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アラフォー社会人、普通免許を取得する

 3月末に教習所に入校し、10月半ばに卒業して、11月半ばに本免試験一発合格で普通免許を取得しましたーーーーーーーーー ヤッタ🥳♪

 得点をチェックする前にうっかり書類を提出してしまったので何点だったのかはわからないのですが、96点より下回っていることはないと思います。というわけで試験当日の流れや、記憶力が衰え始めるアラフォーがどのように本免試験に備えたのかを書き記しておきます。

 ちなみにこちらが教習所日記です。

 免許を取りたいけど仕事とどのように両立しようかと悩んでいる社会人の方々のちょっとした参考になれば幸いです。


神奈川県は免許センターがひとつだけ

 神奈川県は日本で2番目に人口が多い都道府県です。なのに免許センターがひとつしかありません。
 ゆえに卒業検定に合格し、教習所を卒業したものの、予約が詰まっているのですぐに本免試験が受けられません。おまけに神奈川県内の教習所を卒業した人の初回試験は平日と日曜の午前中のみの受付です。不便すぎる。
 試験の予約は1ヶ月前から開始されます。卒業してすぐに予約サイトにアクセスしたものの、直近で受けられるのは1ヶ月後でした。1ヶ月で効果測定の知識がどんどん飛んでいくと考えるか、1ヶ月でがっつり勉強できると考えるかで心の持ちようが変わります。わたしは後者でした。

卒業~試験前日まで

 わたしが唯一やった勉強は、教習所でもらった問題集をひたすら解くことでした。教科書の中にも単元ごとにミニ問題があるので、それをやっておくとさらにいいかもしれません。

仮免学科試験でも大変お世話になりました

 仕事の合間を見つけては問題集を解きました。効果測定である程度知識が頭に入っている状態なので、教科書を見ずに自力で問題を解くのがいいかなと思います。ちょっとでも迷ったところにしるしをつけておいて、その後に答え合わせをして間違えたところにもしるしをつけておきます。
 とにかく問題に慣れることが合格の近道だと思います。何度も解いていると問題文のクセや出題される問題の傾向も身体に馴染んできますし、自分のウィークポイントも見えてきます。よく出題されるものや自分の知識が入っていないところには教科書に付箋をつけておきました。

これまでの学科試験の積み重ねで、集合体恐怖症には地獄の教科書に

 問題集をひととおりやり終えた後、迷った問題と間違えた問題だけ解きました。知識が甘いなと思ったところは、参考書のように紙に自分でわかりやすくまとめました。
 教習所の満点様も再度解けば良かったかもしれないけど、時間がなくて手が回りませんでした。とはいえ効果測定時にウィークポイントを図解などでまとめておいたので、それは参考資料として活用できました。

試験当日

免許センターまでの道のり

 神奈川県の運転免許センターは相鉄線の二俣川駅が最寄り駅です。特急も止まるので、土地勘のない人間にもありがたかったです。
 駅からバスも出ているとのこと。でもバスの停留所の場所がわからないなあ……と思っていたら、弟が「ここのサイトがわかりやすいよ」と教えてくれました。伊勢原自動車学校さんありがとうございます。卒業と同時に教習所アプリのSOUDAを削除してしまったのは失敗でした。

 駅からも歩けるとはいえまあまあ上り坂なのと、土地勘もなければ心の余裕もないので、わたしはバスにしました。夏場などは特にバスがいいのではないかと思います。

試験を受けるまでの流れ

 免許センターの目の前のバス停で降ります。わたしが到着したのは7:50くらいで、すでに入場のための行列ができていました。
 8:00に開門。まずは①受験料金分の収入印紙を買うところから始まります。わたしは教習所で収入印紙を買っておいたので、ここに並ぶ必要はありませんでした。
 その次は②受付手続きです。教習所でもらった運転免許申請書、質問状、前日午後に届いた試験の予約完了メール、身分証明書の確認をしてもらいます。質問状はここで回収されます。
 その後間髪入れずに③視力検査です。メガネの人は受付前に準備しておいたほうがいいです。穴を覗き込むタイプなので、のぞき穴とメガネが干渉するなどが気になる方は、そのへんを考慮しておくといいでしょう。
 視力検査を終えたら④試験会場に入ります。試験の教室の場所と座席番号が書かれた札を渡されるので、そのまま試験場に行き、その札に書いてある番号の座席に着席します。8:50に試験官が来るので、それまで勉強などは可能です。

試験直前は自分で手書きでまとめたものをよく読み込みました

 時間になると⑤試験官から試験の説明や注意事項が伝えられます。毎日のように同じセリフを話しているからか、試験官はものすごく早口です。ちょっとぼーっとしてると聞き逃します。気を張っておいたほうがいいと思います。わたしはここで大事なことを聞き損じました。

学科試験

 時間は50分。モニターには常に残り時間が掲示されています。30分経過したら問題用紙と解答用紙を提出し、荷物を持って外に出ることができます。その際試験時間中は教室に戻って来ることはできません。
 試験の前に「試験が終わったら暗証番号2つを登録すること。免許証交付手数料2050円分の収入印紙を買っておくこと」と指示されるので、それに並ばないためやお手洗いに行くために、早々に教室を出る人がほとんどでした。確かに試験終了後から写真撮影までに化粧直しなどをする時間などはほとんどと言っていいほどないので、ここで早めに退出するのは有効だと思います。

カンニング対策が徹底的でびっくりしました

 わたしは時間を掛けて問題を読んでマークシートを塗り潰したので、ひと通り解き終わったのが30分ごろでした。その後にもう一度じっくりと見直し(ほぼ解き直し)をしました。
 思いのほか最後まで残っている人が少なかったです。受験者の5分の1くらいだったと思います。ですので終わった後もスムーズに暗証番号を登録できたし、収入印紙も買えました。ただその後、そのままトイレに行って、コンタクトを入れて化粧直しをしたのが失敗でした。

