まちとつながれる仕掛け

ちょっと気になるニュースを目にした。

中野区が始めたシティプロモーションの中野大好きナカノさん。
https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201906/pr-2019/016241.php?utm_source=dailymail&utm_medium=kk_email&utm_campaign=kk20190619

ナカノさんは真顔の球体関節人形で、このオリジナルキャラクターを使って、区民を巻き込んだイベントなどを行い、シビックプライドを醸成していくのだとか。

区民自らのSNS発信を促す仕掛けや交流イベントが予定されているそうで、このシュールな人形を通じて、つながっている感をつくっていくというのが都会っぽくていいなと思う。

ナカノさんのキャラ設定がまた秀逸で、かわいさやゆるさ、きもさをウリにした、ゆるキャラとは一線を画している。

自分が好きだと思うこと以外は、気にしない。男なの?女なの?「気にしたことなかった」。友だちの数は?「気にしたことなかった」。

なんとなく捉えどころのなかった中野区のイメージが、このあまり色のついていない人形にきれいに集約されている。

20年以上、お隣の杉並区に住んでいた身としては、ちょっとうらやましくなるようなオリジナルキャラクターだ。

東京は住んでいる人の数が数人たどれば知り合いみたいな規模ではなくて、人が入れ替わり立ち替わりしていて、都民全員が納得する特産品みたいなものもないけれど、田舎の強烈な地元愛とは違った、街の愛し方をしている人たちはたくさんいると思う。

自分も杉並区に、いまだに愛着がある。

今ではすっかり"なみすけ"が定着しているけれど、まだ学区域のなかですべての生活が完結する年齢だった頃、"すぎまるくん"というキャラクターがいて、「知る区ロード」という街歩きプロジェクトがあった。

別に、杉並区を盛り上げたいとか、そのために何かしようとかいうアクションにまではつながらないけれど、ローカルトークができる人がいたらうれしいし、東京の西側にいると何となく落ち着く気もする。

そういうあっさりした地域愛みたいなものを、形にして確認し合える仕組みがあるって、すごくいい。ナカノさんを撮るだけなら簡単で、区民だけではなく誰に対してもオープンだ。

ナカノさんが登場したのは今年の2月だそう。
これからどんなふうに育てられていくのか、ちょっと楽しみだ。

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本多小百合

広告宣伝・広報担当の会社員→フリーランス・ライター Webに載る取材記事を書いています
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