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阪田知樹さん 弾き振り!

もう少しマシなタイトルはないものか、悶々としながらも今日の感動をお伝えします。Twitterに書き始めたけど収まらん💦

2022年2月26日(土)
神奈川県立音楽堂にて初の弾き振り🎹
昨春から待ちに待った公演でした。

横浜市民の私は、横浜・川崎の公演にとても愛着を感じます。東京だって遠くはないんだけど、地元感がね、やっぱりいいわけですよ。しかも今回のオケは神奈川フィルハーモニー管弦楽団=神奈フィルさん。最高じゃん!!

今日を祝福するかのような快晴☀️
神奈川県立音楽堂
この周辺には芸術や教育など
文化的な施設が多くあります

【プレトーク】14:35
阪田節(゚∀゚ 三 ゚∀゚)キターッ!!
彼のお喋り、とても好きなのです。
えぇカッコとかしない。若干マニアックな有り余る「伝えたい!」がビシバシ届きます。
今回の選曲にあたってのこだわりや思いなど、勉強になること盛り沢山♪
「今日が良い一日となりますように・・・(ん?)あ、後ほどまたお会いしましょう😅」
最後にやっぱり笑かしてくれました。

モーツァルトを軸にした
マニアックな選曲

【開演】15:00
何せ初の弾き振り。瞬きするのすら惜しんでガン見しました。すらりと長い腕が空を切った瞬間、心に沸々と波のような感動が・・・。
音楽を愛し、また愛されてもいる相思相愛感。神奈フィルの皆さんの並々ならぬ気合いも伝わってきます。この場に立ち会えて本当に良かった。

リストの「システィーナ礼拝堂にて」
ミゼレーレとアヴェ・ヴェルム・コルプスの対比が、まさに今の世相を表しているかのようでした。祈らずにはいられなかった。

指揮について細かいことはわかりませんが、阪田さんの指揮はとても目に優しかったです。描く線が滑らかで。
ピアニストさんだからかな?指の開き具合や角度なども利用して、丁寧に細やかに振っていらっしゃる印象でした。美しかったなぁ❤️

ピアノも相変わらず素晴らしい!!
極上の演奏を聴いた時の「連れて行かれる感」ありますよね。阪田さんの演奏はいつも光溢れる世界へ導かれます✨心がふわふわする(伝われ)
応援はしたいんだけどあんまり大々的に教えたくない、こんなに美しい世界は秘密にしたい!って思うピアニストさんなんです(伝われ)

リストで世界一になった彼。ベートーヴェンもラフマもラヴェルも素晴らしいことは知っています。シューベルトなんか毎朝聴いてるし。
で!え!がっつりモーツァルト!?な、今回のプログラム。ワクワクしかないでしょう。だって皆さん全然弾いてくんないじゃんモーツァルト(小声)
阪田さんの選曲はいつも心に新しい風を運んでくれます。

阪田さんのモーツァルト。
あんなに軽やかで綺麗なトリル初めて聴いた!湧き水みたいに澄んで・・・何ですかあれは💦
タラタタタ、ターラッ ターラッ、タラランタララン、モーツァルトならではのメロディーがくっきりハッキリ。だけど押し付けがましくなくて。耳が喜ぶ演奏でした。

最後のピアノ協奏曲では、前列のマダムたちがリズムにのって体を揺らしていました。この時期、菜の花畑さながらの雰囲気♪
昨年のミューザ川崎公演では、アデライーデにすすり泣く人たちがいました。やっぱり彼のピアノには誰もが「連れて行かれる」のです。間違いない。

【アフタートーク&アンコール】
「あー、あー、聞こえてますかね?」
マイクテスト🎤(゚∀゚ 三 ゚∀゚)キターッ!!
今日の公演は彼にとっても特別だったのでしょう。「ここにいらっしゃる誰か1人でも欠けたら成立しなかった公演」とおっしゃっていました。「・・・え?私も?」と、すぐに浮き足だってすみません。

アンコールはアーンの「クロリスに」
編曲は阪田さんご自身の手によるもの。
大好きな曲です。生で聴けてよかった😭
↓2015年のライヴ音源

秘密にしたかったけれど、やっぱり素敵だからレポ書きました。
真っ直ぐに音楽を愛し、その愛をまるでノロケのごとく私たちに伝えて下さる阪田さん。指揮者デビューおめでとうございます❤️

最後に
いつも私が一日の始まりに聴くこの曲をご紹介します。あまりの美しさに心身が整っちゃうのです。
シューベルト 即興曲 Op.90-3