濱田さんの写真

"美容をきっかけに女性の人生を豊かにし、一人一人が光り輝く世の中の創造へ" 日中美容研究家  濱田 文恵さん

「美容をきっかけに女性の人生を豊かにし、一人一人が光り輝く世の中の創造へ」を理念に日中統合美容家として20代という若さで幅広く活躍される濱田文恵さんにお話しを伺ってきました。

プロフィール名前:濱田 文恵
出身地:中国江蘇省
職業:LINOME株式会社 代表取締役
経歴:大学卒業後、制作会社にてWEBデザイナーを経て、通販化粧品を主軸とする広告代理店に転職。化粧品の商品企画及び販促物の制作等を担当し、通販化粧品おけるフルフィルメントのノウハウを学ぶ。その後、フリーランスに転身し、美容の専門家としても活動の幅を広げる。2017年10月、「美容をきっかけに女性の人生を豊かにし、一人一人が光り輝く世の中の創造へ」を理念に、LINOME株式会社を設立。主に美容協会の運営から、オリジナル和漢ブランド「朱華」の展開、各企業の美容コンテンツの企画制作及び監修を請け負っている。著書に『「運命をこっそり変える」(濱田文恵著・セブン&アイ出版)』がある。

"自分で自分のことをきれいに出来る"

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

濱田:やりたいことはかなりありますけれど、一昨年、一般社団法人日本セルフ美容協会というのを立ち上げました。プロの美容家や専門家もいる中で、例えばエステサロンに毎週毎週行けるものではないですよね。そういうことを考えると、コンセプトとして"自分で自分のことをきれいに出来るというのを応援したいしお伝えしたい"というのがあるので、協会を通して"今まで自分はきれいとは無縁だった、何かしたくてもやり方がわからない"という方達に、年齢に関係なく、学べば学ぶほど、勉強と一緒で出来るようになるということをお伝えしていきたいと思っています。


学びのサロン

Q.具体的にどんな目標や計画を立てていますか?

濱田:まずは応援してくださる人たちや自分たちの周りからやっていきたいですね。広告を打つというより、少しずつ根付かせていく感じです。今は自分でできるセルフ美容1日や2日間集中のレッスンなどをやっています。ご自身で持ち帰ってケアができるようにということでお伝えしていますね。それをやって頂きながらエステサロンは自分へのご褒美!という感じが理想ですね。

私ともう一人の理事である森田も、エステの学校やヘアメイク校を出ていますので、エステサロンというよりは、協会初!学びながら肌を育んでいくような学びのサロンを持ちたいと思っています。そして、私たちは本や勉強が好きなので…。例えば、私は家にも壁一面に本があるんですよ(笑)。

記者:壁一面ですか!?(笑)すごいですね。

濱田:本当に好きなんです(笑)。ですから、本も皆さんにシェアしたいですし、そういった学べるサロンを作ってそこに生徒さんや、賛同してくださった方々が来て、美容のことを学んだり、極論、みんなでメイクの勉強をしたり、本やコスメもあるので、セルフ美容の場というか、一つの場を作りたいと思っています。

女性は自分磨きをしたいと思うんですよ。美容ケアもしたいと思うでしょうし、みんなきれいに可愛くなりたいと思います。でも、実際は忙しかったり、したくてもちょっと難しいかなと思う瞬間もあるじゃないですか。そんな時にふらっとサロンに寄って、他の会員さんが(ケアを)頑張っていたら、私も頑張ろうかなってなりますよね。会員さん同士で支え合えるような雰囲気ができたらいいなと思います。

記者:場の相乗効果ですね。


スニーカーで動き回る♪地方の方に興味をもって活動範囲は幅広く

Q.目標や計画に対して、どのような活動指針を持って日々活動していらっしゃいますか?

