マガジンのカバー画像

芸術と仕事

12
アートには技術を含む。ワークにはエネルギーを含む。
運営しているクリエイター

記事一覧

見抜かれる覚悟を持って、互いの将来を確認する

見抜かれる覚悟を持って、互いの将来を確認する

個人的には、採用面接を面談と言い換える組織に勤めた年数の方が長くなりました。採用のプロセスはいまや双方向、お見合いみたいなものです。
こちらが相手を見抜こうとしているとき、相手も相性を見極めて選んでいます。短期の仕事なら少しのズレには目をつぶれるかもしれませんが、長く働いて付き合うことになる相手にはリスペクトが必要です。
仕事やポジションを間に挟んで相手と向かい合ったとき重要になるのは、「相手の」

もっとみる
リモート会議しぐさ

リモート会議しぐさ

日本人が未だに苦手な、文脈を共有しないコミュニケーションが必要なリモート環境での電話会議、ハングアウト。ただでさえ会話が減り、心が上がらなくなりがちなリモートワーク中に、顔を合わせられる貴重な機会でもあります。その成果を最大化したり、お互いを上げていくための理想的なしぐさを集めました。

チャットやメールこまめに返事、お礼をする
はい!とか、ありがとうございます!とかシンプルで良い。既読の2文字だ

もっとみる
あいちトリエンナーレ2019の感想または支配可能な国をつくること

あいちトリエンナーレ2019の感想または支配可能な国をつくること

あいちトリエンナーレには会期中に行きたいと思っていた。が、まさかの全国紙の一面で展示の一部中止が報じられる事態に、また、それ以前に、国際芸術祭という舞台においてあらゆる国民(の芸術を享受する権利)が侮辱される事態となったので、一刻も早く見に行かねばと思っていた。

しかし、私にゆるされた時間はせいぜい土日の2日間。火が熱く燃え盛っている時に行けば、見たいものが騒動に隠れ、見られない可能性もある。私

もっとみる
別の岸から湖畔を眺める

別の岸から湖畔を眺める

今までいた場所から水際に沿ってちょっと歩いて、寄せてもらえる小屋を見つけて滞在してみる。目に映るのは変わらない湖面、そしてその向こうに今までと少し違った対岸の水辺の風景。生活は変わらず、朝起きて顔を洗って、薪を拾って火を燃やし、ご飯を食べて寝る、そのくり返し。

今までは対岸に、適度な密度で広葉樹の茂る森が見えていたが、今はその隣の小さな町が見える。そこでは人々が家族とともに生きており、日々の必要

もっとみる
私の特殊な事情

私の特殊な事情

9月は私にとって特別な月だ。自分の誕生日で始まり、妹の命日と秋の彼岸が来る。好きな夏が終わり、苦手な冬の気配がどんどん近づく。

妹は生後50日で亡くなった。9歳のとき2人姉妹で生きていく夢を見た私は、10歳で急に一人っ子の現実に逆戻りした。妹が生きていたらどうなっていただろうと、子どもの頃は何年かおきに想像していたけど、大人になってしなくなった。

だから、誰かが親になる報せを聞くたびに私が祈

もっとみる
鉄橋をわたると涙がはじまる

鉄橋をわたると涙がはじまる

鉄橋をわたると涙がはじまる とばかりに、最近展示を見ては涙している。

ちなみにこんな展示で泣きました。

「BENTO おべんとう展 - 食べる・集う・つながるデザイン」
東京都美術館
http://artbeat.ly/2NuquXC #TABアプリ

AMKK 「戦争と花」
The Mass
http://artbeat.ly/2LicrYn #TABアプリ

「内藤 礼 - 明るい地上

もっとみる
もし「NPOに寄付したことがない」なら

もし「NPOに寄付したことがない」なら

Tokyo Art Beat(通称TAB)で働いてて名刺交換したり初めてお会いした方とかによくつっこまれるのは、NPOで運営されてるんですね?ということ。確かに法人格としてはNPOなんですが、広告モデルのメディア運営なので、私たちの日々の仕事は株式会社なんかとまったく変わらないんです。

でもやっぱりNPOは数も少なくてよく知らないし、もの珍しいかもしれません。私もスタッフになってから、会社と何が

もっとみる
バリューを出す

バリューを出す

最初に入った会社でのカルチャーショックは強くて、その頃の体験は未だに衝撃のまま残っている。

ベンチャーで、仕事や会社がダイスキな若い人が多くて、何かしらの頭の良さとある面での心の熱さを併せ持った人が多かった気がする。

そこでは、入社1日目から「バリューを出せ」と言われた。新入社員にも賃金は発生する。つまり息をしてるだけでコストだ。早くお前のバリューを出せ。ここに居る意味は何か考え、結果を出すこ

もっとみる
経営企画のメンターを募集しています

経営企画のメンターを募集しています

先月中旬からの個人の目標は、経営企画のメンターになってくれる人を見つけることなのですが、このままだと未達です。〆切まであと一週間ぐらい。アラサーのメンターなってくれる人、壁打ちさせてくれる人、NPOに肩?背中?貸してやってもいいよって方、ついでにさいきんアートに興味あるから今面白いやつ教えてよって方。ごはんかコーヒーご一緒しましょう。安くて美味しいやつ探します。

書きたいことは以上なのですが、私

もっとみる
ドラマ「弟の夫」を地上波放送で見た

ドラマ「弟の夫」を地上波放送で見た

もう6月が始まったが、今年のゴールデンウィークのうち半日をNHKドラマ「弟の夫」の再放送を見て過ごした。1話だけ見ようと思ったら3話連続で放送されてしまい、見るのを止められなかった。田亀源五郎による同名の原作マンガは、同僚が勧めてくれて第1巻だけ読んだことがあった。ドラマ化のニュースを聞いてキャストがイメージそのままだったので、一度見てみたいと思ってはいたのだが。

「弟の夫」マイクを演じる把瑠

もっとみる
ボニー・アルベルト・テラン状態

ボニー・アルベルト・テラン状態

私は面食いだけどジャニーズにはなんか苦手意識がある。過剰に演出された世界を直視できず、若い人が出てきても相当売れるまでは名前と顔が一致しない。でも今から書くのはジャニーズの話。タイトルと画像はボリビア人だけど、ちゃんと意味があるんだ。

渋谷すばるくんのことは、中学の同級生に熱狂的なファンがいて、教室で名前を叫んでいたため存在を知った。折しもジャニーズJr.「東の滝沢、西の渋谷」時代のことである。

もっとみる
アートのある暮らし

アートのある暮らし

2月下旬に開催されたARTISTS’ FAIR KYOTOはすごい熱気だった。その裏側にあった、ディレクター椿昇さんの考えがインタビューに載っている。面白いので読んでほしい。
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2018/03/artists-fair-kyoto.html

3月の2週目は東京でアートフェアが同時に3つが開催されていた。3

もっとみる