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VOICARION Ⅸ 帝国声歌舞伎~信長の犬~ team考

さて、VOICARIONの朗読劇2公演目!team考です。
最初はこの公演を見るつもりがなかったんですけど、下記ツイートを見てから気になっちゃって(笑)

夜ご飯を食べてたココスから急いで配信チケット買っちゃったw
平田さんと中井さん仲良し~~~~♪
私のオタク沼の始まりはONE PIECEでしてね…ゾロとサンジが大好きで薄い本を読んだり…(この話は長くなるのでまたの機会に)
というわけで、急遽購入したteam考の感想でございます。ぬるっと温かい目で読んでくださると幸いです。

9/12 夜公演 team 考

キャスト(敬称略)
ルキフェル・シロ(中井和哉)
織田信長(朴璐美)
豊臣秀吉(平田広明)
太田資正(水田航生)
野口多聞(豊永利行)
明智光秀・風魔小太郎(内田雄馬)
瑠璃丸・千利休(山寺宏一)

ルキフェル・シロ(中井和哉)
私はずっと、初演から諏訪部さんの”信長の犬”を見てきた訳ですけど、中井さんはどうなんだろう…?と思いながらわくわく見ました。
諏訪部さんよりは野性味の強いルキフェルでした。諏訪部さんのルキフェルからは高貴な感じが強くて、信長にちょっと依存してる?感じがあり、それが故に信長が死んだと知った後の精神的揺らぎも大きいように感じましたが、中井さんのルキフェルは、もっと武士的な繋がりというか…どっちかっていうと忠犬ハチ公的な信長との精神的繋がりを感じました。
やっぱり中井さんが演じると熱血成分みたいなのがプラスされますよね。それがいいとか悪いとかではなくて、ほんと新しい解釈として”ああこういうルキフェルもありだし、今後、資正にもかわいがられそうだな”と、すとんと心の中に落ちてきました。あと、千里の道も駆けぬ駆られそうな強さを感じました。やっぱ、中井さんが演じると強キャラなんだわ。

織田信長(朴璐美)
信長様は本当にいつ見ても美しく、聡明で、みんなの憧れ。演技については、team義の公演の時に触れたので、ちょっと脱線。
今回、信長の犬の公演にあたっては、出演者のSNSを割と頻繁に確認していたのですが、朴さんが旦那さん(山路さん)にめちゃくちゃ愛されてるのが分かって勝手にデレデレしました(私がw)
共演日のお写真はもちろんのこと、旦那さんお手製のお弁当を本番前に食べていたり、”明日も(公演)あるんだから早く寝ろよ”と言われたエピソードとかw ふあぁぁぁぁ~~~~~(悶絶)
最強にカッコイイお二人だから、それが決まるんだな~、絵面が最強!!
あ、そうそうこの公演の最後のご挨拶は代表して朴さんでした。お客さんは信長様の命により、全員”VOICARIONの犬”になりました(笑)きゃうん。

豊臣秀吉(平田広明)
平田さんもteam義から続投。しかし、秀吉が多く絡む、利休や資正、多聞、光秀のキャストが変わっていたので、平田さんから受ける印象もまた変わりました。相変わらず、利休との絡みは最高でしたが、本当に山寺さんは噛んだこと今まであるの!?ってくらい流暢に関西弁でしゃべるから、安心して見ていられるコンビでした。緊迫した二人のシーンも情感たっぷりで、とても楽しめました。逆に、資正と多聞は精神年齢がteam義よりも下がってたので(笑)本当に言い聞かせるように、信長の犬を諦める時なんかは、資正の言い草があまりに無邪気すぎて、秀吉、ちょっと呆れちゃったんじゃないかな…でも、それがそのコンビにうまく合ってたと思います。
光秀も雄馬くんだったので、ゆっくりと毒を流し込んでいく平田さんの演技が最高にハマってました。素敵。

