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音楽イベントの作り方(その4)チケット販売の考え方

全体収支の考え方

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全体収支の考え方としてはこの図です。

箱代+出演料+雑費をチケット代で賄う。
個人イベンターならではのシンプルさだと思います。
チケットの売れ方は逐次チェックして出演アーティストとライブハウスにお伝えしましょう。プロモーションをちょっと手伝っていただけるかも。

チケット販売の方法

1)手売り(紙)
2)事前予約(メール、GoogleFormなど)
3)アプリ系チケットサイトを利用
4)プレイガイドを利用

1)手売り(紙)
紙チケットはライブハウスによって用意してくださるところと存在しないところがあります。金券になるので扱いが難しく、ライブハウスで用意がなければ個人では作らなくていいと思います。リストバンドとか発注するの楽しいですけどね(笑)
主にライブハウスでの販売や、アーティストの物販で利用。

2)事前予約(メール、GoogleFormなど)
先着番号をつける際にはフォームで自動返信にして番号をつけた方が良いです。メール先着は不着や番号振り返信がちょっとでも遅れると大変なトラブルになることが。ライブハウスに通うみなさんならわかると思いますが、少人数のファンが前方をせっている場合、番号制はきっちり設計しないとものすごい険悪な雰囲気を作り出すものです。
そしてもっともポピュラーでもっともライブハウス初心者に優しくないのが事前予約です。
また、予約者数のうちどれくらいが実際に来場するかというのも課題です。だいたい1割が来ないといつも読んでいますが、アーティストによります。

3)アプリ系チケットサイトを利用
Peatixなどの事前決済サービスを利用する場合。近年では随分サービス自体も洗練され、事前決済を必須にすればもらい漏れもないため便利なサービスです。管理もしやすいですが、手数料が数%取られます。
クレジットカードがないとコンビニ払いの煩雑さから払い忘れが続出したりするのでお客さんの層に合わせて利用すると良いかと思います。

4)プレイガイドを利用
e+、ローソンチケット、ぴあなどと利用する方法です。
こちらは基本的には個人では突然契約できませんので、ライブハウスが契約のあるサービスをライブハウスを通じて利用させていただく形式になります。(今も変わってなければ)手数料+発券紙代がかかります。発売数管理はライブハウスにお任せする形になります。

いずれの方法にしても「告知」→「販売開始」になるわけですが、特殊な理由がない限り、告知から開始までは数日とった方がいいです。会社員がファンに多いイベントなのであれば土日のどこか、または平日夜を発売開始時間に設定すると各アーティストの常連さんが熱心にチケットを取ってくださります。
このへんは慌てず冷静に自分の普段の行動を見返しましょう。

「当日券」は必要ない?


イベント内容に自信があれば4000円超、ふらっときて欲しければ1000円〜2500円かな、というのが感覚です。
「ドリンク代」という存在ですが、これは法律が絡むのでどうやっても一定額をライブハウスにお支払いしなければなりません。
「当日券」って以前どんな意味があったか知りませんが、現在では「事前予約を促すもの」程度の意味しかありません。お好みで設定したりしなかったりすれば良いと思います。個人的には当日決めてライブに行くことが多いので、当日価格が設定されていないイベントはありがたいです。

タイムテーブルを公開するかどうか問題


ライブハウスの音楽イベント、出てくるアーティストの順番や開始時間が公表されないことが多いです。「最初から最後まで見て欲しい」という配慮でしかないと思っています。そもそも仕事や他の用事で後ろの時間帯の方しか来られない方がいたり、その逆だったり。お客さんにはいろんな事情があります。
ということで特に慣習に縛られない個人イベントでは積極的に公開していけばいいと思います。駆け込み需要も取り込みましょう。


明日はタイムテーブルの組み方かなあ、と思ってます。



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