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VOICARION Ⅸ 帝国声歌舞伎~信長の犬~ team義

VOICARION 信長の犬、帝国劇場にて再々演!とのことで、本当は現地で見たかったのですが、様々事情を含めまして、配信で見ました!ので、感想をつらつら書いていこうと思います。
ほんとは全部見たかったけど!お金的なあれこれもございまして、2公演見ました。最初はteam義!私の大好きな安元洋貴さんがご出演とのことで、テンション爆アゲでした(笑)

下記、個人ごとに感想を(初演キャスト陣は軽めです、悪しからず)
また下記にはストーリーの内容を含むネタバレがあります。個人の感想になりますので、ゆるりと見ていただければ、幸いです。
初演の感想は下記よりどうぞ~

9/5 夜公演 team 義

キャスト(敬称略)
ルキフェル・シロ(諏訪部順一)
織田信長(朴璐美)
豊臣秀吉(平田広明)
太田資正(安元洋貴)
野口多聞(梅原裕一郎)
明智光秀・風魔小太郎(島﨑信長)
瑠璃丸・千利休(井上和彦)

ルキフェル・シロ(諏訪部順一)
諏訪部さんは2年前のオリジナルキャストから続投!そして、全14公演中、10公演に出演と、最多記録なのではないでしょうか。Twitterでも帝劇に舞台に主役として立てることを嬉しく思い、できるだけスケジュールを合わせて、多くの公演に立てるよう調整していることなど綴られてました。
初演から2年経っていることに私も驚いたのですが(笑)まったく色あせることなく、諏訪部さんは”信長の犬”でした。
気品あるたたずまい、故に資正や瑠璃丸に心を開けず、ぶっきらぼうに接してしまうところ。信長の前でいいところを見せようと立ち上がってみせる強気なところとか、変わってないなぁ。素晴らしいなぁと本当に思いました。
最後の”信長の犬”って言うところ、めっちゃかっこいいんですよ。あと、叫び声の雄叫び感半端ないっす。

織田信長(朴璐美)
ロミ姐さんも2年前からのオリジナルキャスト。あまりに銀髪ポニーテールが似合い過ぎてて、忘れてたんですけど初演の時は金髪ショートカットだったんですよね~(見返し)こちらの信長様もかっこよかったです。
てか、なんでこんなカッコイイ声出せるの??すごい。本能寺の変のシーンでは、さすがに帝劇で障子は燃やせなかったようですが、影のシーンちゃんとあってよかった~。あの時の演技がめちゃくちゃ好きなんですよ。異国に行けなかったことだけ謝るやつ…泣いちゃう。男性陣に囲まれていても全然見劣りしないし、むしろ強めの信長様いつも通り、最高でした。忠臣たちがみんな心酔しているのが分かる、怪しげで美しい信長様でした。

豊臣秀吉(平田広明)
平田さんは、今回初出演!オリジナルキャストは鈴村さんでしたが、平田さんがやったらどうなる?ととっても楽しみにしていました♪
お茶目でキュートで重厚感のある秀吉になりました!配信の画面を見ながら”平田さんの目力…”ってなるシーンが何度もあって。特に過去編で信長様といるときのお茶目さ半端ない。っていうか何なら実写でも秀吉やるタイプだよなぁと思ったりしていました。結構、シーンの最後に一言だけ秀吉の台詞があるってシーンが多いんですが、もう台本から視線を外して、顔でも演技してるでしょ~~~ってのがあって、凄かったです。
あと、間の取り方が鈴村さんの時と違っていて、結構、溜めて言ってる台詞とか多かったなという印象。最初の”その犬、欲しい”でやられました(開始5分くらい?)あと、秀吉を討ち取りにいくときのかけ声の長台詞の勢いもさすがだなぁと思いました。「刀や鎧は俺がもっと上等な物を買ってやる!!」とか平田さんの声で言われたら説得力ありすぎるし、一族郎党やる気出ます!!!

太田資正(安元洋貴)
安元さんも初出演です。とっても楽しみにしていました♪(2回目)いやぁ、まずキャストを見たときに、初演で浪川さんが演じた犬バカ大名を安元さんが!?え?どんな感じになるの???
頭の中、疑問符だらけでしたけど、聞いてみたらめっちゃいい仕事してる~~~(すみません、上から目線)まぁ安元さんの声で聞くと、もしかしたら資正は実はキレ者なんだけど、あえて普段はバカのふりをしているのでは??と勘ぐってしまう感じ(笑)ただ、政治の難しいことは分からん、多聞よろしく~!みたいな感じは、そうそうそれ!というトーンで演じてくださってた。あと、安元さん犬好きなのかな?瑠璃丸をかわいがるシーンがめちゃくちゃ可愛かった♡ちょっと、和彦さん悪ノリしてた感あったけど、二人でわちゃわちゃしていて可愛かった(あきれる多聞含め)
安元さんってやっぱり低音のしっかりした声だから、兄貴系とかしっかりしてる大人を演じることが多い(あとは若くても大人びてる)けど、こういう役もしてくださるし、後述する梅ちゃんとのコンビもいい感じじゃん~って思いました。役者さんってすごい。

