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音楽イベントの作り方(その5)プロモーション

さて、では全体収支を計算してプロモーションしましょう。

改めてこの画像の通りです。
この中でも雑費を何に使うか、ということです。

プロモーションは個人イベントの醍醐味


正直、ここが余るほど動員がもともと見込めるイベントを個人で開催するのは難しいと思います。すぐできたら素晴らしい。数年かかって達成している個人イベンターさんがほとんどで、その間、個人資金をどんどんつぎ込んでいる方がほとんどではないでしょうか。
イベントを始めるときに先輩イベンターに数人相談したのですが「無理だよ」「数千万円つぎ込む覚悟でやれ」と言われたことなどが思い出されます。

必要になる" 雑費"の中身

・ステージドリンク
・楽屋ドリンク/お菓子
・打ち上げ代
(ライブハウスの中でそのまま打ち上げをすることを「中打ち」と言います。箱の利益にもなるので推奨されがち。通常はアーティストも個人負担のことが多いですが、個人イベンターたるものここを負担したらどうだろう?と思うことはよくあります)
・チケット管理手数料
・入場管理(もぎり)スタッフへの支払い
・フライヤーデザイン・印刷代
・ランディングページの作成
・プロモーション出稿料
・通常のSNS運用
・プレスリリースだし

などが雑費に入るかと思います。
この中でもわかりにくいものを詳述して行きます。

・チケット管理手数料
 プレイガイド発売を利用した場合、決済サービスを利用した際に取られる手数料です。1枚あたり最大10%くらい。
・入場管理(もぎり)スタッフへの支払い
 個人で開催する場合、箱がスタッフやお釣りを用意してくださることもありますが、全てのスタッフをイベンターで用意する必要があることもあります。ドリンクカウンターは箱の業務です。
 入り口の入場管理をするスタッフ、入場列を整理するスタッフで主催以外に最低2人いるとその後のアーティストとの連絡や時間管理、お客さん対応などがスムースに進みます。主催は役割をなるべく減らして全体をじーっと観察していられるようにしておくくらいの余裕があるといいですね。どんな緊急事態が発生するかわからないので、決断をする役としてフリーにしておくのがベストだと考えます。

・フライヤーデザイン・印刷代
 最近あんまり見かけなくなりましたが、できればフライヤーを作って関連イベントで配りまくりましょう。ライブハウスに「●日の●公演の方が出ているので入れてください!」といく方法、アーティストに預けて関連ライブで折り込んでもらう方法、イベントに直接行って出口で配る方法などがあります。
  フライヤーはフルカラー印刷してもそこまでお金かからないんで。ただ、デザイナーさんは友達で良いので入れた方がいいと思います。
・ランディングページ作成
 これはイベント詳細を書いたページを1枚用意するということです。FACEBOOKページなどでも良いのですが、できればウェブサイト作成サービスで作ったものでいいので、1ページだけ全てのリーチ先から最終的に到達するページを作っておくと、リンクが貼られやすいです。

・プロモーション出稿
 数千円単位でいけるのでSNS広告を個人で出稿するのは全然ありだと思います。クリエイティブが情報商材っぽくならないように気をつけましょう。

・SNS運用
 これは通常通り、告知、RT、fav、コメントとこまめにやって行きましょう。どのSNSをメインにするかはイベント内容次第。

・プレスリリース出し
 よく見るPRTIMESなどのプレスリリースサイトは登録有料のところが多いです。きちんと書けていれば各種オンラインメディアに送付することが可能ですのでやってみましょう。出演アーティスト、イベント趣旨によっては、取り上げてもらうことができます。取材はメールか電話です。連絡先を明記しましょう。

タイムテーブルの話は明日に回します。開催当日ドキュメントのようなものを書こうかと思います。

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