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アラフィフ女子トラベラーの、外国での4つのマイ・ルーティン

冒頭の写真はミャンマーのバガン遺跡。

24歳のときに初めて海外旅行に出かけ、カルチャーショックを受けてから、海外旅行の魅力にはまりました。以来、暇を見つけては海外に出かけるようになりました。今までに訪問した国は54か国です(2024年1月1日時点)。

その間、知らず知らずのうちに、海外旅行でのマイ・ルーティンができていましたので、まとめてみました。


1.朝、その土地を走ってみる。

朝、早めに起きて、その土地を走ってみる。前の晩までに、あらかじめグーグルマップで、安全そうな道を調べておく。調べる段階で、行きたいところまでの距離を調べておけば、街の大体のサイズと、どのへんにどんな機能があるか、何となくわかる。ホテルによっては、ジョギングマップがおいてあるところもあるし、フロントの方々におすすめのコースを聞くと、親切に教えてくれることもある。また、安全のため、日の出時刻も調べておく。女ひとりのため、ある程度空が明るくなってから、出発。スマホのほか、万一のために、タクシーに乗れる程度の現金と、ホテルの住所の載っているカードなどを持っておく。

さあ、いざ出発。朝早いので、観光客も通行人もほとんどおらず、その土地を独り占めしているようで、気持ちよい。どの都市にも大抵は早朝ランナーがいて、大抵、すれ違いざまに挨拶してくれて、幸せな気分になる。森の木々や街路樹や花壇の花、出会う鳥(スズメとか、ガチョウとか)や小動物(リスとか、野ウサギとか)なども、日本のものとは違っていて、新鮮。天気、温度、湿度、風の強さ、道の状況(あぜ道、石畳など)など、今日という二度とない日のコンディションは、特別な思い出として記憶にしっかり残る。気持ちよい1日のスタートが切れるし、時差のある国では、朝日を浴びると体内時計がリセットされ、夜に睡眠ホルモンであるメラトニンが生成され、時差ボケが治りやすいみたい。

デンマークランニング路の写真

2.朝食をゆっくりとる。

時間が許せば、ではあるが、朝食はできるだけゆっくり食べるようにしている。社畜として日本でせわしない毎日を送っていると、平日の朝ごはんは、仕事に必要なエネルギーを短時間で効率よく補填する、という、いわばこれも仕事になってしまっている(涙)ので、朝ごはんをゆっくり食べるのが何よりの贅沢と感じる。なので、リラックスのために訪れている外国では、ゆっくり朝ごはんを食べたい。たまにホテルの朝食会場で見かけるグループツアーの皆さんが、ツアコンの方に急かされ、急いでご飯を食べているのを見て、もったいないなあと感じることがある。

特に、海外旅行先の朝ご飯がビュッフェだったりすると、南国のトロピカルな果物とか、中欧であれば種類の豊富なチーズとか、トルコの甘~いデザートとか、その土地ならではの食材を堪能することができて、幸せ。いろんなものを試してみたくなって何度も食事を取りに行き、お腹がいっぱいになって、ランチを抜いてしまうことも。たまに奮発して泊まる高級ホテルでは、朝ごはんにシャンパンが付いているところがあり、非日常感いっぱいの至高のひととき。また、卵を好みに応じてオーダーできるところもあり、メニューにエッグズベネディクトがあれば必ず頼むことにしている。

エッグズベネディクトの写真

3.郵便局で切手を買って、絵葉書を出す。

郵便局で切手を買って、日本に絵葉書を出す。送り先は、自分自身と、家族のところ、原則、計4箇所。それに加えて、その時々にご縁のあった方や、お世話になった方などに送ることも。そのために、送り先の人々の住所は、(後述の)旅ノートに事前にメモしていく。

切手は絵葉書に買う分に加えて余分に買っておき、コレクションとして楽しむ。他のお土産と違い、かさばらないし、壊れない、腐らないので便利だし、その国独特の図柄が楽しい。特に、建国〇〇周年とか、オリンピックやワールドカップの記念切手とか、その年ならではの限定切手が手に入るとテンションが上がる。

郵便局は、小さい街では、ガイドブックにも載っていないこともあり、また、営業時間も平日のビジネスアワーだけだったりするので、事前に調べておく。郵便局には、観光客は殆どおらず、大抵地元の人ばかりで、荷物を送ったり、送金の手続きのようなことをしていて、アウェイ感ハンパなく緊張するが、ローカル体験ができて楽しい。郵便局のカウンターの方々の対応はさまざま。きわめて事務的で冷たい対応の人から、大阪のおばちゃん的におせっかいな女性まで色々いる。英語が通じないこともあるので、英語が通じにくい国では、事前に、「絵葉書用の切手」という現地語を調べておく。

