マガジンのカバー画像

たくさんの人に読んでほしいnote

19
わたしが胸を打たれたり、そのメッセージに共感したりした、他のユーザーのnoteをご紹介します。
運営しているクリエイター

2019年4月の記事一覧

なんのために勉強なんてするの?と聞かれたら

なんのために勉強なんてするの?と聞かれたら

東大には縁もゆかりもないのだけれど、この送辞を読んでぐっときた。

私たちは、ついつい自分が主流派・多数派に属していると思い込むことで安心を得ようとします。

翻って、自分と異なる他者に対しては「変わり者」や「異端」のレッテルを貼りがちです。

一方で、多数派に属しているつもりだった自分が、何かのはずみで突然「異端」の側に立たされてしまうという事態が、いとも簡単に起こりえるのです。

だからこそ、

もっとみる
現地で感じた、スウェーデンの民主主義と教育。一人ひとりが「声」をあげられる身近な場、それを届ける仕組みへの信頼。

現地で感じた、スウェーデンの民主主義と教育。一人ひとりが「声」をあげられる身近な場、それを届ける仕組みへの信頼。

EDUTRIP in Swedenから帰ってきた。
記憶のあたらしいうちに、現地で感じたこと・考えたこと・引っかかったことを言葉にしておきたい。
 
EDUTRIP自体の行程やどんなふうに過ごしたか、など旅のレポートは以下のFacebookページにまとまっているのでそちらを参照してもらえるとありがたい。ここではあくまで私個人の主観に振り切って書く。時系列もバラバラです。念のため。

また、この記事

もっとみる
「価値観がアップデートされない人たち」を見下しても解決しない

「価値観がアップデートされない人たち」を見下しても解決しない

「結婚して子どもを育てるのが女の幸せだ」

……なんてことを言う人が、私の若い頃(2005年くらい?)は周りにけっこういた。年配の人だけじゃなく、同世代にもけっこういたのだ。

そのたびに私は「幸せのかたちはひとつではない!」「結婚によって幸せになる女性もいるし、結婚を選択しないことで幸せになる女性もいる!」と語気を荒げて反論した。

けれど今は、いちいちそんなことを言わなくてもよくなった。

もっとみる
文化は人間を救う

文化は人間を救う

Twitterで見かけた新聞の投書。

わたしは地方の女子大に通う地味で垢抜けない女子大生だった。しかも高校も女子高だったので男性の友人なんかいなかった。

私が入った女子大は、歴史はあるが、同じ街にある旧帝大の花嫁学校のような体裁で、学業に身を入れる学生はほとんどおらず、学府とは名ばかりのようなところだった。授業終了のチャイムが鳴ると、みな一目散に街に出てバイトやデートに励むので学内には人っ子一

もっとみる
『愛がなんだ』が好きなんだ。

『愛がなんだ』が好きなんだ。

あなたが心の底から愛している小説は?

そう問われて真っ先に思い浮かぶのは、角田光代さんの『愛がなんだ』だ。
27歳・OLのテルコがマモちゃんに出会って恋に落ち、しかし恋人同士にはなれないままでひたすら想いを加速させていく、究極の片思い小説である。

物語の中では、特筆すべきなにかが起こるわけではない。
ただテルコは、とにかくマモちゃんのことが好きで好きでたまらず、時に、いや頻繁にちょっと行き

もっとみる
難民が日本の中で公正に受け入れられる社会へ。悔しさから始まる、不寛容を乗り越え希望へ変えていく力。

難民が日本の中で公正に受け入れられる社会へ。悔しさから始まる、不寛容を乗り越え希望へ変えていく力。

「こんな社会じゃ嫌……!これを変えずにしていいのか……!社会を少しでも良くしたい、悔しくて怒ってやっている部分はありますね」

認定NPO法人”難民支援協会”の代表理事である石川えりさんは語気を強めてそう話す。
優しい笑顔が魅力的な彼女が時折見せる力強い目線や表情は、難民支援の過酷さを物語っていた。

ルワンダの虐殺を知って石川さんが難民問題に興味を持ったのは高校三年生の時だったという。

「自分

もっとみる