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8/26千葉戦 不思議な前半の理由を考えてみる

雷よりも早い失点

当日は雨や雷も心配された中、久しぶりのヤマハスタジアムでのゲームということもあってか1万人以上の来場者という素晴らしい雰囲気でスタート。
前節が「ハイプレスはこうかわすんだよ」っていうようなゲームができたので、かなり期待の感がみなぎる雰囲気だったと思います。
ところが1分も経たずして失点。その後も17分に中盤の網に引っかかり、44分にもカウンターをくらい計3失点。スコア上では絶望的な前半になってしまいました。
その後心配していた雷により中断。現場にいた人間としては、決して楽な環境ではなかったです。トイレに避難していた人などは、汗だくで熱中症も怖い状況でした。子供たちもいたので。
そんな状況にもかかわらず、「磐田の反撃」を信じて残ってくれたサポーターには感動すら覚えました。

本当に最悪な前半だったのか?

ゲーム(前半?)が終わった直後から、SNS上などでは前半は最悪だったとの意見が散見しました。
たしかに3失点しているのは事実ですので、「最悪」と言われても仕方がないかもしれません。
ですが前半に出場していた選手個人のせいにするのはいただけません。
僕もサポーターなので非常に苦しいのですが、前半を2度見返しました。
「思ったよりできている」これが率直な感想でした。
先制点を取った勢いで千葉に押された時間帯もありましたが、ヤット選手中心に前進できていたと思います。
ただジャーメイン選手の不在が千葉には追い風になったのは確かでしょう。
裏抜けの怖さがほぼない分、2失点目のヤット選手→ドゥドゥ選手のラインは完全に狙われていた印象です。
タラレバを言えば前線に蹴っておけば失点は無かったですが、前に蹴っても収まらない→ならフィジカルが強いドゥドゥ選手に当てるというのは選択肢としては最善だと思います。少なくともとにかく強度が大切だと言っている人達は納得してもらいたいですね。当日ゲームに出ていた選手では一番強度が高い選手なので、出した方も出された方も納得だと思いますよ。

試行錯誤

千葉の何が何でもハイプレスというより狙いをしっかり絞ったプレスに苦しんだ様に思える前半。
それでもゲームが止まるたびに何とか修正しようと監督とヤット選手がしきりと話していたのが印象的でした。
3失点目が痛かったですが、ずいぶん修正されてきて相手コートでゲームができていたかと思います。その点では何もできなかった町田戦よりサッカーができていたと思います。
もちろん先に3失点する展開は避けなければいけませんが、サッカーといううゲームではどんな事だって起こりえます。
どんな厳しい状況であっても考えることをやめてしまってはいけないんです。
監督を含めて選手達が前半、試行錯誤したことが後半の怒涛の反撃に直接つながったとは思いません。それは後半出場した選手達の頑張りと千葉の戦い方が変わったからです、
でも前半いろんなことにトライしたからこそ、交代選手の選考や攻め方の選択肢は絞られたのではないかなと思います。

見え方は千差万別

自分は極力、ゲームに勝った時も負けた時も「個人のおかげ」や「個人のせい」という見方はしないようにしています。
それが一番簡単だしつまらないからです。
でもその時の得点差・時間帯・選手の状況・流れ・監督や選手の心の内。
色々なことを考え想像してみた方がサッカーがより楽しくなるんですよ。
でもこの見方だと正直言うと答えは出ません(笑)
皆さん感じ方はそれぞれなので否定はしませんが、皆さんも監督や選手同様に考えることをやめてほしくないなと思っています。
そうすれば安易な個人批判も減ると思います。
極論ですが走力や激しさというものが「考えること」より上になってしまったら、サッカーでは無くなってしまう気がするのです。
僕たちファンがサッカーをただの屈強な人達の走りあい・ぶつかり合う競技にしてはいけません。
サッカーはいつだって情熱的で戦術的でテクニカルで感情的なスポーであってほしいと心から願っています。
そう我らが希望の星、後藤君が示してくれたように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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