それにしても、この「まるで選挙ポスターみたいな、わざとらしい写真」は、いったいどうやって用意したのか？
実は、３月にオードリーのオールナイトニッポンのビッグイベントが日本武道館であった。そのネタ用にぼくの写真を撮る必要があったのだ。わざわざプロのカメラマンさんが、まるで宣材写真みたいに上手に撮ってくれた。

なので、
「トークショー用のポスターを作るんで、写真をください」
と言われた時、
「じゃ、これを使ってください」
と軽い気持ちでそのまま渡したのだ。まさかこんなに選挙っぽい仕上がりになるとは思わなかった！
だが、まあ、これはこれで面白い。いっそ、名前も「藤井せいどう」と表記しておいた方が選挙っぽくなって面白かったなあ…と今では思っている。

石岡市立中央図書館の方は頑張ってくれて、
「このポスターを市内の中学校、高校にも配ります！」
と言ってくれる。おそらく「オールナイトニッポン」という言葉を見て、
「ラジオの深夜放送なら、高校生だろう」
と思ってくれたのだろう。その配慮は大変ありがたい。ありがたい…のだけれど、今どきの高校生はあまり聞いてないんじゃないかと思うのだ（自分で番組作っておいて、なんだが）。

名誉のために言っておきます。オードリーのオールナイトニッポンは今のラジオ界では驚異的な聴取率を誇っている。とても多くの方に聞かれているのだ（だって、武道館がいっぱいになるんだもの）。でもそれは、実は大人。耳の肥えた業界人や大人に、高く評価されている番組なのだ。

だから、ぼくが想像するに、中学生や高校生が学校でこのポスターを見たところで、おそらく「？？？？」ではないか。オードリーのオールナイトニッポンはともかく、藤井青銅なんて無名だし。
しかし、家に帰ってご両親に話してみれば、ひっとして、反応してくれるかもしれない。

ご両親が実は若い時にアニメや声優、ラジオのオタクっぽいタイプだったら、藤井青銅の名前を知っている可能性があるのだ。「アニメージュ」や「死人にシナチク」なんて妙な本のタイトルや「ウッチャンナンチャンのオールナイトニッポン」あるいは「青春アドベンチャー・干支シリーズ」なんて番組を思い出してくれるかもしれないし…（多くの方には、何を言ってるかわからないでしょう。ゴメンナサイ）。

（もう少し、続く）