メールやSNSが普及した影響だろうか、最近は、絵葉書や切手を売っているお店がめっきり少なくなったように思う。また、郵便局でも、切手ではなく、料金を印字したレシート的なものを貼って終わりというパターンも増えてきたのが、寂しく感じる。でも、たまに、大きな郵便局だと、コレクター用のカウンターがあったりして、そこに行くと、分厚いファイルを取り出してゆっくり選ばせてくれたりする。また、上海とブータンでは、その場で自分の写真を撮って、それを切手にしてくれるサービスがあって面白かった(ちょっとプリクラ的な感じ)。

絵葉書がいつ頃届くかも、小さな楽しみ。一週間程度の旅行だと、大抵、自分の帰国のほうが早い。帰国後、社畜の毎日に戻り、旅の余韻など忘れてしまった頃に、外国をエンジョイしている自分からメッセージが届くと、旅の思い出がよみがえり、しばし、楽しい気分に浸れる。帰国後1月以上経って届くこともあったが、きちんと海を越えて届くのだからすごい。渡航先の53か国中、唯一の例外で、日本に届かなかった絵葉書は、インドのウダイプールから出したもの。(別Noteのおススメホテルに記載している)レイクパレスホテルの、湖に浮かぶ白亜の宮殿の美しい絵葉書を送ったはずなのに、約7年経っても届かず、とても悲しい(インドのデリーやムンバイからは、問題なく届いた)。

絵はがきの写真

4.旅ノートをつくる。

旅ノートをつくる。私はずっと、モレスキンのラージサイズ・無地のハードカバーノートを愛用してきた。紙の質がよくて書きやすいし、サイズが、大きすぎず小さすぎず、街歩き用のカバンにもフィットしてちょうどよい。後ろのポケットは、切手やら、レシートやら、チケットやらを入れるのに便利。だが、最近、プレゼントで、LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム1917)というノートをいただいた。モレスキンラージサイズよりも少し横幅が大きいが、カラーバリエーションが豊富で、鮮やかな色がとても素敵なので、これを機に、こちらに乗り換えようかしらと思っている。

まずは、出発前に、エクセルで、旅行会社のパンフレットにあるような旅程表を自分で作り、貼る。ここには飛行機や鉄道やバスなどの交通機関の情報と時刻、宿泊先の情報を書いておく。そして、行きたい場所やレストランの情報、現地で訪問する友人がいればその連絡先、前述の、郵便局の営業時間や絵葉書用の切手の値段、絵葉書送付先の人々の住所など、必要な情報はすべてここに書いて一元化しておく。

現地では、1日見開き1ページで、記録をつける。左側は、日記的な記録のページ。時系列で、何時から何時までどこで何をした、と書き、朝・昼・晩と、食べたものと、使ったお金、機内で見た映画の感想など、何でも記録しておく。現地で驚いたことや、新鮮に思ったことも、どんどんメモしておく。

右側は、自由記載のページ。行ったレストランの名刺や、コンサートやオペラ、美術館のチケット半券や鉄道切符などを貼ったり、現地で出会って意気投合した人にメールアドレスなどの連絡先を書いてもらったり、ステキな風景に出会ったら、即席でスケッチをすることもある。スケッチしていると、現地の人がチラっとのぞいて褒めてくれて、一人でいても、会話が広がったりする。また、現地のインフォメーションセンターやホテルなどで地図をもらい(または買い)、それを旅日記に貼って、旅のおともにする。そのために、現地まで、ペン、ハサミ、スティックのり、修正液などの文房具を持っていく。

一人旅で、空港や食堂などで時間ができたときに、その時々に考えたことをノートにしたためながら、自分と向き合うのも、贅沢な時間だと感じる。また、旅行から戻ると、自分だけの旅の記録が満載のノートができあがり、何にも代えがたい思い出となる。これを時間が経って見返すと、旅の内容を長らく忘れていても、その時々の記憶があっという間によみがえる。デジタル化が進んだ今、SNSなどに記録するのも便利だけど(実際、そちらも少しはしているが)、デジタルではできない温かみがあるので好き。

旅ノートの写真モザイク後サイズ変更後

以上です。

これらは私の中でルーティン化しているのですが、このようにして書きおこしてみると、我ながら、なかなか素敵なルーティンではないかと思った次第です(自画自賛、苦笑)。旅好きのみなさんのご参考になるものがあれば幸いです。

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