こんにちは。演出助手の有田です。
最初のご挨拶の投稿を入れると4回目の更新です。公演初日まであと10日！きった！

『遠くまで来たんだ』『朝をつれてこい』両チームとも稽古を進めています。休憩時間は、みなさん稽古場近くのパン屋さんによく行っています。そこのパンはもちもちで本当に美味しい。私はよもぎあんぱんが一番好きです。つぶあん。あと味付けたまごパン。

『朝をつれてこい』チームはこの前、全員で小道具づくりをしました。

あれもこれも、とても凝っています。すごいです。完全完成版はぜひ劇場へ観にいらしてください。
稽古も次々とアイデアが飛び出しながら進んでいきます。

自然な動きで、かつ次のシーンへスムーズに繋げるものを探っていきます。
舞台上の登場人物たちの何気ない動き1つひとつも、こうやって決めているんだなあと改めて…。

『遠くまで来たんだ』チームも稽古稽古稽古。少しずつシーンを区切って、動きのタイミングやルートを確認しながら場面をかためていきます。

『遠くまで〜』は以前も少し書きましたが、場所が次々と移り変わる話。どの場所でも人と人との関係が密で、でも完全にわかり合えるものでもなくて、そうだよなあと思う。登場人物どうしが近くて人懐っこく見えるのは、稽古の合間もみなさんの距離が近いからなのかもしれません。

どちらの作品も、少しずつ形を変えながら組み上がっていきます。
お楽しみに。

そして音楽インタビュー第3弾。
今回は『遠くまで〜』チームから、松田正護役の加藤巧巳さんと今井桃子役の湯浅くららさんのおふたりに話を伺いました。

有田：毎回聞いてみているのですが、稽古に行くときに聴いている音楽ってありますか？
加藤：最近はspotify使ってる。聴いたことのない音楽が流れて楽しいよ。ぼくのりりっくのぼうよみとかKing Gnuとか聴いてる。ぼくりりの"人間辞職"とか。

湯浅：King Gnuいいよね！「It's a ロンリロンリロンリ〜！」って曲とか！
加藤：なにそれ。
湯浅：なんで知らないの！勉強しとけ！
加藤：King Gnu、最近ドラマの主題歌とかやってるけど、もっと前のが好き。
湯浅：「sympa」ってアルバムが好き。
有田：今まで知らなかったけどspotifyで見つけて最近良かったっていうのは何ですか？
加藤：それがぼくりりなの。
湯浅：たくみがぼくりりってイメージない。
加藤：そう？最初、なんとなくスカしてるやつのイメージがあって聴いていなかったけど、聴いてみたらめっちゃ良い。
湯浅：良いよね。

加藤：この曲が好き！みたいなのはあるけど、そこから調べたりしないのよね。だから歌っている人の名前とか知らない。
湯浅：それは私調べるなあ。女の子とかだと結構調べたりするのかも。名前まで調べたりするかも。
加藤：そうなんだ。それ知らない、っていうか調べない。
湯浅：じゃあ、めっちゃこのバンドファン！とかっていうのがないってこと？
加藤：あ、いるよ。Sound Horizonにめっちゃはまってて。前に「Nein」ってアルバムを出して、そこからメンバーのRevoさんのソロ活動とかはやってる。
湯浅：サンホラでしょ。知ってる。
加藤：サンホラ歌詞がストーリー仕立てでいろんな役者さんとかも出たりするから、好きな人はそういう人たちの名前も覚えてるんだけどさ、全然わかんないんだよね俺。すごい好きなんだけど。何万円もする初回限定ボックスとか買うくらい。
湯浅：すごい好きじゃん。
加藤：うん。だけど全然知らない。作品だけに興味がある。
有田：お芝居観るときとかはどうですか？
加藤：芝居観るときか。それもでも、そんなに調べないかも。この人が出るから観に行こう、とか。役者1人を追っかけることはあんまりないな。団体は好きだったりとかするけど。

有田：くららさんはどんな音楽が好きですか？
湯浅：いろいろ聴くんだよね、めちゃめちゃ音楽が好きなんだー。
有田：顔合わせのときに言ってたnakamuraemiさんすごく良いですね。
湯浅：そうそう、nakamuraemiさんはすごい聴くね。聴いてて追い詰められちゃう音楽ってあるじゃん。でもnakamuraemiは聴いてるとなんだか自己肯定されてる気分になる。声があったかいからかな。

湯浅：だからずーっと聴いていられる。聴き心地が良いから。
加藤：聴き心地が良い人いるよね。
湯浅：うん。だから自分を追い詰めたいときはMOROHAとか、石崎ひゅーいさんとか聴くよ。

有田：まじ…！
湯浅：うん。本当に音楽が好きだからいろいろ聴くよ。あと最近はラップにはまってるんだ。日本語ラップ。最近よく聴くのは踊foot works。いちばん好きな曲は"Mooneyes"！
加藤：楽しく歩けそうな曲。
湯浅：ラップも入ってくるし、しかもこのシンプルなリズムも続くしっていうのがね。なかなかのバランスが良いんだよね。
加藤：くららってダンスじゃん。
湯浅：私ダンスじゃないよ？
加藤：ダンスの権化じゃん。ダンサーとしてこの曲がこう、みたいなのはあるの？ノリやすい曲が好き、とかある？
湯浅：ダンサーの人って音楽ありきのダンスっていうのがあるから、音楽好きな人がめちゃめちゃ多いかな。ヒップホップを踊ってる人がヒップホップ好きだったりとか、ジャズダンス踊る人がジャズ好きとか。
加藤：聴いてて良い曲があると「この曲で踊りてえな！」とかは？
湯浅：踊ろーってお気に入りリストに登録するのはあるよ。この音でこんな動きしたい！って。稽古に行くときはもっぱらテンションの上がる曲を聴きたいから、最近はラップとかを聴いておる。
有田：最近日本語ラッパー増えてますよね。
湯浅：あちこちでサイファー（即興ラップ）やってるからかな。
加藤：すごいよね即興って。頭の回転が早い。こう来たらこう返すって決めちゃいけないんだもんね。役者もそうなんだけどね、台本があるととらわれがち。
湯浅：うちら大学の同期だからね、そういうことをいろいろ教わったりしてたよね。鴻上尚史さんとかに。

