J1第5節 vs清水

リーグ戦2連勝!!公式戦3連勝!!!

中断期間の間に活動していた年代別日本代表に選出されていた杉岡大暉、鈴木冬一が先発、柴田壮介がリーグ戦自身初?のベンチ入り。
杉岡と共にU-22日本代表に選出されながら期間中に負傷してしまった齊藤未月は欠場。
菊地俊介と松田天馬のボランチコンビを形成させ、武富孝介が鹿島戦以来の復帰を果たした。

・“馬入スペシャル”が幸先良く火を噴く。
前半のラストプレーに見えた成長の証。

前半はホームの清水、アウェイの湘南ともに互いのゴール前へ進む展開が目立った。
清水はこの試合、今季から採用している1-3-4-3システムから慣れ親しんだ1-4-4-2へと変更。
湘南の選手たちが動いたスペースを巧みに突いてチャンスを作るが、決めきれずに被カウンターを受けてしまう展開に持ち込まれる。

そして前半23分、先制点はベルマーレに転がり込む。
この試合最初のコーナーキックから菊地俊介が今季初ゴールを決めてみせた。
馬入の練習場で緻密に計算されたデザインプレー、その名も…

馬入スペシャル!!!!!

が見事に清水の守備を欺いた。
松田天馬の正確なボール、フレイレのスルー、菊地俊介のシュート、武富孝介のポジショニング…
選手たちの有効な判断、スタッフたちの綿密な計画が実った瞬間だった。

しかし前半43分、清水に同点に追いつかれてしまう。
失点の数分前から右サイドバックのエウシーニョに攻撃参加をさせられる機会は増えたが、チョンテセのミドルシュートが菊地俊介の背中に当たって、オフサイドポジションにいた金子翔太の元にボールが転がり込むとは思わなかった。

だが、この失点に関しては誰も責めることは出来なかったのもまた事実。
失点したこと自体はいけないことだが、チョンテセがシュートを選択した、という勇気ある決断が同点ゴールをもたらしたと言っても過言ではない。

以前のベルマーレならここでズルズル引き下がっていたかもしれない。
前半のラストプレーとなった右サイドからのコーナーキック。先制点をもたらしたサイドのセットプレーでベルマーレは成長の証を見せつける。

松田天馬のキックにゴール前で合わせたのは杉岡大暉。このボールはゴール左へ流れそうだったが、至近距離にいた梅崎司が角度を変えるヘディングシュートを放つ。
ボールはクロスバーを直撃して再びゴール前へ。
このボールをフレイレが押し込み、前半終了間際にベルマーレが勝ち越しに成功する。

得点を挙げたことはもとより、素晴らしかったのは最後の最後まで攻めてコーナーキックを獲得したこと(確か鈴木冬一が獲得したような…)
チームとして引かない姿勢を示し続けたことが、フレイレの移籍後初ゴールを呼び寄せたのかもしれない。
ゴールポストが視界に入っていたはずなのに、身体を投げ出すことを厭わずに勇気あるヘディングシュートでゴールの足掛かりを創った梅崎司のプレーも評価してあげたいところだ。

・ゲームの主役は“ペガサスファンタジーポテサラアタック”と、“湘南乃新闘将”。

後半に入っても両チームのプレーのリズムはそう大きくは変わることはなく、劣勢の清水は不正脈から復帰したドウグラスを投入したが、スタジアムの雰囲気は変わったものの、ピッチの上ではそこまで変化はないように思えた。

後半からかなり目立つようになったのは、ボランチの位置で前半から果敢に前線に飛び出していた松田天馬だ。
イキイキとピッチを動き回り、躍動感溢れるプレーでチームに動きを入れる松田に周囲の選手たちが触発され、またまたベルマーレにチャンスが生まれ始める。

天馬くんがゴール奪いそう…という空気がプンプン流れていた後半25分、左サイドからのスローインを受けた天馬(ペガサス))は、相手選手をブロックしながら反転し、迷いも雑念も何もない豪快に振り切ったシュートを清水ゴールに突き刺した。天馬が試合の大勢を決める3点目をチームに与えてくれた…これぞまさしく…

ペガサスファンタジー“ポテサラ”アターーーック🦄💚💙!!!!!!!!!!!!!!!!!!

何かのアニメみたいになってしまいましたね、すみません。笑
試合の展開を振り返ってみても、この3点目は清水の戦意をへし折るのに大変に効果的なプレーだったのは間違いなかった。
シュートの華麗さもさることながら、得点の前後でキレ全開なプレーを見せる松田天馬の姿からは、本当に背中から羽が生えてるように見えたので、今後彼はどうなっていくのかな?
非常に楽しみですなあ。

今節の攻撃の主役が松田天馬なら、守備の主役はフレイレだろう。
試合開始直後からこれでもかとエアバトルの闘いに参戦し、前半のラストプレーでは移籍後初ゴールを決めながらも古巣相手のゴールということで控えめに振る舞うプロフェショナルな姿を見せ、時にマリーシア全開のプレーで程よく流したり主審と積極的にコミュニケーションをとって優位権を渡さない、終盤で脚を痛めながらも最後まで身体を張り続けられる強さと献身性

ベルマーレでプレーする為に、エスパルスで身体を慣らしてたのか⁉︎と思ってしまうほどの充実ぶりだった。
フレイレが持っている高さ・強さ・熱さは今年のベルマーレの最終ラインに大きな“柱”を造ってくれそうですねえ。

清水エスパルスに3-1で勝利して、5試合を終えてなんと5位に位置付けたベルマーレ。
次節も相手は静岡勢、エスパルスと同様に未だにリーグ戦で勝利のないジュビロ磐田。
昨年のルヴァンカップ優勝後の“不条理なスケジュール”事件で色々あったけどw、目の前の試合に全力で取り組んで、またひとつ大きな階段をチームの実力で登っていきたい。

様々なことが払拭出来たであろう今節の勝利。
しかし、我々はまだまだ未完成。
“大きな羽”と“熱いハート”を持ってさえいれば、必ず道は拓ける!!!


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