カルピス

昭和32年生まれ(ふた時代前ってことか)の僕が子どもの頃、夏のいただき物といえば、カルピスかそうめんではなかったか。我が家に電気冷蔵庫が来たのは物心ついてしばらくしてからだったが、夏の飲み物は粉末ジュースかカルピスだったなあ。

カルピスは今年100周年らしい。大正時代からあるなんてすごいな、と今さらながら思うが、子どもの頃は、そのときにあるかないか、だけが問題であり、それが10年前からあろうが1年前にできたものだろうが関係ない。カルピスと春日井シトロンソーダのどっちが古いか、ハウスとエースコックのどちらが老舗かは興味はないのだ。

そういう意味では小学生か中学生のころ、電化製品といえばそれまでナショナル、東芝、シャープ、日立、三菱などしかなかったのが、新しいメーカー、SONYが登場したのは、ちょっと衝撃だった。しかも、コタツとか冷蔵庫とか炊飯器などはなく、ラジオやカセットテレコだけ、というのがまたカッコ良かった。

平成生まれの人にとってJリーグはあって当たり前の存在であり、日本でプロサッカーが成功するのか、などと気を揉んで僕たちとは認識がだいぶ違うだろう。

あと20年もすれば浦和レッズも、Jリーグがあって当たり前の人たちによって運営されているだろう。そうなったときに、今と何がどう違って運営されているのか、ぜひみてみたいものだが果たして82歳まで生きていられるか。頑張って生きていたとしても、令和元年の頃のレッズがどうだったか。記憶として残っているだろうか。

とりあえず、26年経った頃でもクラブの継続性がどうのという話をしていたなあ、ということだけは記憶に留めていたい。

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