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【拉致監禁に誘なう手紙】鈴木エイト氏の正体⑥【脱会屋のパシリ】


■北朝鮮による日本人拉致事件だけではなかった!日本国内で起こっていたもう一つの拉致監禁

統一教会信者が拉致監禁され強制棄教・改宗させられていた事実。私は昨年8月、鈴木エイト氏を掘るまで全く知りませんでした。エイト氏を掘っていくと否が応でも避けては通れない話です。
「脱会屋のパシリ」「監禁屋のパシリ」と言われていたエイト氏が、どのように拉致監禁に関与していたのか?
統一教会・反統一教会、双方に詳しいルポライター米本和広氏の過去のブログを元に紐解いていきましょう。尚、米本和広氏は山上徹也被告が安倍元総理に凶行に及ぶ前日、最後に手紙を送った人物です。


■拉致監禁ビジネスとは!?

統一教会信者への拉致監禁は、
「脱会カウンセラー」と称した宮村峻(たかし)氏をトップとする脱会屋 × 日本基督教団などのキリスト教牧師 × 全国弁連の弁護士
らがマニュアル化されたノウハウのもと、三者がトライアングルとなり組織的に行っていたようです。三者それぞれに報酬が発生し、報酬に加え三者それぞれに ”うま味” もあったようです。この組織化した拉致監禁に積極的に関与していたのが鈴木エイト氏や有田芳生氏、悪徳商法ジャーナリストとして活躍している多田文明氏です。

但し、実際に拉致監禁を行うのは信者の家族です。脱会屋から拉致監禁のノウハウをレクチャーされた信者家族は拉致監禁を実行。脱会屋は信者家族に直接的な拉致監禁をさせることで刑事事件など罪に問われることを回避していたのでしょう。
しかし、拉致監禁の現場に脱会屋やキリスト教牧師がいたことは拉致監禁に遭った信者の証言により明白です。
監禁中に監禁を苦に自殺した人、精神疾患を患った人、監禁中に脱会屋により棄教・改宗の ”踏み絵” としてレイプされた人もいると聞きます。これは明らかな人権侵害であり犯罪ではないでしょうか。
統一教会が過去に高額献金や霊感商法など問題があったからといって統一教会信者への拉致監禁と相殺されるものではありません。統一教会信者への拉致監禁も統一教会の問題とはまた別の問題として糾弾され、関係者は非難・反省すべきだと思います。


■拉致監禁ビジネススキームとそのメリット

脱会屋 × キリスト教牧師 × 全国弁連の弁護士 らによる拉致監禁の一連のスキームはこうです。
① 脱会屋が信者家族に拉致監禁をレクチャー
② 信者家族が脱会屋に報酬を払う
(*報酬例:1件300万〜2,500万円)
③ 信者家族が信者を拉致監禁
④ キリスト教牧師
(*牧師に数百万円の報酬が発生)が監禁中の信者を棄教・改宗させる(*監禁から逃れたくて偽装棄教・偽装改宗する信者もいた)
⑤ 全国弁連が棄教・改宗した証 ”踏み絵” として元信者に統一教会を訴えさせる
(*裁判を望まない・返金を望まない元信者でも裁判が ”踏み絵” となっていたため裁判を起こす事例もあった)
⑥-1. 全国弁連、弁護士報酬ゲット
(*高額返金の裁判は優先的に紀藤弁護士に弁護がまわるようになっていた。そのため全国弁連の弁護士同士で揉める事態も起こった)
⑥-2. 全国弁連、裁判件数を被害者件数とカウントする


それぞれのメリットとして
「脱会屋」…1件300万〜数千万円の報酬が得られる。おそらく裏稼業のため脱税が疑われる
「キリスト教牧師」…数百万円の報酬が得られる(*こちらも脱税か?),強制改宗により牧師の教会の信徒を増やせる
「全国弁連」…弁護士報酬を得られる,”踏み絵” とさせていた裁判を被害者件数とカウントすることで被害者数を多く見せることができる,スパイ防止法を推進する勝共連合(=統一教会)を潰せる

強制棄教・改宗の ”踏み絵” としては統一教会を相手とした裁判以外に、脱会屋による女性信者へのレイプもあったそうです。


■「脱会屋のパシリ」「監禁屋のパシリ」として暗躍する鈴木エイト氏

鈴木エイト氏は一連の脱会屋ビジネスにどのようにかかわっていたのか?どのような役目を果たしていたのでしょうか?

