159.マイライン

 気の早い話だが、今年の流行語大賞はすでに決まったと見ている。「マイライン」だ。(……前回もこんな出だしだった気がするが、ま、気にしない、気にしない)

 世の中には、その時はわかったような気がするが実はよくわかっていないというものがある。たとえば、アメリカ大統領選。そのシステムは何度解説されてもよくわからない。結果として、ただチアガールがポンポン持って踊ってるお祭りのイメージしか残らないのだ。
 他には「パソコンのインターネット設定」とか「DNA」とか「金解禁」とか……。

 ここにあらたに仲間が加わった。すなわち「マイライン」である。うまくやると得なシステムらしいことはわかるのだが、どこをどうすれば得になるのかがよくわからない。これまた、結果として、松坂慶子がダイコン持って走り回ってるイメージしか残らない。

 わからなくても、抜群の知名度を持つのがマイラインである。こんなキーワードを放っておく手はない。だから今後さまざまな分野に使われると予想する。(うーん、やはり前回もこんな展開だったような……)

○連続ドラマ 油田開発のため中東・イランに赴任している商社マン。そこで、古代のペルシャじゅうたんに魅せられて日本からやってきたヒロインと出逢う。だが、二人はイラン革命に巻き込まれ離れ離れに。運命に翻弄された二人は、やがて灼熱の砂漠で感動的な再会を! そのタイトルが「マイイラン」(あ……語順が違ってた)

【モンダイ点】
◎さらに並べ返ると、「マイライン? そんなややこしいもん、今いらん」になってしまうのだが。

(2001/5/23)

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