濱田:結構私たち、二人とも職人気質なので、黙っているよりかはスニーカーで動き回るんですよ。「今は二人ともかけづり回る時だから!」と言っています。二人とも目を離すと何か学びに行ってしまうので(笑)。

記者:そうなんですか。濱田さんがスニーカーで動き回るイメージはなかったですね(笑)。

濱田:そうですか(笑)。いろんな人たちにお会いしたいので動きやすい方がいいんです。私は、"自分は無縁だと思っている人とか、自分にはできない、無理だと諦めている人にお会いして、伝えていきたい"と思っています。ただ、そういう方達は、あまり表には出ていらっしゃらないですね。

記者:そうですね。無縁だと思っている方となると、なかなか情報も取りにくいかもしれませんよね。

濱田:そうなんです。なので、そういった方々に会いに行きます。特に、私は地方に興味を持って活動しています。地方にいると、この化粧品を買いたいと思っても、その化粧品を買う場所がなかったり、セミナーを受けたいと思っても、東京や大阪の開催が多くて、参加したくても行けないということがよくあります。そういった方たちに向けてもアプローチしていきたいんですね。

今、美容の専門家になりたい人を養成していますが、今季の生徒は、新潟、福岡、名古屋と多地域に及んでいて、本当に地域は関係ないなと感じています。

そして、地方で学びたいという人たちを育てたら、例えばその方達が"新潟のセルフ美容"というのを展開してくれるだろうと思っています。地方の方々には、こういうのがありますよとどんどん伝えていきたいですね。

記者:地方に展開することで、関心はあるけれどなかなか一歩を踏み出せない方々の支えになっていきますね。


どん底を経験したからこそ

Q.現在の活動に至るまでは、どのような道のりでしたか?

濱田:そうですね。今は割に自由にやらせてもらってますけど、順風満帆かといえば割に濃ゆい人生かなと思います。

高校は3つ、大学は2つ行きました。私立に行って、普通校に行って、通信に行って、そして短大に行って、4大に行きました。かろうじて院には行ってないですね。

記者:すごいですね?!

濱田:全部の種類行こうと思っていたわけでなくて、大学は一応行きたいと思っていたので、高校は私立のほうがちゃんと勉強できると思って行きました。ですが、1年で家庭の事情で通うのが難しくなって、地元の公立に行くことになりました。そして、その後に交通事故に遭いました。

記者:え?!事故に遭われたんですね。大丈夫だったんですか?

濱田:半年くらい入院したんですよね。わりと重体でした。脚の2箇所の骨が皮膚から飛び出てしまって、感染したり、しかも骨は感染すると全身に回って死んじゃうみたいな。6か月くらいの入院になって、そうすると高校は行けなくなって、このまま公立に行っても難しいというのもあって通信制に変えたんですね。

記者:それは、かなり大変でしたね。

濱田:そうですね。通信に行って、はじめは臨床心理士になろうと思いました。同じような経験を持っている人をサポートできると思って、短大の心理学コースに入り2年学びました。

結果的に臨床心理士の仕事も魅力的でしたが、2年間専門的に学ぶことで感じたのは、「人生を諦めている人を励ますこと」、「悩んでいる人に元気を与えること」は臨床心理士という仕事でなくても、毎日の生活の中でも出来るということ。そこで、私は日常のなかで私自身が等身大で出来ることを探したいと思うようになっていきました。

記者:なるほど。臨床心理士という枠を超えた、フラットなところからサポートするということですね。濱田さんは学ぶことを通して、着実に自分の行く道を拓かれていく感じですね。それで...また大学に行かれたのですよね。

濱田:はい。社会学部と国際学部と、一通り学ぶようなところだったので、もう一回ここに入って自分にできることは何かを見つけようと思いました。

記者:社会学部と国際学部ですか。本当にとことん追求していかれますね。妥協されない熱さはどこから来るのでしょうか。

濱田:私自身、どちらかというとどん底というか、両親は離婚もしていますし、家庭環境があまりよくありませんでした。小学生1-2年のときは、「あの子のお母さんは中国人なんだよ」といじめに遭ったこともありました。家が大変だったので、そこまで気にしていませんでしたけど、当時は中国は悪いイメージが強かったので、高校くらいまでは私も台湾人やハーフと言ったりしていました。今は純粋な中国人と言っていますよ。