野口多聞(梅原裕一郎)
梅ちゃんはシュッとしてんな~~~~(定型文)
藤沢朗読劇には最近、常連と言っていいくらい出演してますよね。梅ちゃんの多聞は普通に想像できました。いつものしっかりサポートキャラねっていう。
でも、安元さんとの掛け合いでどう変化していくんだろうと思っていたけど、ほんっとうにお前は~~~~!と普段はお小言言うんだけど、小太郎(北条)が攻めてきた時の「(多聞が死んだら、資正は)悪鬼羅刹となって戦うだろう、泣きはするがな」って言うあたりで、多聞の資正への信頼は半端ないんだなって感じられる意思の強さが感じられる梅ちゃんの声なんだよね。私の中で、こういう演技をするときの梅ちゃんの声って、すごくまっすぐ直線で入ってくるんだよね。信頼とか信念がその声にしっかり乗ってくる。個人的には、序盤の馬を上手に扱えず、資正に「慌てず、息を吸え!」って言うあたりの多聞も好きです。どっちかというと初演キャストの石田さんの系統を踏襲している感じの正統派多聞って感じですね。

明智光秀・風魔小太郎(島﨑信長)
信長が光秀です!!!という最大限のボケができるのは、信長だけ!(笑)
どうでもいいんですが、信長くんが松岡禎丞と仲がいいのは知っていたんですけど、今回、同日昼公演のteam 信で松岡禎丞が同じ役を演じていたので、こんなツイートしてていワロタw

好きすぎるだろw これ、恋する乙女がやるやつですよね???(笑)
さて、信長くんも今回初参加。オリジナルキャストは、ぱっぴ~さんこと保志総一朗さん。まぁ系統的にはなくはないキャスティングですね~と思っていたら。光秀の時の信長くんがまっすぐキラキラして過ぎていて、秀吉役が平田さんということも相まって、闇落ち度が増していて、胸が苦しくなってしまいました…秀吉、あまりに狡猾すぎる。「誠、大義であった!」
小太郎に変わった時から、みんな怪しげな雰囲気を纏うんですが、信長くんも例外ではない。小太郎vs多聞も結構、いいんですよね。最高の当て馬です。小太郎の煽りがないと多聞もかっこよく決められないですからね。

瑠璃丸・千利休(井上和彦)
和彦さんも初演時からの続投キャスト。
やはり和彦さんが声を出すと、和彦さんの世界観になるなぁって思います。
特に今回は、千利休としての平田さんとのやりとりが最高だった~~~~!
特に秀吉が利休に切腹を命じるくだりが盛り上がり最高潮でした。
茶に毒を盛れ、と命令された利休が問い詰めた秀吉自身から、最初から”日輪”ではなく”闇”だったとすべての真相を聞き、そして、最後は切腹を命じられちゃうんだもんなぁ。辛い…
だってさ、光秀の謀反を早馬で知らせにきたのは利休だったし。
でもさ、思い出すと涙が出てきちゃうんだよね。能を見ながらおしゃべりしすぎて能楽師怒らせちゃったり、みんなで浜辺を走ったりしたこととか。初めて”ルキフェル”を見つけたときも、みんな一緒にいたわけだし。
利休が一番、秀吉に「あまり自分のことを卑下なさるな」って言ってたんだよね。だから絶望感も大きかったと思うんですよ。だから結局、切腹も受け入れたんだろうね。
瑠璃丸はルキフェル(信長の犬)とのやりとりも初演と変わらないコンビでとてもよかったです。世話焼きじじいって思いながらも、その優しさにちゃんとルキフェルは応えていた。”命”とは誰かのために”生きること”
この瑠璃丸からの大切なメッセージがあったからこそ、ルキフェルは寿命まで生きることができたのではないかと思います。

今回は、初演メンバーから3人変わっての信長の犬でした。
やっぱりメンバーが替わることによって、雰囲気も大分変わりますね。私は平田さんの秀吉が最強だったなぁと思います。圧のかけ方がすごい。

みなさんのビジュアルはこんな感じでした(公式Twitterより)

平田さん、いつも最後の紙吹雪が多めに紙についちゃうよねw
諏訪部さんと朴さんの衣装が黒から紺色?(瑠璃色?)に変わってましたね。和彦さんの衣装も袴の柄?が変わってた気がします。

では、team 考(夜公演)も後ほど~