J1第15節 vs広島

リーグ戦3連敗…

スターティングメンバー

リザーブ:GK富居、DF福島、MF秋野、MF松田、MF古林、FW山口、FW鈴木国

菊地俊介、坂圭祐、岡本拓也、梅崎司の主力4人衆は欠場、コパアメリカの日本代表に選出された杉岡大暉といったあたりの選手たちが不在。

U-20ワールドカップ日本代表として頑張ってきた齊藤未月と鈴木冬一、前節の横浜F・マリノス戦で今季公式戦初出場を果たした金子大毅、大逆転を果たした浦和レッズ戦以来の出場となった大野和成が先発復帰。
大津高校から加入した高卒ルーキー、福島隼斗がリーグ戦初のベンチ入りを果たした。

(前半まとめ)
・“総合的”、な観点で試合を進めた広島。
台所事情の苦しさが伝わる湘南…

前半は2週間の中断明けとは思えないほどのハイテンポなペースで進んだ。
ベルマーレもいつも通りに前線から果敢にアプローチをかけてはいたが、広島の両シャドーの森島司、渡大生がビルドアップに程よく顔を出し、両ウイングバックのハイネル、柏好文“ビルドアップの出口”としてタッチラインいっぱいに開いてポジションを確保。
特に、森島と柏の居た左サイドから攻撃を展開することが多く、この攻撃の形は後半に挙げる2得点の大きなフラグを立てることになる。
ボランチの距離感も試合を通して適切で、川辺駿が中央に陣取ってゲームメイクを行い稲垣祥が前線にまで飛び出して積極的にゴールを狙っていた。
(これもまた後半の得点の大きなフラグになる)
最前線のドウグラス ヴィエイラ動き過ぎず身体を張り過ぎず、といった適度で確実なプレーを繰り返し続け、チームの決定機にはほとんど顔を出していた。

一方のベルマーレはというと、前節のマリノス戦に出場していて、今節の試合に連続して出場しているのは秋元陽太、フレイレ、武富孝介、野田隆之介(前節途中出場)、小野田将人、(後半途中出場の)古林将太のみ。
山根視来と山﨑凌吾は出場停止明け、齊藤未月と鈴木冬一は代表活動終わり、金子大毅と大野和成は故障明け、ということも重なり、各々の試合感覚がバラバラで、まとまりはあるんだけど個々の意識はズレる、といった具合にチームとして歯痒い悪循環を引き起こしてしまっていた。

広島の再三に渡るサイド攻撃に手は焼いたものの、最後のところまで“まだ”身体を張れていたベルマーレは、なんとか無失点に抑えて後半の闘いに臨む。

(後半まとめ)
・アクシデントから得点を手繰り寄せた広島。
抵抗らしい抵抗も出来なかった湘南。

後半に入っても広島の攻撃は疲れを感じるどころが、むしろ厚みを増して前半以上に柏好文の居る左サイドから仕掛け続けて、ベルマーレに圧力をかけ続けた。
ベルマーレは武富、野田の両シャドーがペナルティーエリア内に下げられるまでに、広島の勢いに屈していた。

ただひたすら耐えていたベルマーレだったが、後半15分を過ぎたところで、ひとつのアクシデントがチームを襲う。
慣れない左ウイングバックの位置でプレーしていた小野田将人が脚を負傷。すぐに古林が準備するも、プレーはなかなか切れずにいた。

1人少ない状況の中、ベルマーレはセットプレーの流れから武富孝介がペナルティーエリア内で森島司を倒してしまい、反則を取られて広島にPKを与えてしまう。
ベルマーレに起きたアクシデントをキッカケにして、さらに虚をついた広島の強かな勝負力は見事というべきだろう。
このPKをドウグラス ヴィエイラがしっかりと決めて、ホームの広島が先制する。

先制されたベルマーレは前述の古林、大事をとってベンチスタートとなっていた松田天馬を武富孝介と替えてピッチに送り出す。
そして、配置の変更を行った。

前線を2トップにして、金子大毅をアンカーに、齊藤未月と松田天馬をインサイドハーフにして中盤の構成力を高めようとした。

この布陣変更でボールは持てるようにはなったが、全体的な疲労が重なったこともあって攻撃は単発に終わることが多く相手を崩して得点を奪う、というアイデアはチームとしてあまり持てていない印象を受けた。

試合終了間際、またしても湘南の右サイドを攻め立てた広島はゴールライン深くまで切り込み、最後は稲垣祥がゴール前まで走り込んで難なくフィニッシュ。
試合を決定づける2点目を決めた稲垣のシュートの際、金子大毅がずっとマークについていたものの、負傷明けから初めての先発フル出場で身体は限界を超えていた模様で、ゴール前の時点では完全に稲垣に振り切られていて、ゴールを決められた直後には脚を痛めているような素振りを見せていた。

勝つべくして勝った広島と、負けるべくして負けた湘南、そのサッカーの差は一目瞭然だった。

(まとめ)
・この先の闘い方、どーする⁉︎
その答えは…

ヴィッセル神戸、横浜F・マリノス、サンフレッチェ広島に敗れ、リーグ戦3連敗。
加えて、多くの主力選手が故障や代表活動で戦線離脱をしており、かなり難しい局面に立たされている。

ベルマーレには確固たる信念や哲学はあるものの、強力なストライカーを連れてこれるようなお金はない。
では、今後の闘いはどうすれば良いのか?

答えはひとつ。

出来るだけ精一杯、もがくしかない。
不器用でも、不恰好でも、もがくしかない。


こんな故事がある。

雨垂れ石を穿つ


【読み】 あまだれいしをうがつ
【意味】 雨垂れ石を穿つとは、どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られるということのたとえ。

急にベルマーレにメッシやクリスティアーノ・ロナウドが来たらそれはそれで問題は解決するんだろうけどw、それは現実的に大いにあり得ないから、今の時点でベルマーレに出来ることは自分たちを信じて、自分と仲間の為に走って、結果が出なくても立ち上がることをやり続けるしかない。
こうやってもがくしか、方法はないと思う。

誰だって勝者にはなりたいけど、敗者がいなきゃ勝者は成り立たない。

勝者になるには、勝者になれるだけの努力と成果を挙げないと、敗者を上回ることも出来ない。

たとえ結果が出てこなくても、まずは自分たちの力で立ち上がって走らないと、何も始まらない。

今は繊細で、壁にぶつかってすぐに壊れてしまうものでも、運命の扉を開けたら、新しい何かが始まる。
勝敗は水物。信念が本物!!!

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