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プロレスと私⑥自力勝利を求めて

色々な経験を経て、あと私に足りないのは自力勝利。
同期は一年目から自力で勝つ経験をしてきているなか、私だけが実績がないまま。
そこは自信がついてきたとはいえ、ずっとコンプレックスとして残ったままだった。
ドラゴンニンジャとして勝ったとしても、私はアシストで直接勝っているのは趙雲さん。
このまま師匠におんぶに抱っこのような印象のままではいたくなかった。

対等なタッグパートナーになりたかった🐉💠

そう思っていた頃に完全に火をつけたのはChocoPro#262のチエとのシングルマッチ。
あの時の太ももへのフェンシングチョップの衝撃は忘れられない!!
痛い打撃ランキング、私内では第一位!!!
スタンガンかな?という衝撃。
足が無くなったかと思ったよ。
よく見返すと咲百合は足が無事か1回確認してるよ。笑
これからも絶対太もも出てる選手には使いまくった方がいい!

悶絶悶絶悶絶

で、そのシングルで私は負けた。
元から私がデビューしてからずっとライバル視してきた同期が小石川チエだった。
練習生になった時期も近く、その頃はたくさんお互いの悩みも相談しあってきた。
でも、私が欠場を繰り返す中で、どんどん成長していく姿をみて正直焦りがあった。
チエを自分の力で見返したい。
そんなリベンジのチャンスがきたのはすぐだった。
ChocoPro#264のドラゴンニンジャvs小石川チエ&高梨将弘。
そこで私は高梨さんに自分が思っていたコンプレックスを全て言われた。
その場で殴りかかりたい気持ちにかられながらも、ぐうの音も出ない自分もいた。
だから、この試合で絶対に咲百合が勝てる選手だということを証明することを心の中で誓った。
今日はアシストではなく私が主役になって勝つんだって。
私は弱い。運動経験も少ないし若くもないし体も丈夫な方ではない。これはプロレスをやっていくうえで嫌でも身に染みた。
でも私の長所は根性と諦めない気持ちであることも身に染みて感じていた。
根性論は大嫌いなんですけどね。
やられてやられてやられまくった痛みを全て勝ちへの執念に変えた。
そしてチャンスを見極めることに集中しまくった結果、手裏剣ロールで一発逆転を果たした!
最後まで私は弱いままだった。でも、弱くても最後に3カウントを取れば勝者になれる。
それがプロレス!!!
この試合、ノノカに見て欲しくなってきちゃった。
これが私の最初で最後の自力勝利になったのでした💠

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