信用・信頼・信者の違いってなんだろう。 ~作家売買~

私は、昔、とある人のファンでした。

といっても、そこそこのいい大人になってはいました。

信用して、信頼しながら、信者になった昔話です。


当時は、ちょっとフザケテ、ファンなのに「私は、その’とある人’の信者!」なんて言ってしまう時期もある程、心酔してました。

今、その人を見ても「ああ、昔、ファンだった。」って感想が出るだけで、ファン活動として、その人が出ているモノを買わなくなりました。


あんなに好きだったのに、なんでだろう?って、ちょっと不思議でした。

自分が飽きっぽい性格だから?

ファン対象の方の活動方針は変わってはいないから、きっと自分が何か変わったんだろうな~ぐらいに思っていました。


ファン期間が終わって、その人について知人と話していた時に考えたんですけど。

最初は、ファンとして好きだったその人が、気になり、鑑賞していくうちに、その人が創る世界観を見るのが楽しくなった。

駆け出しだったから、ファンとの距離感も近いことも、とっても新鮮だった。

中年の自分に、子供の頃にファンになった、芸能人や著名人とかの人たちは「テレビの中の人」っていう別世界の存在で、子供の私にとってはチケット取って、ライブなどを通して本人を観ることは難しかったんです。

それが、こんなに近くで観られる。

ライブなどのチケットもネットで簡単に調べ、取れる。(一部人気ライブは不可ですが、私がファンだった方は、その時、そこまで盛況な時じゃなかったので、たいてい取れました。)


そして、ハマっていき、その人が創るものは楽しい=良いモノという信用がその人に対して生まれました。


その人が創るものを買い、所有することで自分も楽しくなり、かつ、その人の役に立っていると勝手に感じていく。

その人が作り出す商品を買う為に、お金が必要なので、仕事に集中します。でも、それ以外の時間はどんどん”その人”の作品を観ることなどに注がれて、他の作品鑑賞などをしなくなっていった。

他の作品情報などを仕入れてないので、自分の情報(わかること)は、その人が創りだす世界だけ。

どんどん、どんどん、そのファンとして好きな人だけを信頼していく。


買えば、買う程、駆け出しのその人の生活を支援してる=その人がより一層、活動に集中できると、その人の一言一句を全て肯定して、その人の言葉だけが正解だと妄信した信者となっていった。


ってな、感じの心理移動が、当時の私の中であったんだな~ってファンを終わってみて感じました。

そして、その中で出てくる「信じる」という使った単語の変化

「信用」「信頼」「信者」の違いってなんだろう?


信用は「信じて、用いる(使う)」

信頼は「信じて、頼る」

信者は「信じる、者」


辞典とか好きな方はお好きにお調べ下さい。それも一つの解釈ですし、私は、私の解釈を書いていきたいと思います。


最初は、相手を信用することから始まった。

ファンとして好きだった人が創る世界を、信じて用いる=使って、楽しい時間を満喫していた。

いわゆる、買って、使っている(用いる)側だった。


それがドンドンとエスカレートしていくと信頼という、信じて頼るという形で、楽しさの提供を相手を頼りだした。

これが家族や友人としてだったら相互で頼り合い、高め合いができたかもしれないが、ファン(自分)と相手(私がファンとして好きだった人)はそうじゃない。

あくまで一方的に、相手側は商品という情報を発信するだけであり、私もファンとしてそれを買って、鑑賞、所有するだけの関係性なだけである。

それ以上の関係にはなりえない関係性なのである。もちろん、関係性を崩したくはない。


私が作った商品を、相手が買ってくれたり、より良いモノへの助言をくれたりはしない。(当たり前)

あくまで、一方通行の相手の発信を『ファンとして受信』することだけが続く。


私の場合は、「楽しさの提供」について、相手を頼ることが過剰になり、依存に違い状態になっていった。


そして、最期は信者として。「信じる者」として、何も疑わずに商品をバンバンと買っては、楽しそうに笑っていた自分がいたんです。


あくまで、私のファンだった時期の心理を追ったものです。

信用して、信頼して、信者になったお話でした。


心理移動の感覚描写のいい勉強になったし、今もその人のことは元気に活動してるのを見るのは好きです。

ファンじゃなくなったのは、飽きたというより、人気が出てきたことによる信者の派閥の違いを感じてしまったからでしょうか。


これもファン心理アルアルですけど、ファンとして好きだった人に新規でドーンとファンが増えると、一部の古参ファンは退散する。


商売なので、お客さん(ファン)が増えるのはありがたいんでしょうけど、急に増えたことで運営が追い付かなくなってしまってたんですよね。

なので、熱く「あの人を人気者にしたい!」って思いが、人気が出たから、もう、私はファンじゃなくてもいいか~っと。

なんとなく心酔していたモノが醒めてしまった。


人気出るまで過程が好きだったんだな~ってファン心理のお話でした。


もし全部読んで下さった方がいらしたら。

読みづらかったかもしれませんけど、あえて指示語は変形しております。

コレは色々と活用ができる心理だったりするんです。

中々、タノシイ世の中なんです。


今日も、誰かに笑われていますように