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一般社団法人ニューボーンフォト協会代表理事を務めるタケ ミキさん

ニューボーンフォト協会の代表としてご活躍しているタケ ミキさんにお話しを伺いました。

《プロフィール》
◆出身地 :長崎県佐世保市
◆活動地域 :東京都 長崎県 佐賀県
◆経歴 :カメラ歴22年
◆現在の職業および活動 :フォトグラファー 
一般社団法人ニューボーンフォト 協会 代表理事 
CANDY PHOTO+代表フォトグラファー 
自由が丘写真教室校長
◆座右の銘 :一日の空過はやがて一生の空過

記者:タケ ミキさん(以下、敬称略)は、どのような夢やビジョンをお持ちですか? 

タケ:日本の育児文化を写真を通して保育士さんや助産師さん、カメラマンの方たちと共に広げていきたいと思っています。現在、日本の育児文化が欧米化してきていると感じています。例えばインスタなどでよくママタレントさんが使っている抱っこヒモですが、欧米人と日本人は体のつくり、骨格が違います。それは赤ちゃんも一緒で、日本の赤ちゃんにとって無理な態勢を取らせてしまう抱っこヒモのほか、インスタ映えを気にして赤ちゃんに無理な態勢で写真を撮る方も増えていて、そこに危機感を感じています。日本の伝統的な育児の文化は子どもの目線、お母さんの目線があります。それを大切にしていくことで、世の中に優しさが溢れ、皆が幸せになっていくといいなと思います。
 あと、日本にはシングルマザーで大変な思いをしながら子育てに携わっている人が多く、自分も一人で子どもを育ててきましたがいろんなことがありました。将来的にはシングルマザーの方が安心して子供を預けて、カメラマンの仕事を楽しめるような環境を創っていきたいと思っています。

記者:それを具現化するためにどんな目標や計画を立てていますか? 

タケ:ニューボーンフォト協会を設立し、赤ちゃんについての正しい知識をカメラマンに伝えるために講座を開いています。 今後は、カメラマンだけではなく、ニューボーンフォトを依頼する家族向けにも写真教室を開催する予定です。依頼する側が何も知らずにカメラマンにこんなポーズを撮ってほしいと要求して、赤ちゃんに負担をかけてしまっていることが少なくありません。なのでお母さん側にも、「こういう態勢の時には赤ちゃんに負担がかかる」という事を理解した上で依頼してほしいと思っています。 赤ちゃんに対する知識をもって撮影に協力してくださる人とのつながりを増やしていきたいです。
   あと、キャンディフォトという活動もしているのですが、これは今までのようなマッチングとは違い横のつながりを創りたいという思いで運営しています。今までのマッチングは写真を撮ってもらいたい人がカメラマンを選ぶシステムでしたが、キャンディフォトはさらにカメラマンとして働く人同士がお互い助け合って知識技術を教えあいながらチームプレーできるシステムを作りたいと思っています。その環境をつくることでシングルマザーの方の手助けをしたいと思っています。

記者:その目標や計画に対して現在どのような活動指針を持ってどのような基本活動をしていますか?
 
タケ:写真を通して育児の文化を広めることや、写真を通して家族の愛を確かめてもらうこと、そして遺影写真、遺言書講座なども開いています。家族と向き合うということは、生と死、両方に向き合うことです。産まれてくる赤ちゃんを待ちわびる両親、産まれて間もない赤ちゃん、子供が育っていく中での家族の様子、そんな家族愛を写し出したい思いでカメラの仕事をしています。

                                                                                                     Photo by タケ ミキ

記者:そもそもその夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこにはどのような発見や出会いがあったのですか? 

タケ:ニューボーンフォトを夫から勧められて講座を受けたんですが、その講座がすごく高額だけど、誰も新生児の知識を教えてくれなかったというのがきっかけですね。1講座20万するのですが、内容も知ってることがいっぱいあったし、みんなが結局お金をいっぱい出しても答えに辿り着けないんです。 それなら迷走しないためにも自分でつくってしまおうと思いました。10万までかけなくていいように、わりと安い価格でやっています。
  それから、SNSで赤ちゃんに無理な体勢をさせた恐ろしい写真を見た時に、とても泣けてきて、衝撃を受けたというのがあります。その写真を見た瞬間にやらないとと思いました。普通のスタジオさんでやっているというのにびっくりして、大慌てですよ。このままにするといつか赤ちゃんが死んじゃうんじゃないかと思いました。赤ちゃんが死ぬとお母さんも悲しいだろうし、みんな悲しむのが想像できるので、それもきっかけですね。

記者:その発見や出会いの背景には何があったのですか? 

タケ:私自身は両親もいて普通の家庭に育ってのですが、自分自身が息子がまだ幼いころに離婚をしシングルマザーになりました。22歳で大学も出ておらず、仕事はバイトしかなかった。今では考えられないような収入で生活をしていました。当時は子どもたちにちゃんと向き合えておらず寂しい思いもさせていたのかなと・・・
  でも今は経済的にも安定し、家族愛に包まれてとても幸せです。自分が幸せだから社会のことも考えられる、他人のことを考えて助けてあげられる余裕がある、そんなところが背景なのではないかと思っています。

記者:タケ ミキさん、今日は本当にありがとうございました!
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タケ ミキ さんのご活躍はこちらのURLからご覧頂けます。

↓↓↓
Webサイト:
http://candy-plus.com/

https://newbornphoto-association.org/

【編集後記】
取材および編集を担当した牛田、池田です。タケ ミキさん取材にご協力頂き本当にありがとうございました。とても愛情が深く美しい強さを持ち合わせた方でした。これからも益々のご活躍楽しみにしています。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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