一年位前のある日、初めて会った綺麗な人にスレてないですねって言われた事がある。
スレてるってどういう意味かよくわからなかったけど、最近ちょっとわかった気がした。

人との会話を言葉そのまんま受け取って、相手は実はそんな風に思ってなくて、後々あれ？って思う事が多々あった。
自分含め皆、多かれ少なかれ無自覚に本音とは違う事を自然に話してしまっている。
そんな事が繰り返しあると、いつも人の言葉と本意は別なんじゃないかって疑い始めてしまう。

それってものすごく怖い事だよね、本当は。
言葉を立体的に捉えるのは大事だけど、いつも疑っていたら心が擦り減って素直な気持ちがどんどん分からなくなっちゃう気がした。
俯瞰しすぎていても自分の位置や感情がわからなくなっちゃうし。
傷付いても何かで誤魔化し続けていると、ピエロみたくなってくるし。

でも心は強くはならないんだよな。抽象度高い思考が出来る様になるだけ。

心は強くはならないんだってわかってから、傷付いたとしてもどんな小さな感情ももっと大切にしたいと思うようになった。
なんかそこには大切な何かがあるような気がした。
きっと私達はそこで繋がってる。