こちら↓がエイト氏が全国弁連の渡辺博弁護士に書いて貰い、信者家族に届けた「拉致監禁に誘なう手紙」の全文です(*手紙は米本和広氏のブログを貼付したものであり実物ではありません。伏字・アンダーラインなどは米本氏の手によるものです)

出典:「ルポライター米本和広blog」2012/1/13 http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-267.html#more
出典:「ルポライター米本和広blog」2012/1/13 http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-267.html#more
出典:「ルポライター米本和広blog」2012/1/13 http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-267.html#more

街中で統一教会の偽装勧誘を防止するとして個人的にパトロール活動をしていた鈴木エイト氏。次第にエイト氏は全国弁連などと親しくなり拉致監禁ビジネスの一端を担うようになっていったようです。
上記の「拉致監禁に誘なう手紙」も、街中で伝道活動をしていた信者をストーカーし、信者の自宅や家族構成などをつきとめ信者家族に手渡した手紙のようです。

オウム真理教や統一教会が世間を賑わせていた頃、子供が出家するなど宗教にハマってしまったら親なら脱会屋に高額なお金を支払ってでも取り戻したいと考える心情は理解できます。
でも、鈴木エイト氏がこの手紙を届けたのは2011年4月末です。
統一教会は2009年にコンプライアンス宣言をし、偽装勧誘や霊感商法などの問題はなくなっていました。それなのに、エイト氏はまだ執拗に保護説得という名の拉致監禁を実行しようとしていたというになります。
統一教会は絶対悪。統一教会信者は教団にマインドコントロールされた可哀想な人。だからそこから救出してあげることは絶対正義…。
独善的な正義だとも信じて疑わず、統一教会を信仰しているからという理由だけで白昼堂々、平凡に暮している人を拉致し拘束・監禁してしまう…。怖いとしか言えません。


鈴木エイト氏の拉致監禁ビジネススキームの役目は ① の前段階 ⓪ です。
⓪-1. 鈴木エイト氏が「拉致監禁に誘なう手紙」を渡辺博弁護士に書いて貰う
⓪-2. 鈴木エイト氏が信者家族に「拉致監禁に誘なう手紙」を届ける
⓪-3. 信者家族が渡辺博弁護士に連絡を取る
(※弁護士報酬が発生)
⓪-4. 脱会屋やキリスト教牧師にも連絡が行き信者の拉致監禁が実行される

手紙を届けるエイト氏にも報酬が発生していたようです。金額は真偽不明ですが噂では1件10万円ともいわれています。


■鈴木エイト氏が「拉致監禁に誘なう手紙」を渡したのは事実なのか!?

鈴木エイト氏が統一教会の信者家族に信者を拉致監禁するよう促す弁護士からの手紙を手渡ししていたのは事実なのでしょうか?

エイト氏の拉致監禁への関与を批判する米本和広氏に対し反論するエイト氏のブログ(*現在は削除済み)があります。

出典:「エイトのブログ」*削除済み

私が統一協会青年信者の実家を訪ね、弁護士からの“監禁にいざなう手紙”を渡したというものだ。私が訪問したのは、青年信者の実家ではなく青年信者の親族が経営する幼稚園なのだが、火の粉ブログ主は統一協会から“実家”としか聞かされていなかったようだ。(中略)
私の幼稚園訪問が統一協会側に知られていたことは

出典:「エイトのブログ」*削除済み

意訳
エイト「はぁ!?僕が行ったのは実家じゃないもん。親族が経営する幼稚園だもん!(フンッ)」

いやエイトよ!当時の米本さん、現在の私が問題にしているのはそこじゃない!
お前はまだ拉致監禁をやろうとしているのか!拉致監禁をするために手紙を届けているのか!

