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星のソムリエの実技試験を受けました

星のソムリエとは

天文、宇宙に関わる資格は現在4つあると思っています。その中の一つが星のソムリエで全国各地で星のソムリエの講座が開かれているので、興味がある方はお近くのソムリエ講座を調べてみください。
星のソムリエ=星空案内人(準案内人)です。
ほかの資格が気になる方はこちらをどうぞ。

星空準案内人を取得済み

今回受けた実技試験は星空案内人のうち正案内人と呼ばれる試験でした。これまで各種講座を受け、準案内人を取得していました。正案内人取得に向けて、必要な単位も取得し、残すは実技試験のみということになっていたので、心待ちにしていました。

どうなれば試験に合格するのか

各地域(講座を行っている団体)ごとに試験の方法は違うと思いますので、参考にしてもらえたらと思います。星空案内の相手はもちろん一般のお客さんで、お客さんのアンケート結果から「星空案内を楽しめた」という感想が過半数以上もらえることが試験の合格条件となっていました。

天文台の大型望遠鏡で実施

元々口径10cmくらいの望遠鏡で実施するイメージを持っていましたが、今回は天文台のドームに設置された大型望遠鏡で実施することになりました。コンピュータ制御されているので、PCを操作して天体を導入します。
PCで操作をすると、自動で望遠鏡が動き、それに合わせてドームのスリット(空が見えるようになっている隙間)の方向を調節します。
望遠鏡が止まったら、指定した天体が望遠鏡の視野に入っているか確認し、お客さんが見やすいように中心に微調整します。また、ピントも確認しずれているときには調節します。自動制御なので大きくずれることはありませんが、毎回必ず確認します。(自分も見たいし)

電子観望も並行して行う

望遠鏡が複数台ついているので、そのうちの1台を電子観望にし、PCやモニターの画面で見られるように設定していただきました。星雲星団は電子観望の方がわかりやすいということで、お客さんには電子観望も楽しんでもらいました。今回はM13とM57の2つを電子観望で見てもらいました。もちろん同時にメインの望遠鏡で直接アイピースも覗いてもらいました。比較しながら見ると、形をイメージしやすく、解説もしやすかったです。

今回導入した天体

・アルビレオ(はくちょう座の二重星)
・ベガ
・アルタイル
・M13(ヘルクレス座の球状星団)
・M57(こと座の環状星雲)
・ミザールアルコル(北斗七星の中の二重星)
・コルカロリ(りょうけん座の二重星)
・いるか座γ星

今回は月もなく、土星も上がる前だったので惑星はなし。

人工衛星をチェック

職員さんと人工衛星の予報をチェックし、中国の宇宙ステーションと、スペースXのスターリンク衛星が見やすいということで、その2つは案内することにしました。予報の時間に近くなったときに職員さんが教えてくれ、お客さんにも案内しました。スターリンク衛星については、最近話題になっていることもあり、一度外に出て見ることにしました。天文台のドームの中からだとスリットのわずかな視野からしか見られないですもんね。
スターリンク衛星は天文写真を撮る方には邪魔な存在と言われてしまいますが、観望会に参加した一般のお客さんからすると楽しいイベントという感じですね。
前日にも見ていましたが、この日のスターリンクは少し薄めではっきりとした感じではありませんでした。それでもお客さんの9割くらいは見てもらえたと思います。視力がよくない方には難しかったようです。

試験を受けた感想

試験の合否も気になるところではありましたが、まずは久しぶりに天文台の観望会に参加できたこと(案内側ですが)が楽しかったです。ドームの中の雰囲気とか、大きな望遠鏡とか、そこにいるだけでワクワクしてしまいますね。(私だけでしょうか?)
導入天体は限られたものでしたが、どの天体もお客さんに楽しんでもらえたようで、解説しながらお客さんと話すのがとても楽しかったです。
遠くから来ているお客さんが多かったので、地元に戻ったあとも楽しんでもらえるように、お近くの科学館や天文台の話をしたり、プラネ100周年で特別展があるかもしれないということや、観望会なども調べて見てくださいと案内しました。



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