ディレクションのお仕事をする・されるときに考えること

こんにちは、さゆちゃむ(@salily1214)です。備忘録的に書いてます。

創業期以降、物事の進行管理をするような仕事をすることが、はからずも増えてくるようになりました。そもそも非営利団体の運営における「事務局」という機能は、よほど大きい組織でなければ、事業の進行管理から、会計の管理、人材マネジメント、応援して下さる方々へのご挨拶、PRなど、ゼネラリスト的仕事を行います。なので、そうした組織運営の網羅的な部分を踏まえれば、あるプロジェクトの進行をフォローする仕事も、少し範囲が狭まったと思えば応用できる仕事でもあります。良くも悪くも。

で、ここ数年で「制作」という肩書きのひとに出会ったり、ある場所によっては「制作を担当してもらいます」と言われたりします。当初、業界外の人間なので、「えっ、私映像もグラフィックも作れませんけど!」みたいな気持ちでビクビクしていましたが、「制作」が示すそれって、全然辞書的な「制作」の意味じゃないんですね。業界によって定義はあちこちあるようですが、「何か生み出すプロジェクトをディレクションをするひと」という意味でおおよそ間違いなさそうです。

※当初、制作の仕事、というものを理解するとき、こちらのページが大変参考になりました。ありがたかったです!
・制作の指揮をとる!ディレクター職について知ろう|はたらくビビビット
https://hataraku.vivivit.com/column/director

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私は基本的に思い付いたらやってみようと動き出す人間で、かつ基本的に生真面目気質なんです。それでいて後輩キャラが強めらしいので、しっかりしているように見られます。

そんな素地がありながら(素地なのか?)、大学3〜4年生の時は、意識高くいろいろ興味あることはやっていました。今振り返ってみると、いろいろやっていたとしてもたかがしれていて、守られていた立場だし、暇もあるので、散らかしモードが炸裂しても、リカバリーする余裕があった。それに何より、リカバリーしてくれる友だちとチームを組むようにしていた、ともいえます。振り返ってみると「信頼できる人と一緒に楽しめることをやりたい」というタイプだったので、そういう意味でも、自分にとっていいチームを嗅ぎ分ける力が暗黙知のようにあって、役割分担が大雑把にでも見えていたんですね。守られながらも。

翻って、今は自分で組織を作りました。もちろん、学生時代とは異なり、後ろ盾はないです(支えてくれるひとはいますが)。こういうとき、学生の時上手くいっていた手応えって、大体勘違いで、その手応えを能力高いと勘違いしてはならんなと、自分のことを思い返しながら実感します。私が散らかしていった道を、後ろから誰かがせっせと片付けたり整理したり、落としていったものを届けてくれていたのだなとひしひしと感じます。あの時のあのリズムよく進んだ感じを言語化して認識するくらいにもなりました。

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今は基本的に、現時点では散らかしていったものも自分で整理しなければなりません。基本超苦手分野なのに(あんま大きい声では言えないけど)。超苦手だからこそ、超苦手人間の気持ちがよくわかるので、ディレクションモードの時、出来る限り相手の気持ちを慮りながらフォローしたり進行したりするように心がけています。一方で、見えないところで活躍してくれるひと、知らないうちに痒いところに手が届くようなフォローをしてくれるひとたちには、お礼漏れがないように、と一層思うようになりました。(漏れている人がいたらごめんなさい。。)贈り物をお送りしなくても、小さなことに見えることにもいちいちお礼を言うという意識で活動するようになりました。ADD(ADHDの中の注意欠陥系)寄りの私としては、ディレクション業務は個人的な挑戦でもあったし、今までいろんなひとに迷惑かけてきてまじごめん、って反省してもしきれなかった。とはいえ、定期的なご挨拶とかが本当に苦手なのは昔からなので、苦手なことはできるようになろうと思いつつも、その分会った時の気持ちは伝えられるようにと思っています。

そんなことは関係なく、進行にまつわるちまちました仕事って、「都合いい何でも屋」だと思われがちで「え、そんな小さいことやってんのにできてないんすか?w」みたいに、ぞんざいに扱われることも多い。そういう時は私だって嫌だし、そう思われないようにフォローしたりする。あちこちに目を向ける専門スキルが備わっているんだなぁとやりながら気づいたので、制作の現場に詳しい人ともお話させてもらいながら、その時考えたことも過去につぶやいたりした。

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そんなわけで、いろんな事情で事がすすむとき、そのときに誰に負荷がかかるかをよく想像するようになりました。そんなこと考えてもキリがないのかもしれないけど、ぞんざいにしているうちに、気持ちよく力を貸してくれる人がいなくなるのはいやだし、マネジメントってそういう仕事なはずだし。それに、Collableに関して言えば、いろんな特性の人たちとコミュニティを編む仕事だからこそ、得意なことを得意な方向に発展できるようなチームの作り方をしたいと思っています。この辺は挑戦中。

一方でADDなので段取りつくるのは超苦手。とはいえ、少しずつやり方がわかるようになってきて、すこーしずつ上達してきています。でもでも、やっぱりそのときって他の仕事を半ば捨ててでも、少し脳みその状態を切り替えないといけないなという意識でやるので、自分が2人いるみたいですごく疲労感があります。うっかりADD・ADHDさんが、そういう少し苦手なことにストレートに挑戦するというよりも、自分の得意を活かして、苦手なことに結果を出す、みたいなことをどうしてくべきか、ということも、今後書けたらいいなと思っています。

なお、苦手な段取りを考えていく上で、自分の特性をみつめながら仕事ができるようになる上で、参考にさせてもらっていた書籍の1つはこちら。個人的には仕事の中で自分の苦手がどう発現するのか、とても具体的に理解できました。おすすめです。

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本
http://amzn.to/2CB9Sr9

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