J1第9節 vs鳥栖

平成最後のJ1リーグ…

湘南圧勝じゃあああああ!!!!!

気を取り直して、鳥栖戦のスターティングメンバーです。

リザーブ:GK富居、DF坂、DF小野田、MF秋野、FW梅崎、FW中川、FW武富

最終ラインの一角に杉岡大暉を置き、両サイドは岡本拓也と鈴木冬一のコンビ。シャドーの大橋祐紀、鈴木国友は2人とも今季リーグ戦初先発。
前節の川崎戦で負傷交代した武富、2節のFC東京戦で負傷交代した坂圭祐の2人がベンチ入りを果たした。

・“どっこいどっこい”なクオリティの両チーム。
そんな試合で差をつけるのは“哲学の浸透度”。

ベルマーレは4月に入ってからの公式戦5試合で1分4敗、一方のサガン鳥栖はリーグ戦8試合で1得点というかなり深刻な得点欠乏症に陥っており、この試合は下り調子のチーム同士の対戦、という見立てで観戦せざるを得なかった。
ベルマーレもサガンも精度の低いプレーが所々散見されていて、「もっと出来るんじゃないの⁉︎」と突っ込みたくなる場面が多々あったのはここだけの話。笑

是が非でも勝ち点3が欲しい両チームだったが、前半はベルマーレが押し込む時間が長かった。
3バックの右の山根、右ウイングバックの岡本、右シャドーの大橋の3人がそれぞれ持ち味を発揮して、鳥栖の中盤と守備に揺さぶりをかけていく。
特に山根の“ヌルヌル・ドリブル”は試合を通して鳥栖のブロックを効果的に破壊していった。
山根自身に巡ってきた決定機が試合を通して3回はあったので、1個でも決めていればチームはだいぶ楽になったのではあるが笑、最終ラインの位置からあれだけ脅威を振りまいていれば十分だろう。

前述の山根だけでなく、機を見てボランチの齊藤未月や杉岡大暉が果敢に前線に飛び出していくあたりに、ベルマーレの哲学でもある、
『縦の美学=愚直にでも前へ前へ突き進む』

精神が存分に発揮されていた。
選手起用に関しても、闘い方に関してもどことなく付け焼き刃感が強いサガン鳥栖とは大違い。
勝敗は水物だが、信念は本物、という言葉をベルマーレが実践出来ていたのは言うまでもない。

・得点を奪うための近道こそ、“急がば回れ。”
勝負を決めたベルマーレは、選手とサポーターが“共に叫んだ!!!”

結局試合は後半14分の大橋祐紀のプロ初ゴールと、後半44分の梅崎司の今季リーグ戦初ゴールの2得点でベルマーレが2-0でサガンを下し、リーグ戦4試合ぶりの白星を挙げる。

前半にほとんど目立っていなかった鈴木国友に変わって後半開始から投入された武富孝介が2アシスト、殊勲のゴールを挙げながらも負傷交代してしまった大橋に変わって入った梅崎が試合を決める2点目を決めるなど、交代策が見事にハマったという印象だ。

得点の奪い方も見事だった。
先制点は杉岡のロングフィードの起点から、パス交換を織り交ぜ、鈴木冬一のシュートのこぼれ球を武富が拾い、武富のクロスに大橋がプッシュした1得点目、素早いボール奪取から山﨑の縦パスが起点となり武富のコントロールから梅崎がゴールを引き寄せる“プルアウェイ”の動きでボールを引き出し、技術の高さを見せつけた2得点目…

ベルマーレの攻撃は流れは速いが、急いではいない。
サガンの攻撃は急いではいるが、流れが遅い。

この試合でいうなら、得点を奪ったチームとそうでないチームの差はこの部分にあったと思う。

狙っている獲物が目の前にあって急ぎたいというような焦りの気持ちも出てくるのが人間だが、急ぐのと速いのとは、言葉も意味合いも変わってくる。
個々がバラバラな意識を持っていたサガンと、チームとして明確な共通理解があるベルマーレとの違いは、一目瞭然だった。
勝てなかったからこその、導き出した答えだったのだろう。
遠回りこそが本当の近道、と誰かが言ってたような言ってなかったような。笑

下位同士の対戦、いわゆる「シックスポイントマッチ(シックスポインターズ)=直接対決を表す言葉、相手の勝利も奪うという意味で勝ち点6の価値がある、とも言われている」、を制したのはベルマーレにとって本当に大きい。

現地参戦したサポーターにとっては、試合を決めるゴールが自分たちの目の前で、『共に進もう♪共に叫ぼう♪』という歌詞がチャントに入ってる選手が決めてみせたのだから、さぞかし気分が良かったはず。
テレビ観戦してても叫びそうになったし。笑
ベルマーレの平成最後のゴールを奪った梅崎司さん、貴方はやっぱりスターです。

次戦は令和元年最初の試合!
湘南スタイルで新時代を切り拓いていこうぜ!!!


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