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短歌

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連作「思うはあなた一人」

壊れゆく私の輪廻の最果てで終わりをくれるあなたを待った
薄れたこころを繋ぎとめたのは最初で最後の私の未練
悪を消し、苦しみもなきこの世界白へ白へと塗りつぶそう
のみこんで、のみこんでまたのみこんで、この身はだれのものだったか

みつる花園太陽で灼いて終わらせて創世神話の上でさよなら

某スーパーインド大戦がエモすぎて詠みました

連作「負傷」

アザだらけの腕をさすり気にかけるあなたの声は染み入る薬
左腕うすらとのこるしろいあとなぞりてみても消えぬ澱だね
ひざこぞうの凹凸は小さな私の晩夏を永遠に閉じ込める
叱られたら増えるかもねと耳をつまんで笑って見せた本気

ふらふらとおぼつかぬ足耳と口あなたのいのちとぬるいZIMA

あの夏を意味もわからず繰り返すネジの壊れたオルゴールになる

小指を縫い合わせて白い糸が紅く染まれば運命になれるから (最愛のあなたへの答え)

声なんかかけられないと知っていた
湿布さらした雪に生脚

雪空にかざして見せた左手の薬指はねあなたの色よ