合格者発表でしくじる

 先ほど「重要なことを聞き逃した」と書きましたが、わたしは試験結果発表時間をちゃんと把握していなかったのです。お手洗いから戻って来ると、教室には受験者が勢ぞろい。目を丸くしていると、教室にいる職員さんに話しかけられました。

職「教室間違えていませんか?」
我「ここで間違いありません」
職「試験結果の発表があったんですが見ましたか?」
我「えっ、見ていません」
職「じゃあ外のあちら側に教官がまだいるので、結果を聞きに行ってください」

 言われたとおり教室のすぐそばのロビーに行くと、そこには不合格の方々が集まっていました。仮免学科試験の時も不合格者が外に出ていきましたが、そのシーンだったようです。試験官が名前を読み上げ、不合格者に運転免許申請書を返却し、他書類も手渡していました。   
 不合格者への説明が終わってから試験官に受験番号と名前を申告すると、「合格なので早く教室に戻ってください」と言われて顔を赤らめながら教室に戻りました。恥ずかしさでボコボコであることと、自分が合格か不合格かもわからなかったので不合格者の説明もしっかり聞いていたこともあり、自分が合格した実感がないままでした。

写真撮影前にしくじる

 ひととおり免許センターの職員さんからの説明が終わると運転免許申請書を返却され、そのまま写真撮影に向かいます。その際暗証番号を登録した際に発行された登録カード(レシートみたいなやつ)も持って行きます。
 その運転免許申請書に自分の得点が記載されているので、得点を知りたい人は写真撮影までのわずかな間にチェックしておくといいでしょう。わたしはすっかり忘れてました(忘れすぎ)。

撮影は一瞬です

 写真撮影時に運転免許申請書を提出し、登録カードのバーコードを読み込ませます。ここで運転免許申請書は回収されます。もう点数をチェックすることはできません。
 写真を撮った後は運転免許受領書を受け取り、そこで先ほど購入した収入印紙を貼り付けて、日付と名前を書いて再び試験室に戻ります。わたしはこれも忘れてて(ほんとどんだけ忘れるの)、試験室に帰ってから手持ちのお茶を少し手に取って、その水分で貼りました。写真撮影から免許手渡しまでの時間は、15~20分くらいだった気がします。

ゴールド免許ゲット

 午前11時過ぎ、とうとう免許が届きました。仮免許証と交換に運転免許証を受け取り、運転免許受領書を手渡します。既に原付や特殊小型などの免許を持っている人から配布されたので、さっさと帰れました。
 2005年に原付免許を取得し、無事故無違反のわたくし。原付のゴールドが引き継がれて、初心運転者のくせにゴールド免許になりました。更新も5年後です。ラッキー◎

 教室を退室したら免許証の記載が間違っていないかを確認して、さらに機械を使ってICカードのデータの中身(本籍など)も確認して、問題がなければそのまま帰れます。終わったのは11:11でした。トータル約3時間といったところです。

社会人で普通免許を取るために

 仕事をしている社会人が免許を取るのは、やはり学生さんよりもハードルが高いです。わたしが免許を取るうえでラッキーだったなと思うことは、「①教習所が家から近い」「②普段から仕事で頭を使っている」「③フリーランスだった」「④原付免許を持っていた」の4つです。
 まず①は超重要事項です。たまたま住んでいる家の近くに教習所があった。本当にラッキーでした。嫌な教官はどこの教習所にもいるので、評判とかを考えるよりもできるだけ家or勤務先から近いところ、もしくは生活導線上にあるほうがいいと思います。
 続いて②に関して「アラフォーで暗記ができるのか!?」という一抹の不安もありましたが、もともと原付に乗っているので標識や交通ルール等の知識はそれなりにありましたし、仕事で普段から頭をフル回転させることが多いので、勉強に関する弊害は特にありませんでした。ただ落ちると時間が勿体ないし予定を組み直さなければならないので、安全策として試験の前や仕事の合間合間にこつこつ勉強するようにしました。

何度も復習できるように、テキストには書き込まない

 教習所は朝9時から20時まで営業していますが、仮免試験や技能検定、高速教習などは午前中にしか受けられないor時間が決められているものが多々あります(※このあたりは教習所によって違うかもしれません)。予定の調整がしやすいフリーランスはそこまでスケジューリングで頭を悩まさずに済みましたので③もラッキーでした。
 また④の通り、原付免許の恩恵はたっぷりありました。教習所に原付で通えたし、試験のたびに住民票を用意しなくてもいいのはとんでもなくラクでした。通う方法が自転車や徒歩のみだったらと考えると、少しかったるいです。

自分のお金で取って良かった

 親にお金を出してもらわないと決めて20年。原付免許も自分の働いたお金で取ったけど、自分の働いたお金でトータル36万くらい使って普通免許を取れたことは、本当に感動的なことです。人生でいちばん高い買い物です。
 第2段階の学科の授業でしっかり運転に恐怖心を持つようになってしまったので、現時点ではびっくりするくらい全然運転したくない笑 でも自分の稼いだ大金で20年越しの夢を叶えたんだから、ペーパーなんかにしてはいけないなと気合いも入ります。
 時間は掛かったけど、まじで自分のお金で取って良かったなと思います。原付免許も全然無駄ではなかったです。教習所での悲喜こもごもも含め、いい経験になりました! 8ヶ月弱お付き合いいただき本当にありがとうございます!!

最後までお読みいただきありがとうございます。