広告を載せる立場からみたメディアの分類

広告主の立場から見ると、メディア・媒体は広告を届けるための経路です。だから、どれがいちばん届きやすいかという視点から選ぶことになります。もちろん予算もあるので費用も考えます。

メディアの分類のしかたは色々ありますが、そういう意味ではまず、大まかにふた通りがあります。

広告枠を購入するpaid mediaと、自前で持つowned mediaです。

それぞれの特徴を考えてみましょう。

まずはPaid mediaから。

Pay=支払うのは広告の掲載費です。掲載費はどれだけ多くの人に届けられるかによって異なります。

いちばん広告を届けたい人にどれだけ深く接触できるルートを持っているか。これが、広告主にとっての媒体の利用価値です。

媒体は普段からコンテンツをつくって読者or視聴者に届けています。広告はそのなかに間借りするかたちです。媒体もメディアとして生き残っていくための自社の都合がありますから、すべての広告主の意向に100%沿うことはできません。

そこで、Owned mediaです。これは広告主が自前でメディアを持つ=Ownということです。これなら、すべて自社の都合で進められます。

いまや、インターネットが発達して媒体に頼らなくても広告主も消費者とつながることができます。ならば、いつでもどれだけでも、どんな内容でも載せられる自社メディアをという発想です。

その代わり、自社メディアは媒体を維持する費用を自前で持たなくてはなりません。また、多くの場合、広告を届けられる相手は既に自社について知っている人などに偏りがちです。

Owned media、Paid mediaというのはインターネット時代の新たなマーケティング手法のなかで言われるようになったもので、人によって理解の異なる言葉です。

が、広告主の大雑把な理解としては、多くの人に接することができるのがPaid media、広告内容の自由度が高いのがOwned mediaという理解で充分だと、私は思います。

大切なのは、どうすれば広告内容が伝えたい人たちに伝わるかということ。

つまり、それぞれのメディアの特徴をおさえた上で、広告したいものの状況によって、使い分けや組み合わせが考えられることが、広告担当者にとって重要なことではないでしょうか。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?