12月23日(あさば)

出演者
浅葉爽香(ポエトリーリーディング)

の、(ポエトリーリーディング)部分にうってなる。
私が私の詩を聴きたいといえない。

なかったことにはさせないよ、そう舞台の上でおっ立てた中指はゆるやかに罅われとうとうぽきり逝った。秋とある詩の朗読大会決勝でポエトリーをリーディングしているさなか私は私に負けた。意志なき状態にある肉体は、意味よりも雄弁で笑った。ワンマン本番前1ヶ月を切ろうとしいるいま不安に駆られながらも吸い殻じみた暮らしがやまない。

「私が私の歌を聴きたいから 私の命は必要でしょ」と告ぐ声を何度も何度も何度も聴いた。

詩だけを書いてきた。俺にはこれ以外ねえみたいなやつばかにしてごめん完璧同族嫌悪のほう。口を衝いて出るのは指差すのもお情けでためらわれるぐらい紙にひきこもったままの文章。糞だせえ。インクの染みも血潮に変えて浅葉爽香は金になる立ってやりたいゼップダイバーシティトウキョウ。

主催やるたび呼んでしまうアーティストがひとりいる。いつも曇って見えない星がその人の瞳になら反射してうつるから。彼女の隣だと直で眺められるのかなとかおもう。

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