見出し画像

私が思う日本のファッションの解決すべき根本の問題

はじめに

「着たいものが分からない」解決すべき問題はここだと思う。

福田稔さんの『2030年アパレルの未来』を今読み進めている。そこで思ったことを今日は書いていきたい。消費者は能動的な消費者2割と受動的な消費者8割に分かれると書いてあり、AIなどのテクノロジーを駆使してパーソナルスタイリングやレコメンデーションなどの新しいサービスがどんどん立ち上がっている。

8割の方は「着たいものが分からない」、「何が似合うか分からない」という悩みを抱えていると思う。この悩みの理由は様々なものがあると思うけれど大別できるのは2つで、個人として欲求がないことと他者の評価に自分の消費が左右されてしまうことだと思う。

私自身は、自分がカッコいいと思ったものを周りを気にせず表現できる世界観が一番いいと思うのだが、「空気を読む」という同質性が根付いている日本ではまだそんな雰囲気になっていないことは言うまでもないことだと思う。

インターネットによる境界の曖昧化

『big design award』のファイナリスト選出が昨日発表され、CEOの方が面白い記事を書かれていたので共有する。

インターネットがあらゆる境界線を溶かし始めるようになり、個人の時代とよく呼ばれているわけだが、総合的に集められた評価を信用するあまり(例えば食べログの3.4以上のお店とか)、衣服にも共通化、ユニフォーム化の影響があるのではないかと言い、衣服の境界線が溶かされることにより社会>個人という構図がよりはっきりするのではないか?ということを示唆している。

個人の表現するメディアとしての側面もある服だが、より「変わりばえのない」スタイルに収斂されていくことは皮肉だと思う。

そんななか、Z世代はアスレジャーやジェンダーレスのスタイルを好むようになっていて、「元々特別なオンリーワン」という歌詞が幼少期から根付いているこの世代は、人と違うことがいいことであり、それをお互いに認める価値観を持っている。古着の価値が高くなっていることも頷ける。

その世代がこういった新たなアワードで世界的に活躍することで、バイアスがどんどん取り払われていけば、もっと面白くなるのではないかと思う。

モノの価値について

今日の最所さんのnoteで、茶道の道具の『名物』を引用した『モノの価値が何によって決まるのか』も読んだが、最所さんの着眼点と学びが秀逸であった。

簡単に伝えるとモノの価値は下記の流れで決まっていたということだ。

①外国産の方が価値が高いと思われやすい
②ラベルやブランドの価値を保つには審査する人が必要
③モノの価値は人によって決まる

これは今のアパレルにも通底するものだと思うが、③の項目がいまいちというのが日本の現状だと思う。

福田さんの本にもあった8割の受動的消費者の方たちのモノに対する価値観をどれだけ自分ゴト化出来るかが鍵になるのではないだろうか。

自分もツイートしたが、生産者のストーリーももちろん重要だが、消費者の方がモノに対して何を思って大切にしているのか、そのストーリーが本当に重要だと思う。

最新のコレクションを買って、着て、インスタグラムにあげて、あとはメルカリに売ってオサラバ

理に適っている消費かもしれないけど、私はそんな消費は悲しいと思う。

消費者のストーリーの循環

これをテーマに事業を作っていきたい。事業とまで大きいものではなく、年内にメディアと1つサービスをつくりたいと思う。

big design awardについては下記です。



#note感想文 #campfire #bigdesignaward #消費 #ファッション #服 #Z世代 #ストーリー #テクノロジー #インターネット




この記事が参加している募集

note感想文

最後まで読んで頂きありがとうございます! ファッション×モチベーションで事業を起こすことが僕の夢です。ワクワクするようなサービスをあなたに届けられるよう頑張ります!!最初の投稿https://note.mu/sayatmyukaisa/m/m3b889ae1bbf0