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ワークショップをする上で心に留めておきたいこと

久しぶりにワークショップの設計をしています。

楽しいだけのワークショップ、気まずいワークショップにはしたくないので、気をつけるポイントを見直してみました。そのなかで改めて、これは重要!と思ったところをまとめます。

①参加者を信じる
時間までに結論が出なかったり、煮詰まって終わりが見えなくなったりすると心配になります。でも、そんな時こそ、ファシリテーターの出番なのかもしれません。ファシリテーターが見守っていてガイドしてくれると思っているから、参加者はワークに没頭できるのです。一緒になって迷うのではなく、ここにいる参加者なら、きっと答えにたどり着けると信じて、次の一歩を探すのがファシリの役目なのだと思います。

②発散を意識する
考えがまとまる手前のフワッとした状態で、他人に話すということは大人は普段なかなかしないものです。制限をかけるつもりはなくても、「現実味がないんじゃないか」「漠然としていないか」など、自動的にセレクトしてしまいますが、発散のフェーズでは意識してそのブレーキを外して、頭のなかみを机の上に出し切ることが大事です。あまりに発散すると、カオスになるのではないかという恐怖が訪れますが、息を吐ききったら自然と吸いたくなるように、発散しきれば自然と収束していくはず。

③個人で考える時間も持つ
途中で落ち着いて話したことを消化する時間を持つことで、ワークの内容がより深まると感じています。グループを観察していて、話にうまく参加できていないように見える人が、実はゆっくり考えてたいんじゃないかと思った時がありました。自分もそういう時があるからです。今、話したことは何だったのかと自問して、反芻した上で、もう一度、みんなと話すとより納得感がうまれる気がしています。
ほぼ日の記事でも、個人の時間を入れた方がグループの成果がよくなるという話が出ていました。
楽しいだけのワークショップはワイワイするだけで、この時間が足りていないのかなと思います。だから、後から「楽しかったけど、あれは何だったんだろう?」と我にかえってしまうのではないかと。

④話しやすい雰囲気をつくる
会議室の雰囲気づくりはもちろん、最初にアイスブレイクやチェックインをしてエンジンをかける時間を設けたり、ゴールデンルールを再確認したりすることも忘れてはいけないと思います。同僚のような、普段の人間関係がある人と話す場合は特に。
ワークショップをするからには、思っていても口に出せないことも話して、普通に会議をするのとは違ったアウトプットにたどり着きたいものです。でも、「余計なことを言って仕事が増えないか」「社会人としてこんなことを言うのはどうか」といったフィルターを外すのは勇気のいること。「今この場では何を言っても大丈夫」という安心感を持ってもらえるための配慮はやってやりすぎることはないのかなと思いました。


設計通りに進むとは限らないのが、生の話の場。この4つのポイントは、当日みんなで話す直前にもまた見直して、頭に入れておきたいと思います。


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