というとこだ。ズレてる…。この人、ずっとズレてる………。


結論、エイト氏が信者家族に「拉致監禁に誘なう手紙」を手渡ししていたのは事実です。エイト氏が手紙を届けたことにより拉致監禁をされた人はどのくらいいるのでしょうか?
また、エイト氏は「いのちの家」という日本基督教団の女性牧師が運営する脱会施設にも出入りしていたようです。
エイト氏が拉致監禁の事実、監禁中の暴力を用いた強制棄教・改宗の実態などを把握していたのは疑う余地がないでしょう。


■山上被告も非難していた!?鈴木エイトの言動

拉致監禁に関与する鈴木エイト氏には当時、米本和広氏以外にもブログで苦言を呈する方がいました。そのブログのコメント欄に「やや日読者」というハンドルネームで山上徹也被告がコメントを書いています。(*「やや日」とは鈴木エイト氏・藤倉善郎氏のブログサイト「やや日刊カルト新聞」のこと)

出典:「HUMAN RIGHTS VIOLATIONS - DEPROGRAMMING - IN JAPAN」2012/3/20 http://humanrightslink.seesaa.net/article/258973289.html

山上徹也被告が言いたいのは、現在、鈴木エイト氏が主張している統一教会批判の論理と同じです。
「統一教会自体が信教の自由を侵害している団体だ。反統一教会側が行う保護説得(拉致監禁)は人権保護の観点から行っているもの。反統一教会側が拉致監禁を取り上げないのは、拉致監禁を批判する者が統一教会の問題性を取り上げないことと同じ」と、山上被告は言っているのです。

「エイト氏には冷静な判断をして欲しいとは思いますが。」
米本氏ら拉致監禁を批判するブログ主に対し当時、エイト氏は「やや日刊カルト新聞」やXで異常なほど連投して罵詈雑言の反論をしていました。そのエイト氏に、さすがの山上被告も苦言を呈したということでしょう。


■統一教会を訴える裁判がなくなったカラクリ

下のグラフは中山達樹弁護士が統一教会信者への拉致監禁件数と、元信者が全国弁連の弁護士を代理人として統一教会に訴訟を起こした裁判件数の推移です。

出典:「川塵録」2023/8/6 https://blog.goo.ne.jp/05tatsu/e/896f4f59a36ed4c838b770f0d65e753e


監禁件数と裁判件数が見事に比例していると思いませんか?全国弁連が棄教・改宗した元信者に ″踏み絵″ として裁判を起こさせていた証左ではないでしょうか。
訴訟や統一教会からの返金を望まない元信者にも全国弁連は強引に訴訟をするよう促していたようです。そして、その裁判件数が統一教会の被害者件数とカウントされる仕組みになっていたようです。全国弁連は、偽装の被害者件数を作り上げ、統一教会問題を誇張して統一教会に悪感情が向くよう世論誘導をしていたということです。
また、この際、当然のことながら弁護士には成功報酬が発生します。何でも高額の返金裁判は優先的に紀藤弁護士にまわるようになっていたようで、これについて弁護士同士で揉めたとの話もあるようです。
信者家族が「拉致監禁に誘なう手紙」を受けとり、手紙に記載されている全国弁連の弁護士に連絡を入れた際にも弁護士は報酬を受け取っていたそうです。その後の裁判での手付け金と成功報酬。弁護士らは何重取りの報酬を受け取っていたのでしょうか。


グラフで興味深いのが2016年以降に拉致監禁の件数が0件になっているところです。
これはおそらく2015年10月に最高裁で確定した後藤徹氏の裁判が関係していると思われます。現在も現役信者である後藤氏は、家族や脱会屋、宮村峻氏・キリスト教牧師らにより12年5ヶ月もの長期に渡る拉致監禁被害に遭っていました。開放後、拉致監禁の実行者らを相手取り民事訴訟を起こします。そして、2015年10月に最高裁で後藤氏の全面勝訴、拉致監禁の実行者には総額2,200万円の損害賠償命令が下りました。
2016年以降、拉致監禁件数が0件になったのは拉致監禁が最高裁で違法行為であると確定したからだと思われます。


統一教会は過去には問題のある教団だったでしょう。だからといって統一教会信者への拉致監禁もまた人権侵害、人権蹂躙、犯罪だと思います。統一教会問題とはまた別に、脱会屋 × キリスト教牧師 × 全国弁連 による統一教会信者への拉致監禁も白日の元に晒され、糾弾されるべきです。特に関与していた弁護士・ジャーナリストは現在も平気な顔でメディアに出て統一教会問題を解説しています。彼らが宗教2世、ジャニーズ性被害者の人権問題を主張するなら、彼らが関与した人権侵害、犯罪についても糾弾され、猛省する必要があるのではないでしょうか。

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