さてさて今年のジュビロVSエスパルスの静岡ダービーは、磐田サポ・清水サポのみならずＪ１がお休みということで全国のＪリーグファン注目の試合となりましたね。それもそのはず、Ｊ１自動昇格圏内の２位を巡っての直接対決となるわけですから。しかも絶対に負けてはいけない相手との対決ですからね。
この試合の見所なんかは、色々な記事や投稿を目にすることが多いと思うので、自分はそもそもジュビロVSエスパルスの静岡ダービーがなぜ特別なのかをジュビサポ超主観で綴ってみたいと思います。（清水ファンの方にはお聞き苦しいことが多いと思いますがスイマセン）

ちゃんとした因縁

ダービーというと「同じ県とか市とか地域だから負けられない」というのが多いですよね。たしかに世界的に見てもダービーはそんな認識でいいと思います。
ですがジュビロVSエスパルスには取り繕ったライバル関係ではなく、ちゃんとした因縁があるんです。
もっとわかりやすい言葉で言えば、当時のジュビサポいやジュビロ磐田というチーム自体が清水エスパルスを恨んでました。
ジュビロがＪに昇格した３０年前から応援してる方はもうお気づきですよね。そうオリジナル１０を巡る問題。これがジュビロがエスパルスに負けたくない根源なんです。
たしかにジュビロは当時Ｊリーグの基準にあったスタジアムを準備できませんでした。それでもヤマハ発動機サッカー部としての歴史も当時で２０年超と実績も十分だったわけです。
そこに慢心があったのかもしれません。
まさか急遽作った何の歴史もないエスパルスにオリジナル１０の座を譲ることになるとは。
これはあくまで噂レベルですが、Ｊリーグの上層部が絡んでいたとかいないとか。そしてヤマ発からの選手引き抜きや合併話まで。
もしかしたらエスパルスに吸収されてジュビロは誕生すらしなかった可能性すらあったのです。自分は当時中学生だったので、大人の事情や事の真相は知る由もなかったですが、当時Ｊ参入に向けて尽力されていた人達のことを思うと悔しかったと思います。
エスパルス他からの誘いを断ってジュビロに残って翌年昇格に導いてくれた中山さんはじめ主力選手、だから彼らは特別なんです。
ゴンちゃんはたくさん点を取ったからレジェンドっていうわけじゃないんですよ。

反骨精神を胸に

この悔しさを胸にジュビロは強くなりました。そう憎っきエスパルスを超えて。黄金期を迎えます。
たしかにオリジナル１０をかっさらわれて悔しかったけど、それをバネに強くなっていったジュビロが好きと言っていた人もいます。
ジュビロが黄金期を迎えられたのは間違いなくエスパルスという存在があったからこそです。
余談ですが有名なバルセロナVSレアルマドリーの「クラシコ」。これは悲しい内戦という形で血が流れています。カタルーニャに対する弾圧もあったと現地に行って知りました。だからバルセロナはクラシコに負けてはいけないんです。
静岡ダービーはそこまで凄惨な出来事ではありません。でも他の地域のただの同地区対決よりは想いが強くなくてはいけません。
そう先人達の想いがあるのだから。
何を古い話をと感じる若いジュビサポの皆さんもいるかもしれませんが、ただオレンジが嫌いとか、なんとなく嫌いではなく、歴史を紡いで先人達の想いを胸にジュビロと共に未来を歩んで行ってくれたらと思っています。
そうしたら、３０年後の静岡ダービーは日本最高のダービーになっていると思います。
自分も生ある限り第６ゲートからジュビロを見守りたいと思っています。

ともあれ、目の前の一戦、絶対勝ちましょう！！