(6/9改題と追記)餅は餅屋・刀は刀屋・病気は病院

こんにちは、さざなみきょうこです。休業中もお読みくださいまして、ありがとうございます。

早速ですが、今日はものすごく大まかに、自分がアロマテラピーインストラクター、占い師として、また受け手としても大事だと考えていることを。それは、ご相談内容によって、プロや専門家にお任せすること、きちんと自分の技術以外のことをお勧めすることです。送り手も受け手も、アロマテラピーや占い、ヒーリング等だけで全てを解決しようとしない。

1)「病気かもしれない」というご相談には、病院の受診、適切な医療を受けることを勧める。
2)ストーカー行為等、身の危険が迫っていると考えられるご相談には、警察・公的機関へのすぐの相談を勧める。

以前から、例えば友人に「毎日鼻がつまってるの。ペパーミントとか(おそらく精油のこと)がいいのかな。」等聞かれることがあります。そういったときは「大変だね。まずは耳鼻科に行ってね。」と答えます。そのうえで「病院の先生がOKなら、ティッシュにペパーミント精油をつけて香りをかぐのもいいと思うよ。」と補足してあげるのですね。餅は餅屋、刀は刀屋、病気は病院。

例えば、アロマテラピー検定1級のテキストにはこのように書かれています。

そこで当協会は、アロマテラピートリートメントが人体に対して危険をともなったり、健康を害するおそれがないリラクセーションのためのサービス行為(役務提供行為)にとどまるのであれば、あん摩等にはあたらず違法にはならないと考えています。
しかし十分な注意と高い意識をもって行うべきことはいうまでもなく、特に適切な医療を受ける機会を奪うことがないよう気をつけなければなりません。
103ページ、アロマテラピー検定公式テキスト1級(2011年6月改訂版)、(公財)アロマ環境協会、2014年 ※太字は筆者

十分な注意と高い意識をもって行うべきことはいうまでもなく、特に適切な医療を受ける機会を奪うことがないよう気をつけなければなりません。」手元にあるのは古い版ですが、おそらく(公財)アロマ環境協会(以下、AEAJ)の根本的な考え方は変わっていないでしょう。

また、こちらはアロマテラピートリートメントおよびあはき法(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)についての記述ですが、引用した文章が掲載されている項目の題名には「アロマテラピー行為」とありますので、トリートメントだけでなくスプレー等での芳香浴も該当すると考えられます。

先述の友人は「病院に行くほどではないと思うけど、なんとかしたい」と思って連絡してくれたのです。気持ちはとてもよく分かりますし、私も以前は「アロマテラピーで免疫力アップ」なんて思っていたこともありました。しかし、「大丈夫だよ、風邪じゃないよ」という病気の診断ができるのは医師だけです(医師法)。さらに、「免疫力」「免疫力アップ」「免疫力を上げる」といった言葉は不適切だそうです。無知でした。ぜひこれらの記事をご覧ください。

「免疫力を上げる」は疑うべき? 現役医師が注意を促す宣伝文句 (大塚篤司先生、現・近畿大学)

「免疫力」という言葉が不適切な理由…「トンデモ」健康情報に踊らされないために (峰宗太郎先生)

峰先生は、山中浩之氏との共著「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」(日経BP社)でも自然免疫と獲得免疫について説明なさっています。

最初にこれらの記事を読んだ感想は、「〇〇を食べて免疫力アップ、は、おかしいんだな」と「精油各論で習った免疫賦活作用って何だろう」でした(自然免疫と獲得免疫どちらかに関連するのでしょうか)。

「はたらく細胞」をもう一度読みたいです。

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。Спасибо большое :)

<参考>

アロマテラピー検定公式テキスト1級(2011年6月改訂版)、(公財)アロマ環境協会、2014年

ぜんぶわかる血液・免疫の事典、奈良信雄監修、成美堂出版、2017年

新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実、峰宗太郎・山中浩之、日経BP、2020年

追伸:タイトルロゴは偽物です。NHKのサイトと比較すると分かります。

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