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卒業旅行でJR北海道全部乗ってみた 其ノ玖

いままでのあらすじ

怒涛の移動を行い、
日高本線・千歳線・留萌本線を
完乗して旭川で3日目を迎えた筆者。
遂に日本最北の路線に乗車し、
日本最北の駅を目指す。

旭川〜稚内

旭川駅5番ホームに札幌からやってきた、
稚内行きの特急宗谷。
目指すははるか260km先にある稚内駅。
9時丁度に発車。
しかし指定席ですら隣同士に人が座る場所はなし。
札幌から来てる上に
春休みシーズンですらこの乗車率ですよ。
そりゃJR北海道も維持困難って言うわ。

念の為えきねっとで空席を確認し、
終点まで自分の隣に人が来ないことが分かった。
のでショルダーバッグも隣に置かせてもらう。
名寄駅までは高速運転に対応した線路なので、
ディーゼル車が爆走している。

新旭川駅を過ぎ、石北本線と別れると
沿線は一気に田舎になった。
2021年に一気に10駅以上廃止したので、
廃駅を観測しようとしたが、
高速で通過するわ
一面の雪景色だわ
跡形も無くなってるわ碌なことがない。
山越えもたっぷりありますよ。
どんな非鉄の方でも大丈夫。

…もういいや。
塩狩峠に差し掛かるとスマホが圏外と化す。
まあマップ眺めることにしか
使ってなかったから別にいいけど。
途中駅の和寒駅と士別駅では
客の乗降は数える程度。
名寄駅でようやく「おっ」となる程度の人の出入り。
まだマシな需要のある区間でこれとは
もう駄目みたいですね…
話はそれるが、
名寄駅って今でこそただの途中駅だけど
昔は名寄本線が遠軽駅まで、
深名線が深川駅までを結んでいたですよね。
盛者必衰とはこのことか()

音威子府駅を発車したあたりから
雨脚が強まってきた。
おまけに強風も付いている。
案の定列車は遅れ始めた。
当初の予定では稚内駅到着後、
時間の許す限り写真を撮り、
さっさと折返しの特急で帰ろうとしていたが、
雲行きが怪しくなってきた。
というか、そうしようとしていたであろう
他の鉄オタが車掌にいろいろ尋ねていた。
いやー俺は帰りの指定券買ってなくて良かった。

風雨吹き荒れる中、
列車は遂に稚内駅に到着。
宗谷本線完乗である。

2023年現在の最長片道切符の始点である
W80とあるが1割以上が廃駅で欠番になってる
本当に物理的に線路が繋がってるんだよな
駅舎はわりと現代的
この写真はけっこう順番待ちがあった

おいっ!
ひっしゃは いま!
にほんさいほくの えきの
だいいっぽを ふみだした!▽

んだけど、
普段から旅行系ユーチューバーの動画ばっか
見てたせいか全然真新しさを感じることが
できませんでした…

当然というか、
事前知識として駅入り口の前に
モニュメントがあるのを知っていたので
撮影しにいく。
折返しの特急は改札待ちの長蛇の列を見て
諦めましたわ。

駅舎建替え前は2線あったからか分岐も残っている
氷点下ないけど海風が冷たすぎるのよ

なんかモニュメントの先も
線路跡が続いているので辿ってみる。
しかし月極?の駐車場の途中で途切れてた。
実は昔は稚内駅のさらに先に稚内桟橋駅ってのが
あったんですよ。
これは樺太が日本領だった時代に
稚内港と樺太の大泊港を結ぶ連絡船の
乗り換えの為にあったらしいんですね。
樺太がソ連にとられて
日本領じゃなくなっちゃったから
連絡船と共に廃止になったらしいです。
稚内桟橋駅の跡地がこちら

入れねえのかよ…

今は防波ドームみたいな役割らしい。
稚内駅からここまで徒歩5分もなかったけど
大雨と海風吹き荒れる屋外で折り畳み傘は
無力であった。
中に入れないし、
ずぶ濡れだし、
寒いし、
わたしいじけちゃうし。
さっさと駅に戻った。


観光に詳しい読者の方々は
なぜ宗谷岬に行かないのかと
思われたかもしれないが、
だいたい天気のせいである。
晴天だったら高いバス運賃払って
ちゃんと行ってたよ。
ほんとだよ。
でも連日短い睡眠時間と慣れない低気温で
体調崩すのも嫌だったから…

というか稚内駅から宗谷岬クッソ遠いんだよ。


次回予告

13時の特急列車を見逃した筆者。
次発の列車はなんと4時間40分後の
最終の特急列車。
(次々発の鈍行でもぎりぎり旭川に戻れるけど
流石にね…)
風雨吹き荒れる屋外を探索するわけにも
いかないので、
ひたすら時間を潰すことになったのだ。

稚内〜旭川

よくわかっていないのでサポート頂いてもそれを充分に活用できないのでやめたほうがいいですよなどと供述しており