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コロナ渦でも進む航空会社の脱炭素化!ーSDGs⑦エネルギーをクリーンにー

PRディレクターのさやです。

今日は航空業界の取り組みについて,取り上げます。
新型コロナウイルスにより壊滅的な被害を受けている航空業界。
そんな中でもある取り組みが加速しています。それが,脱炭素への動きです。詳しく見ていきましょう!

地球にやさしい燃料へ!

航空業界は,他の輸送手段に比べて炭素や二酸化炭素の排出量が多いため,批判が集中している業界でもあります。

国土交通省の試算では、2018年度の時点で、1キロの移動で排出される二酸化炭素は乗客1人当たり96グラム鉄道の約5倍に上ります。環境保護の観点から、飛行機を利用することは恥ずべきことだいう考え方がヨーロッパを中心に広がり、「飛び恥」ということばも生まれました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201201/k10012739951000.html

これはSDGsの「目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」に特に絡んでくる問題でもあり,気候変動に大きく影響する分野です。気候変動などへの具体的に対策が求められる今,日本のエアラインも行動に移し始めています。

ANAは,「食品廃棄物」で作られた燃料によるフライトを本格的に始めています。食品廃棄物とは、食肉加工の過程で廃棄された脂身や、使用済みの食用油のことです。この食品廃棄物による燃料は,通常の燃料に比べてコストは割高ですが、二酸化炭素の排出量を9割減らせるといいます。

新型コロナウイルスの影響で深刻な経営不振に陥る中で,コストの高い燃料に踏み切った理由は,廃棄物から作られた燃料への移行自体が長期的な目線が必要だからです。安全性が保障されている燃料はまだまだ少なく,いまのうちから燃料を量産できる会社と関係性を築いておくことが,重要だと考えているからです。

コロナで進む脱炭素

新型コロナウイルスの影響で,環境に配慮した経営はさらに加速するとみられます。その理由は各国が打ち出している「グリーン・リカバリー」

これはSDGsの目標とも一致している,「より良い持続可能な社会」を創り、コロナ禍からの復興を目指そうという経済政策です。例えばフランスも,航空大手エールフランス航空に対し、総額70億ユーロ(約8,400億円)の緊急融資を実施。ただし,その条件として二酸化炭素排出量を削減することを提示しました。

このような状況の中で,日本の航空業界も,今後さらに環境に配慮した姿勢が求められることを見据えて,先に手を打っているともいえるのです。

まとめ

今日は航空業界の脱炭素化の動きについてまとめました。コロナ渦で文字通り壊滅的な被害を受けているANAが,そんな中でも高い燃料に切り替えるほどグリーンリカバリーの動きは広がっています。環境にも優しく,確実に経済の復興につながるように,コロナ渦でも取り組みは進んでいます。

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