224.モーニング娘。の秘密

 モーニング娘。のメンバーが、またもや大きく変わるというので、世間は騒いでいる。
 これは誰も指摘していないのでぼくが言ってしまうのだが、プロデューサーであるつんくが偉いのは、モー娘。をヒットさせたことではない。あれは(こういっては失礼だが)まぐれかもしれない。だが、ヒットしてしまってから、おそらく彼は気付いたんですね。何に?

 ぼくはもう十年以上前、番組発の企画ものユニットをいろいろデビューさせていたからわかる。こういった企画ものというのは、あくまでシャレであるから面白い。その遊び心に対して、ファンはCDを買ってくれるのだ。あわよくば、オリコンチャートに一泡吹かせたい。世間を騒がせたい。そういった騒ぎの協力者であることへの参加料として、お金を使ってくれるのだ。
 ところがモーニング娘。の場合(思いがけず?)大ヒットしてしまった。そしてヒットを続けることで、遊び心ではなくビジネスの匂い・お金の匂いがプンプンしてきてしまったのだ。
 加えて、タレントさんというのは人気がでると「私ハ企画モノナンカデハナイ。本格派ナノダ」と主張しはじめる(彼女たちがそうだかどうかは知らない。が、一般的にはそうなるものなのだ)。

 そういった流れを打ち消すために、わざとメンバーを頻繁に入れ替えたり、離合集散をさせたり、あえて学芸会みたいな歌を歌わせたりして「遊び心」を示し続けている。
 プロデューサーつんくの偉いところは、そこなのだ。

【モンダイ点】
◎最初からモー娘のメンバーを覚えられないぼくには、いまさらどう変わろうと状況は同じなのだが。

(2002/9/11)


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