相変わらず、中井さんのことが大好き♡

太田資正(水田航生)
お恥ずかしながら、水田さんのことを存じ上げなくて、キャスト表を見たときにググりました…
そしたら、キミ、ケンヤかいな!!!※テニミュの忍足謙也
よくよくお顔を見たら、確かにケンヤっぽい…(笑)ミュージカルや舞台を中心に活動されてるアミューズの俳優さんなんですね。すべてのパーツがおっきくてはっきりしていて、ワンコっぽいな。と思いました。
故に、犬好き大名が妙にしっくりきていて。安元さんの資正と比べると精神年齢グッと下がったように感じますが、それはそれで、若さ故の物怖じしなさだとか、言葉のやりとりが、新たな資正像を造ってくれたと思います。
しかし、女房役の多聞との声のバランスがよくって、あっけらかんと笑ったり、「多聞~なんとかして~~~」って感じは天性の魔性だな…と思わせる”何か”を持っていました…恐ろしい子。
個人的に小太郎にハッタリをかました多聞に対して、めっちゃ慌ててる様子が可愛かった♡ あと、あの純粋でまっすぐな声だからこそ「犬は領地や物ではない。”命”だ」という台詞が凄く印象に残るのかな、と思いました。
あとSNSで、資正と多聞のコンビを”すけたも”と命名してたのも可愛い。

野口多聞(豊永利行)
圧 倒 的 オ カ ン 。
未だかつてこれ以上にオカンだった多聞を見たことがありません(笑)豊永多聞の心労たるや…www ハゲてない?大丈夫??と思わず心配しちゃいますよ。
オープニングの秀吉に謝るシーンから、もう多聞の「申し訳ございません」がめちゃめちゃ印象的で。豊永さんは結構、オカンポジションキャラを演じることが多いんだけど、その中でもまぁまぁのオカンポジションだったと思います(何)
怒ったときに「だーかーらー!!!」とか言っちゃう感じ。一番、”どっちが主人か分からなくなるコンビ”だったし”乳兄弟として育った”という設定が一番活きてるキャラ造形が豊永さんの演技だったと思います。
逆にそういうしっかりキャラだからこそ、小太郎に煽られて無策なのに秘策があるかのような物言いをしてしまった後の、資正との会話が活きてくるんだなと感じました。あっけらかんとしてても、資正やっぱり帝王教育受けてるから、度量が広いんだなぁと余計に感じたり。で、「資正が援軍に来るまで、もちこたえろ!」って台詞に泣かされそうになっちゃいました。やっぱり資正を信じてるんだよねって。

明智光秀・風魔小太郎(内田雄馬)
デビュー当時は、少年っぽい声や正統派な役が多かったけど、最近は低音も結構、開発されて、バリバリ演技の幅を広げている雄馬たそ。光秀の天才故の繊細な心情、小太郎の煽るような台詞、見事に演じていたと思います。
私、本能寺の変のシーンで”信長様を南蛮の武器で殺してはならぬ”っていう光秀のこだわりが結構、好きで。やっと追い詰めた相手なのに、やっぱり信長には翻弄されてるところとか、いまいち冷酷になれない、その隙みたいなのが雄馬たその声でうまく演じられていたと思います。
あと、平田さんの声で秀吉が光秀を持ち上げてたりすると、雄馬たそとの対比で「いやこのオッサン裏で何やってんのか分かんねぇ」感が凄かった。

瑠璃丸・千利休(山寺宏一)
山寺さんに関して、今更言うことあります!?って感じの素晴らしい演技でした。私は初演から和彦さんの瑠璃丸・千利休を見てましたけど、違うアプローチで、役に寄り添いつつも山寺さんらしさを出していくっていう点は、本当に素晴らしいなと思いました。
瑠璃丸は和彦さんが演じているよりもさらにおじいちゃん犬に感じました。もうちょっと(性格的に)丸みがある感じ。資正との絡みが可愛くって、水田さんの資正は元々可愛いし、可愛いが渋滞してました。ほんと。ルキフェルとの関係も、師弟って感じがして、すごくよかった。あと、瑠璃丸でしゃべったあと、すぐに利休に切り替わるシーンがあって、すんごい声のトーン変わるのが、さすが!!!って思いました。
利休のアプローチの仕方は、和彦さんに似ていて、あまり二人の違い(声はもちろん違いますが)は感じませんでした。

以上、簡単にではありますが、team考、感想でした。
いや~、こんなに豪華な出演陣でまた見ることができるとは思っていなかったので、とっても楽しかったです。
役者さんの表情も素敵な衣装も間近で(画面越しではありますが)見ることができてよかった。team考はスタンディングオベーションでしたね。
見るごとに涙腺が弱くなる物語です。文翁さんすごい!

みなさん素敵でした。秀吉様この位置なのずるい~~~(強)

今後、また全公演配信もあるようなので、ぜひ興味のある方はチェックしてみてください。

↑こちらは、9/5夜公演 team義の感想です。よろしければ。
そして、こちら↓は出演全キャストからの終演後コメント。

素晴らしい演劇をありがとうございました。