若者を見てニヤニヤしてしまうのは、「若かった自分」をその若者に投影しているから。 ~作家売買~

若者だった時代に、中年先輩の顔がたまに「ニヤニヤと笑っている」ことがありました。

愚直だった自分は「ああ、年上にバカにされてるのかな?」って自意識過剰に反応して、中年の先輩に「何か可笑しなことしました?」って聞いたことがあるんです。

先輩は、少し恥ずかしそうに「なんでもない。」って言っていたんです。


全く意味がわからなくて、すごくイライラしたのを覚えています。

真面目に仕事に取り組んでいれば、いるほど、その先輩のニヤニヤは見かけ、笑われる理由がわからずにいてイライラだけが募った時があったんです。


最近、自分が中年になって、あの時の先輩のニヤニヤの意味がわかったんです。


若者が真剣に、時に愚直に行動しているのを見た時、『若かった時の自分』と重ねてなんとも言えない気恥ずかしさが込み上げてくるんです。

若者は何一つ悪くはありません!

中年が現実の若者と過去の若かった自分を比べて、年喰った自分を自覚して、なんとも言えない「若かった自分の行動」を思い出し気恥ずかしさが込み上げてくるんです。



中年には稀に起こります。


どうか、若者の皆さん。

真剣に取り組んでいる姿を、中年に見られてニヤニヤとされたら、その中年は結構な確率で「若かった自分」を思い出しています。


中年が通る道の一つなんです。

ニヤニヤしてても、「ああ、アレは中年アルアルだね。」って気にしないで下さい。


今日も、誰かに笑われていますように。