加藤：鴻上さん前にオールナイトニッポンやってたりしたよね。ラジオ好きって言ってたけど知ってる？
有田：知らなかったです。オールナイトニッポンの深夜枠とか、特別枠は短期でパーソナリティーが変わることが多かったりもするんですよね。3〜5時のオールナイトニッポンゼロはだいたい1年交代。それを三四郎は4年やって、4月からついに1〜3時枠に昇格しました！ついこの前は6時間ある大型特番の総合司会をやってました。
加藤：すげえ。
湯浅：私、高橋優さんのラジオ、昔聞いてた。
有田：「大倉くんと高橋くん（オールナイトニッポン サタデースペシャル）」ですね！関ジャニ∞の大倉くん。
湯浅：もう5、6年くらい前なんだけど高橋優さんの曲で踊ったことがあって。そのときに聞いてたの。ラジオ、おもしろいって思った。独り占めしている特別感みたいなのがある。贅沢で特別な時間。聞いているときは誰とも会話できないし、聞いている情報を楽しむっていう。そういう時間ない？
加藤：ないかなあ。ラジオもあんまり聞かない。うーん…家でひとりで飲んでるときかな。
湯浅：何をつまみにして飲むの？テレビ？
加藤：YouTubeとか。記憶に残らなくても良いものを垂れ流しにして。なんにも考えずに。
有田：そういう時間良いですよね。
加藤：ただね結局次の日に、どこまで見たかわかんなくなってめっちゃ戻るっていう。
湯浅：お酒好きだもんねたくみ。
加藤：うん。くららはお酒の場が好きなんだっけ？
湯浅：そうそう。お酒は弱いんだけど。
加藤：そっか。飲んで体調悪くなるのは嫌だよね。俺は飲んだらいぇーいってなれるから。飲んで楽しくなれるっていうのが好き。演劇やってるときも同じ感覚があるかも。
湯浅：それはわかる気がする。子供のころ、いろんなことで劣等感があって。ダンスとかをやったりして徐々に自信がついていったんだけど、面と向かって人に「これおかしくない？」みたいなことを言うのを避けてきたんだけど、演劇だとそれができるじゃん。感情を思いきり表に出したり。

有田：そのとき自分がやってる役のテーマソングって決めたりしますか？
加藤：俺は決めない。それに縛られすぎちゃうからやらないかなあ。
湯浅：短大のときにやっていたりはしたけど、最近はないなあ。
加藤：決めるとそこにとらわれちゃって、人間の雑味みたいなものがそぎ落とされちゃう感じはするかも。こういう気持ちになりたいからこの曲を聴くっていうのはある。小田和正とか。手嶌葵とか。
有田：本番前にテンションを上げるために聴く音楽とかはありますか？
湯浅：あるある！決まっている曲はないけど、そのときにはまってる曲を聴くかなあ。
加藤：本番前にはそんなに聴かないかな。あんまり影響受けないから。
湯浅：私は暗い曲を聴くとテンション低くなっちゃう。音楽に左右されちゃう。だから明るい曲を聴くかなあ。忘れらんねえよとか、打首獄門同好会とか。あと洋楽とか。洋楽はいろいろ聴きすぎてよくわからん。
加藤：そうやって聞いてると俺あんまり音楽聴かないんだなあ。何年か前までは移動中に音楽を聴くのも全然考えられなかった。
湯浅：私は、音楽はモチベーションなのかも。ダンスやってるからかな。この曲で踊ったら楽しいだろうな、とか思いながら移動中に聴いてる。体を動かしたくなる。

湯浅：すごい抽象的なことを言っていい？私、朝方4時くらいの曲が好き。
有田：なんかわかる…！
湯浅：ほんと！？ なんか、朝の4時くらいに聴ける音楽が好き。
加藤：優しい、耳ざわりの良い感じの曲？
湯浅：そうそう。あ、朝日のぼってきた！ちょうど良いこの曲！っていうのが。
加藤：てーん てけてけてけてーん
湯浅：それは正月。 そういう曲でぱっと思いつくのが2曲あって。なーんもしないで、あ〜幸せ〜っていう感じの。タグチハナさんの"ふれる"って曲と、これはMVがすごく良くて。

湯浅：あとSano ibukiさんの"moonlight"って曲。声もすごく良くて。
加藤：なんでそんなに音楽知ってるの？
湯浅：それはダンスやってるのが大きいかも。踊る曲がきっかけで知って、そこから調べたりするし。
加藤：そういうの、どう調べたら良いか分からないんだよね。でもそれでいろいろ聴きたくてSpotify入れた。ROTH BART BARONとかはSpotifyで見つけて知った。"天使の輪っか"って曲が好き。

たくみさんが歌い出した…ところでおしまいにします。
短大時代の同期、稽古場でも仲良しなたくみさん、くららさんコンビでした。
大好きなラジオの話が出て嬉しくなってしまいました。

今日は久しぶりの、両チームとも稽古がある日です。何故かそわそわしていますが、とてもとても楽しみ。行ってきます！

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劇団晴天 第十回本公演
『遠くまで来たんだ』／『朝をつれてこい』
脚本・演出：大石晟雄

2019年5月18日(土)-26日(日)
シアター風姿花伝

《ご予約》
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