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広報はどこに向かってがんばる?

調べものをしていたら、広報に対して自分が感じていたことが数字になっている記事が見つかった。
いろいろ思い余ってグラフひとつひとつにコメントをつけたい勢いなのだけれど、4つだけピックアップしようと思う。

ひとつ目は広報の目的。

濃いオレンジは今まで多かったもの、淡いオレンジはこれからやっていきたいもので、「認知拡大」→「ブランディング」という流れが明確に見える。

知ってもらいさえすれば買ってもらえるなんて甘いことはなくて、何で色々あるなかで私はこれを買わなくちゃいけないのかをお客さんに納得してもらわなくちゃいけない。

広告バーン、売上ドーンみたいな、昔のやり方じゃダメだよねというのを7割がたの人が感じているというのは心強いことだと思う。

そのために、どの業務に人を割くかというのが2つ目。

ブランド関連や自社のサイトやSNSを使った情報発信が強化ポイントになっていて、実感と近い。
せっかく持てるようになった、自前のメディアを活用していこうというのは自然な流れだと思う。Webはいろんな数字がとれるのも評価されやすい。

3つ目、成果指標を見ると、今後重視したいものはPVになっている。

Webサイトを活用していこうってことだから、そうなるのは当然なんだけど、そこで気になったのが、「ブランドを目的に広報するんじゃなかったっけ?それで測れる?」ということ。

そうしたら、コーポレートブランディングの課題に「適切な成果の測定方法がわからない」があがっていた。

自社のWebサイトでブランディングをするとして、PVが伸びても、関係ない人が見てて数字が伸びてるんだったら意味がないし、滞在時間も興味を持ってくれたのか、調べたいことにたどり着けなくて迷子になってたのかわからないから、その数字だけを闇雲に信じていいわけじゃない。

もし、意図した通りに伝わったか、ブランドを理解してもらったかを数字で表すなら、Webのアクセスデータだけでは分からないから、そのために数字をとる、ということになる。

たとえば、消費者を集めて調査して、ブランドなんとか指標みたいにして総合点数をつけるとか。
でも、それも何だかモワッとして気持ち悪いし、貴重な広報費用を成果を測ることに使うのもどうかなと思う。

だから、何をやるかはコスパだけで考えない方がいいんじゃないかなと。

教育とか、コミュニティとか、何かを育てることをしてるプロジェクトは、みんなそうだと思う。テストの点みたいなことじゃ成果は測れなくて、最終的に総合評価するなら、リアルに触れてみるのが一番。
教育なら生徒の表情や態度とか、コミュニティなら集まりの雰囲気とかに出てくるし、ブランドならファンの様子とかで伝わるものがあると思う。

でも、現場を感じれない意思決定者には数字しか判断材料がないし、いつ成果が出るか、そもそも成果がちゃんと出るか分からないものにお金をかけるのって勇気がいる。
担当者にも自分は目標に向かって進んでるなっていう手応えがほしいし、育てる的なことは一人じゃできないから、他の人に協力してもらうための説得材料もいる。

今日言った一言が明日成果につながるわけじゃない。でも、今日何もしないと何の成果も出ない。

数字じゃなくていいから、なんか目に見えるかたちでのフィードバックをつかめればいいんだけどな。

グラフ出展:CCL.「企業広報調査レポート」https://consult.nikkeibp.co.jp/ccl/atcl/20170421_1/




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