稽古場ブログ① | 小川哲也さん 中﨑正人さん編 [有田]

こんにちは。演出助手の有田です。
雨の日が続くと気持ちがどよっとなりがちです。傘を持たないといけないし。今日は晴れるようで嬉しい。と思ったら外からばらばら雨音が聞こえました。
『朝をつれてこい』に出演する木村さんが貸してくれた矢野顕子さんの「Welcome to Jupiter」というアルバムを最近毎日聴いています。はっぴいえんどの"颱風"という曲をヒョイヒョイと軽快にカバーしていて素敵です。

4月の終わりに稽古場を移して、毎日どんどん稽古を進めています。
きのうは『朝をつれてこい』チームの稽古でした。

先日、みんなで改めて台本とにらめっこして内容について話し合い、初演のときとは登場人物同士の関係が変わりました。場面ごとの見え方も変わってきます。このシーンにこの人がいるのって、あとのシーンでこういう意味になるんじゃない?みたいな。

物語がぐっと近くに迫ってきたような気がしています。言葉ひとつひとつや話す相手に向けられた表情が、観る人に、より力づよく、ダイレクトに伝わる作品になる予感がします。

さて、前回宣言した音楽のはなし。
第1回は『朝をつれてこい』大友涼介役の小川哲也さん、タク役の中﨑正人さんにお話をうかがいました(上の写真で対峙しているお2人です)。

有田:稽古に向かうときに聴いている音楽ってありますか?
小川:歩いているときはあんまり音楽を聴かないですね。聴いていると閉じてしまうので。前に劇団晴天の『曇天短編集』に出演したときはthe pillowsの"Ladybird girl"をよく聴いていました。ピュアな感じの曲で。

中﨑:小川さんはエレカシのイメージがある。劇団晴天『果ての踊り子』で共演したときに、みんなで稽古場でエレカシを歌ったんですよね。
小川:エレカシは好き。"ガストロンジャー"とか。"パワーインザワールド"っていう曲があって。この曲は今回の大友と重なる部分があると思います。「傷だらけの自由 山手線の中 行く先はまだ先だ」っていう歌詞とか。もはや歌ってるのか?っていう歌い方。

中﨑:ルーティンで聴く音楽はないなあ。テンションを上げたいときはそのときにハマってるバンドを聴く。今だとX JAPANとか聖飢魔IIとか。口ずさんだりしてる。女王蜂とかも好きで。見た目が派手なバンドとかグループを好きになることが多いかも。

小川:聖飢魔II、最近好きになったって言ってたね。
中﨑:もともと"蝋人形の館"が好きで。そこからはまったんです。1991年12月31日に一度解散しちゃったんですけど。ショーアップされているものが好きなんです。ゴールデンボンバーとかも、あんなにふざけていて、でも実はちゃんとやってる、すごいっていうの超かっこいいんです。聖飢魔IIも白塗りとか悪魔っていうイメージが強いけど、すごいことをやっているバンド。そのすごさを感じさせないのが良くて。100人が見て100人がすごいっていうサーカスみたいなものが好き。ちょっと前は乃木坂46にもはまっていました。

小川:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)はよく聴きます。最近はまっているバンドはGLIM SPANKY。『遠くまで来たんだ』に出る湯浅くららさんと『果ての踊り子』で共演したとき、GLIM SPANKYの"大人になったら"って曲が良いよねって話で盛り上がりました。

有田:GLIM SPANKYが高校生のころに何百人の前でライブしているのを観ました。そのライブ中、ボーカル・松尾レミさんのギターの弦が切れちゃって。よくあるトラブルって言ったらそうなんだけど、それでも松尾さんがお構いなしにあの少ししゃがれた声で歌い続けてて。肝座っていすぎだろ!って、すごくかっこよかったんです。

小川:ミッシェルのラストライブの映像が本当にかっこよくて。
大石(主宰):最後の曲が"世界の終わり"なんですよね。あのチバユウスケの「バイバイ」って!!
小川:あれは本当にかっこいい。
大石:アベフトシ…

小川:そういえば筋トレするときはよくエレカシを聴きます。プレイリストは決めたりしないです。男女問わず、歌詞とか音楽の感じとかよりも声が好きになった音楽を聴くかも。『ジ、エクストリーム、スキヤキ』って映画のエンディング曲だったムーンライダーズ"Cool Dynamo,Right on"がすごくかっこよかった。
有田:ムーンライダーズ!父がCD持ってて。「親の持ってるCDとかカセットを聴くのがかっこいい」と思っていたころ、よく聴いていました…
小川:お父さんお母さんはどんな音楽を聴く?
中﨑:父がサザンオールスターズ好きです。宇宙人がビキニ美女をお姫様抱っこしてるアルバム(「海のYeah!!」)を、そのころは車で直接CDを読み込むのができなかったから、カセットにしてヘビロテしてました。たぶん今でも歌える。母は山口百恵がすごく好き。それ全然知らなくて、新聞の広告欄に「コンプリート百恵伝説」っていうのが載ってて。ボックスのやつ。「こんなん誰が買うんだろうね」って言ったら「買ったよ。持ってる」って。その百恵伝説、レコード盤も出てるんだけど、それも買ってた。シングルも全部そろってたし、生写真もあった。だからアイドル好きの血はあるのかなあ。
小川:うちは母が小田和正をよく聴いてた。あとスピッツ。自分がスピッツを好きになったのはそれがきっかけかもしれない。ショーアップされていない感じのが好き。骨太な感じ。
中﨑:ライブであんまりMCしない感じの?俺はMCいっぱいやっててほしい。なくてもいいんだけど。
小川:だからそういうところは中﨑くんと真反対かも。

このあともアイドルの話だったりなんだりと盛り上がりました。
昨日お聞きした話を思い返しながら文字にしていると、好きなものの話ってその人の感じが出るなあと改めて思います。どんなものが好きか。それを好きなのはどうして。それを好きになったきっかけは。音楽に限らずですが。
ラジオ形式でやってみるのも面白いかも?と思ったりもします。色々やってみたいです。

次回もよろしくお願いします。

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劇団晴天 第十回本公演
『遠くまで来たんだ』/『朝をつれてこい』
脚本・演出:大石晟雄

2019年5月18日(土)-26日(日)
シアター風姿花伝

《ご予約》
カルテット・オンライン(銀行振込)
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演劇パス(クレジットカード支払い)
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