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たくさんの人に読んでほしいnote

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わたしが胸を打たれたり、そのメッセージに共感したりした、他のユーザーのnoteをご紹介します。
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#エッセイ

お互いに同じ速度で距離を縮める人とは仲良くなれる

お互いに同じ速度で距離を縮める人とは仲良くなれる

先日も書いたのだけど、noteで出会った友人たちと飲み会をした。私と夫をのぞき、7人も集まってくれた。

このとき、「どういうきっかけでお互いをフォローし、やり取りをするようになったか」という話題が出た。

私は、そこにいる夫以外の7人をどういうきっかけで知り、フォローし、やり取りをするようになったのか。

実は、まったく覚えていない。

覚えていないくらい自然に、気づいたら仲良くなっていた。

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自分の美しさくらい

自分の美しさくらい

肉体は男性で、恋愛対象は女性。

旧来、美容(さらに絞って言えば化粧)というのは女性のためのもので、化粧をする男性というのは芸能界に身を置くような、きらびやかな世界にいる人くらいだったように思う。
それでも、服に興味を持ち出した頃から、スキンケアに凝ってフェイスパックをしたり、ホームピーリングを始めてみたり、私の美容的な興味・関心の深度は女性のそれだった。

なぜ、男性が爪を塗ってはいけないのか。

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なんのために勉強なんてするの?と聞かれたら

なんのために勉強なんてするの?と聞かれたら

東大には縁もゆかりもないのだけれど、この送辞を読んでぐっときた。

私たちは、ついつい自分が主流派・多数派に属していると思い込むことで安心を得ようとします。

翻って、自分と異なる他者に対しては「変わり者」や「異端」のレッテルを貼りがちです。

一方で、多数派に属しているつもりだった自分が、何かのはずみで突然「異端」の側に立たされてしまうという事態が、いとも簡単に起こりえるのです。

だからこそ、

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「価値観がアップデートされない人たち」を見下しても解決しない

「価値観がアップデートされない人たち」を見下しても解決しない

「結婚して子どもを育てるのが女の幸せだ」

……なんてことを言う人が、私の若い頃(2005年くらい?)は周りにけっこういた。年配の人だけじゃなく、同世代にもけっこういたのだ。

そのたびに私は「幸せのかたちはひとつではない!」「結婚によって幸せになる女性もいるし、結婚を選択しないことで幸せになる女性もいる!」と語気を荒げて反論した。

けれど今は、いちいちそんなことを言わなくてもよくなった。

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『愛がなんだ』が好きなんだ。

『愛がなんだ』が好きなんだ。

あなたが心の底から愛している小説は?

そう問われて真っ先に思い浮かぶのは、角田光代さんの『愛がなんだ』だ。
27歳・OLのテルコがマモちゃんに出会って恋に落ち、しかし恋人同士にはなれないままでひたすら想いを加速させていく、究極の片思い小説である。

物語の中では、特筆すべきなにかが起こるわけではない。
ただテルコは、とにかくマモちゃんのことが好きで好きでたまらず、時に、いや頻繁にちょっと行き

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理想の関係性、なんて勝手な押し付けだけれど

理想の関係性、なんて勝手な押し付けだけれど

名前のない関係性が好きだ。

というか、本当は関係性なんて一つ一つ全部違うのだから、すべてを同じ名前で呼ぶことの方がおかしいんだけど。

名前のない関係性っていうのは、たとえば友達関係の中に見えるいわゆる「恋愛」と「友情」のはざまにある絆、みたいな、上手く言い表せないんだけど、その相手を他のひととは違ってとくべつに大切にしていることがわかる関係みたいなもの。そしてそこには「付き合いたい」「キスした

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