そして、女の子としては、事故で傷もありますし、高校も3つ行きました。それでも普通に生活しているわけですから、「みんな全然大丈夫!私がいけたんだからいけないわけないよ!」と思うんですね。

記者:小さい頃からたくさんの壁を超えていらっしゃるからこその問題意識とバイタリティだなと感じますね。


特別な人でなくてもできる。

Q.美容家を目指されたきっかけは何だったんですか

濱田:プラス思考ではありますが、足は傷だらけ、顔にも傷がありましたから若い子なりのコンプレックスがありました。

特に手が器用なわけでもない、飛び抜けたファッションセンスがあるわけでもない。きれいになるメイクやファッションは全部生まれつきセンスのある人のもので、始めからきれいなモデルさんのような人たちのものだと思っていたので、自分はキレイとは無縁だと思っていたんです。HPにわたしの社会人になりたての頃の写真がありますけど、当時は理想と現実のギャップに、肌がニキビだらけになったこともありました。色々きっかけがあって、何故ニキビができるのか、そのためのケアを学びました。やってみたらニキビは消えましたし対処もできるようになりました。メイクもしっかり理論があって、決して特別なものではないんだなと気づいたらメイクも楽しくなりました。それで、今は美容のお仕事についているわけです。特別な人でなくてもできるということを私自身が体感したからこそ、いろんな方にお伝えしていきたいんですね

私と関わった人たちが、半年後でも1年後でも、協会という場所に帰ってきて、また何かやってみようと思ったり、できる場所であったらいいなと思います。

記者:学び、実践して、実感した濱田さんだからこそできるお仕事ですね。


きれいになることだけがゴールじゃない!人生を豊かにする背中押し

濱田:もう一つ、協会として大事にしているのは、きれいになることだけをゴールにしていないことです。例えば、私は旅行先に行って、どんなに太陽が強くても、そこの場所が素敵だと思ったら日焼け止めなんか気にしないで遊ぶタイプです。もちろん、きれいに着飾って旅行に行きたいというのもありますけど、その瞬間その場所で楽しめることを台無しにするのはすごくもったいないと感じます。とはいえ、美容の専門家として、今後は意識をしなければいけないなとは感じていますよ(笑)

きれいになることやきれいになる過程は、人生を豊かにする背中押しだと思っています。自分が何かやりたいことができた時に、きれいになっていく過程がその背中押しになって、挑戦できて、新しいことが得られる。人生を豊かにするためのツールですね。

きれいになることを目的にしてしまうと、誰もが年齢は取るわけですし、不調な時、風邪の時は浮かない顔にもなります。協会としてはきれいになることの先にある豊かな人生のサポートをしていきたいと思います。

記者:”人生を豊かにする背中押し”。濱田さんの生き方にピッタリの表現だなと感じます。今日はお話しを伺えてよかったです。ありがとうございました。


◎濱田文恵さんの詳しい情報はこちらをご覧ください。

一般社団法人日本セルフ美容協会

濱田文恵の漢方×中医美養研究所

美容家濱田文恵 Self beaty daiary



【編集後記】

インタビューをさせていただきました澤田と稲垣です。濱田さんは美しさと女性らしいしなやかな雰囲気をお持ちですが、それとは対称的に、どのような過酷な環境状況をもご自身の糧とする非常に強い探究心と実践力をお持ちですね。”ポジティブで知りたい欲求が旺盛”と軽やかにおっしゃるご様子は、生粋の中国人というアイデンティティを発揮されているようにも感じました。たくさんの女性が豊かに魅力を発揮できるように尽力される濱田さんは中医学にも関心を深め、”食”に対しても研鑽を積まれていらっしゃるとのこと。アジアであり、世界の女性たちを輝かせるグローバルリーダーとして、今後もご活躍が楽しみです。ありがとうございました。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人々”にも掲載されています。


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