孤独と「安心な居場所探し」からの脱却

6月30日に放送された、宇多田ヒカルのNHK『SONGSスペシャル』は、とてもよかった。

ピース又吉との対談の中で話されたのは、彼女にとって「家族」というコミュニティが普通の人とは違ったものであったということ。

特に母親である藤圭子が本人曰く全く「油断ならない」というか、予測のつかない人だったらしく、彼女にとって、家族とは決して「安心なコミュニティ」ではなかった(だろうね~とは思ったw)。

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なんのために勉強なんてするの?と聞かれたら

なんのために勉強なんてするの?と聞かれたら

東大には縁もゆかりもないのだけれど、この送辞を読んでぐっときた。

私たちは、ついつい自分が主流派・多数派に属していると思い込むことで安心を得ようとします。

翻って、自分と異なる他者に対しては「変わり者」や「異端」のレッテルを貼りがちです。

一方で、多数派に属しているつもりだった自分が、何かのはずみで突然「異端」の側に立たされてしまうという事態が、いとも簡単に起こりえるのです。

だからこそ、

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現地で感じた、スウェーデンの民主主義と教育。一人ひとりが「声」をあげられる身近な場、それを届ける仕組みへの信頼。

現地で感じた、スウェーデンの民主主義と教育。一人ひとりが「声」をあげられる身近な場、それを届ける仕組みへの信頼。

EDUTRIP in Swedenから帰ってきた。
記憶のあたらしいうちに、現地で感じたこと・考えたこと・引っかかったことを言葉にしておきたい。
 
EDUTRIP自体の行程やどんなふうに過ごしたか、など旅のレポートは以下のFacebookページにまとまっているのでそちらを参照してもらえるとありがたい。ここではあくまで私個人の主観に振り切って書く。時系列もバラバラです。念のため。

また、この記事

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「価値観がアップデートされない人たち」を見下しても解決しない

「価値観がアップデートされない人たち」を見下しても解決しない

「結婚して子どもを育てるのが女の幸せだ」

……なんてことを言う人が、私の若い頃(2005年くらい?)は周りにけっこういた。年配の人だけじゃなく、同世代にもけっこういたのだ。

そのたびに私は「幸せのかたちはひとつではない!」「結婚によって幸せになる女性もいるし、結婚を選択しないことで幸せになる女性もいる!」と語気を荒げて反論した。

けれど今は、いちいちそんなことを言わなくてもよくなった。

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文化は人間を救う

文化は人間を救う

Twitterで見かけた新聞の投書。

わたしは地方の女子大に通う地味で垢抜けない女子大生だった。しかも高校も女子高だったので男性の友人なんかいなかった。

私が入った女子大は、歴史はあるが、同じ街にある旧帝大の花嫁学校のような体裁で、学業に身を入れる学生はほとんどおらず、学府とは名ばかりのようなところだった。授業終了のチャイムが鳴ると、みな一目散に街に出てバイトやデートに励むので学内には人っ子一

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『愛がなんだ』が好きなんだ。

『愛がなんだ』が好きなんだ。

あなたが心の底から愛している小説は?

そう問われて真っ先に思い浮かぶのは、角田光代さんの『愛がなんだ』だ。
27歳・OLのテルコがマモちゃんに出会って恋に落ち、しかし恋人同士にはなれないままでひたすら想いを加速させていく、究極の片思い小説である。

物語の中では、特筆すべきなにかが起こるわけではない。
ただテルコは、とにかくマモちゃんのことが好きで好きでたまらず、時に、いや頻繁にちょっと行き

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難民が日本の中で公正に受け入れられる社会へ。悔しさから始まる、不寛容を乗り越え希望へ変えていく力。

難民が日本の中で公正に受け入れられる社会へ。悔しさから始まる、不寛容を乗り越え希望へ変えていく力。

「こんな社会じゃ嫌……!これを変えずにしていいのか……!社会を少しでも良くしたい、悔しくて怒ってやっている部分はありますね」

認定NPO法人”難民支援協会”の代表理事である石川えりさんは語気を強めてそう話す。
優しい笑顔が魅力的な彼女が時折見せる力強い目線や表情は、難民支援の過酷さを物語っていた。

ルワンダの虐殺を知って石川さんが難民問題に興味を持ったのは高校三年生の時だったという。

「自分

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