金髪やめた(さゆ)

ねえ!!!あたし金髪やめたよ!!!

めっちゃ楽しい!!!!

だって、もう、片山さゆ里というアーティストを語るときに「金髪の」っていう要素がなくても大丈夫なくらい、片山さゆ里の強度が高まった気がしたから、ウィッグ可燃ごみに捨てちゃったー

さやおが坊主にしたときもこんな感じだったんかなという気持ち

なんかさー周りのシンガーとかアーティストの女の子ってさみんな見た目きれいで、服とかかわいくて。そう、髪の毛きれいなのが当たり前なの。っていうか髪の毛あるのが、ちゃんと生えてるのが当たり前なのね。あたしそのことがずっと苦しかった。それになれないのが苦しい。俗にいうコンプレックスってやつですかね。あ、生えてるって、おまえ、何を言ってんねんて話なんだけど。実はあたし抜毛癖あるから自分で自分の髪の毛を抜いちゃって。ハゲとか傷とかカサブタあって、頭髪や頭皮はすごく汚いの。髪の毛なくてスカスカだったりとか。だから普通の頭髪の人たちが羨ましくて仕方ないの。で、それを全部金髪のウィッグで隠して片山さゆ里を演じてたんだけど。自分のことが大嫌いだったの、自傷をしてる。でも金髪でいるときの自分は好きになれたの。見た目がかわいいから。頭皮の患部もチリチリの天パも全部隠せるから。違う自分になれてるって万能感がすごくて最初のほうは。金髪かぶってスイッチオンして、金髪の自分を乗りこなすみたいな。でも最近になって、ウィッグかぶるのがしんどくなってきて。なんか、結構手間なんだよね。あと、ライブを見てくれるお客さん。「金髪だから」「サブカルっぽそう」「金髪で小柄でかわいいな」みたいなので聴いてくれる人は、まあ、ありがたいんだけど、見た目よりは音楽やライブの評価をしてほしいの。だから金髪やめたらこの人たちはあたしから離れていくのかなとか思うよ。でもそんな人、今、たぶんほとんどいないの。ありがたいことに、みんな中身を見て評価してくれてるから。

今年の1月の最初くらいまで、あたしの地毛、ヘソくらいまでの長さだったの。でも頭皮にはハゲとか傷とかたくさんあって、美容院行くのがすっごい怖くて、なかなか行けなくて。伸び放題になってしまってて。そしたら、たまたま無力無善寺で髪切ってくれるイベントがあって、ルノアールズさんという美容師の方にね、バッサリ切ってもらった。そしたら頭軽いしシャンプーはラクだし、この地毛の自分もわりと好きかも!と思っちゃって。そんで本当に思いつきで、金髪かぶるのやめることにした。

ハゲてるとね、実家に帰省するたび家族にすごい叱られるの。「また広がったんじゃないの」「みっともない」「いい加減やめられや」「どうしてそんなことしてしまうかね」「指に絆創膏巻いとけ」「いっそ坊主にしてしまえ」「みっともない」これがねずっとしみついてて。でもね、東京の友達とかに「みっともない」なんて言われたこと1回もないの。だから、「ああ、あたしだけでも。ハゲてる自分のことみっともないって言うのはやめよう」って思って。

この頭で生きていこう~~と思った!

もう女性SSWシーンとかその他の界隈とか、そういうのもう全部どうでもいいやって思って。見た目きれいな女の子たちの対バンにあたしみたいな浮浪者バリのやつ出てきたら逆におもしろいっしょみたいな

私は私でしかないんだよなあ

ということで、髪型や衣装や「自分をどう見せるか」の武装に関して大いなる勇気をくれた浅葉爽香と自縛ポエトリー / ういの両氏に感謝してまーす。ありがとありがと。ちんちん侍!

さゆ

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