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クサカベ画材フェスに行った

こんにちは、画材オタクです。
ひさびさにnoteを更新するくらいには楽しかったクサカベ画材フェスの内容や戦利品について語ります。

イベント概要

イベントの内容としては、デザインフェスタギャラリーでクサカベさんの製品のお試しや、限定の絵の具が買えるイベントです。

•コチニールと西洋茜の限定色
•シングルピグメントの先行販売
•天然ウルトラマリンの販売
が今回の目玉でしょうか。
初めて行く方は色見本作りや紙のお試しもたのしいかと思います!

戦利品

では早速戦利品を……

今年もたくさん買っちゃった

天然ウルトラマリンと去年のレパートリーになかったシングルピグメント、あと持っていない色のB級品を買いました。

……

天然ウルトラマリン!?!?

買っちゃったよ
どうしよう 冷凍うどん何個ぶんかな

とりあえず順に紹介します

シングルピグメント+天然顔料

去年はステイン色が多かったんですね。レーキ化した顔料はステイン色になるのかな?

上2段が前回購入した限定色、今回のラインナップからはキナクリドンゴールドとアリザリンバイオレットレーキだけなくなってます。
下2段が今回追加された色です。
天然顔料のコチニールと西洋茜も素敵ですが、今回のラインナップだとジルコニウムブルーとローダミンバイオレットレーキが素敵ですね。コバルトニッケルグレーライトは色的に扱いやすそうですが、粒状化するので使いどころがむずかしそう。
これだけ色数があればシングルピグメントだけでも絵が描けそうです!なにかかきたい
ステイン色と粒状化色は、混ぜると分離色が出来上がります。

B級品

特殊な色たち

偏光ライトブルー、レッド、バイオレット
蓄光レッド、オレンジ、イエローをB級品として購入しました!
こうしてみると結構色揃ってきましたね。偏光バイオレットがすごくかわいいのでつかいたい
蓄光色も、蓄光だけでなく蛍光剤が入っているようで、ブルーライトを当てるととても綺麗です。

使い所がなかなか難しいのが難点、蓄光色と偏光色の使い方を誰か教えてくれ〜っ

天然ウルトラマリン

今回の購入品のメイン、天然ウルトラマリンです。まずは、通常のウルトラマリンと何が違うのかというところから書いていきます。

天然ウルトラマリンとウルトラマリンの違いについて
通常売られているウルトラマリンという色は合成ウルトラマリンです。鮮やかで安価な顔料を使用しています。
例えばホルベインのW094のウルトラマリンディープ、クサカベ022ウルトラマリンライトが該当します(PB29 アルミケイ酸塩のことを合成ウルトトラマリンと呼ぶみたいです)

対して天然ウルトラマリンは、ラピスラズリから抽出されたものです。こちらは非常に高価なもので抽出にとても手間のかかったものなのですが
詳しく語れるほどの知識はないのでWikipedia等ご覧になってください。

ほんとは……3日前くらいまでは買わないつもりだったんですよ。

基本的にラピスラズリを使ったダニエルスミスやシュミンケの絵の具ってすごく薄付きだし、思っているような濃い青ではないかもしれない。
ただ、もしもすごく上質な顔料なら(ホルベインの出していた本瑠璃のようなものだったら)合成ウルトラマリンに相当するような発色だろうし、それに次に買える機会があるかわからない。
何より信頼できる国内のメーカーが出している天然ウルトラマリン……
とここで正気に戻りました。

値段、高くないですか?

2万円て たかいよな、たかいよ


で、あきらめよかなと思っていたところでこのポストを見てしまいました

この“青さ“すごい 欲しい

値段が高くて買うのを諦めて良かった試しがないので、買うことを決意しました。

長々と語ってしまいましたが、例のプツを見ていきましょう。

左下の台紙がこの天然ウルトラマリンの色だとは信じられませんでした。本当に天然か?本当に?

正直なところ、いまだにこれが天然の顔料だとは信じられません。
でも、クサカベさんが100%天然鉱石と謳っているのなら、そうなのでしょう。クサカベさんを信じるよ!

でも……本当に混ぜ物でもしたのではないかというくらい“青“

私は顔料に詳しくないので、知識のない主観だらけ感想しか言えないのですが

合成ウルトラマリンと違うと感じるのは色の艶、粒子感、青の深さ
鮮やかながらも深い青で、その色の表面に独特の艶があります。
この艶はバインダーの出す光沢とも違う気がします。

かなり量が入っていますが、これが二万円……?
これが本物の天然ウルトラマリンだとすると、顔料は相当良いものなのではないでしょうか。
二万円で売っていいようなものなのかわかりません。

参考 シュミンケのラピスラズリ

自分の中のラピスラズリの絵の具って基本的にこういう色のつき方のイメージで、なかなか鮮やかな青ではないのです。
このシュミンケのラピスラズリも5mlで4,000円くらいする高級品でしたが、なんというか今回のものと本当に発色が違う。溶け方も色も全く別物です。
そもそもラピスラズリの絵の具として売られているものは天然ウルトラマリンの抽出の過程を経ていないのかもしれないですね。
ラピスラズリの深い青だけを集めて初めてこの発色になるんだとおもいます。多分……

せっかく買ったので使わなければ意味がない
このためにホワイトワトソンを買ってきたので、試し描きをしました。

クサカベ 天然ウルトラマリンの色

使ってる時の罪悪感と背徳感がすごいです。
この画力の人間が使っていいのか?という罪悪感
とても高価な絵の具で色を塗る背徳感

ただこの青がすごくすごく美しいことは確かです

まとめ

クサカベ画材フェスのレポ というかただの戦利品紹介(主に天然ウルトラマリン)になってしまいましたが、ことしもとても素敵な品物を手に入れられました!
全色色見本づくりなどもできて画材好きにはたまらんイベントですので、是非行ってみてください。
たしか明日までやってたと思います。

おわり



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