J1第11節 vs大分

大分良いチームやった…

大分戦のスターティングメンバー。

リザーブ:GK富居、DF小野田、MF中川、MF秋野、MF古林、FW指宿、FW山口

フレイレが出場停止ということもあり、坂圭祐が3バックの中央に入った。
菊地俊介、大野和成、野田隆之介、金子大毅、大橋祐紀と言った(本当&おそらく怪我してる)面々と、レレウ、デュマスのブラジル人コンビをメンバー入りさせないという枠組みの中では、現時点でのベストメンバー18人という陣容になった。

(前半振り返り)
・チャンスは作りながら決めきれなかったベルマーレ。
前半のうちに“逃げ道”を創っていたトリニータ。

この試合の前半、まず仕掛けたのはホームチームのベルマーレ。
リバプールやライプツィヒを思い起こさせるストーミング(最前線からの激しいプレスやデュエルを仕掛けて相手チームを混沌に陥れるサッカーの戦略概念)志向全開のサッカーで大分トリニータのビルドアップを猛烈に妨害しにかかる。
※ストーミングの説明に関しては僕なりの表現で示してみました。

抜群のボール扱いの上手さを見せる大分トリニータGK高木駿にパスが回った時でさえも、「これが俺たちのやり方じゃああ!!」と言わんばかりに山﨑や武富がアプローチを積極的に行う。
高木も何本かはセーフティファーストにタッチラインへあえてボールを蹴っていたけど、岩田・鈴木義・高畑の3バックと、島川・長谷川のサポートの動きが本当に素晴らしく、あれだけ精密に動きが徹底されていたらプレーしてる方も楽しいだろうなあと、見ていて感心してしまった。

短いパスを繋ぐことの多いトリニータはこの試合、ストーミング流で走りまくるベルマーレ相手にとっておきの“逃げ道”を用意していた。
右シャドーのオナイウ阿道へのロングパスである。
元々の身体能力が高く、昨年はレノファ山口の霜田正浩監督の下で、今季はトリニータの片野坂知宏監督の下、日本サッカー屈指の知略家監督に日頃から動きの質を磨かれたことで、高いポテンシャルを発揮しつつあるオナイウを有効活用出来たのは大きい。
オナイウと対峙することの多かった杉岡は守備は全体的にソツなくこなせるものの、空中戦には不安を感じられるところもあるので、“より器用になった”オナイウ阿道の成長には、ビックリした。

ベルマーレは梅崎司のポスト直撃のフリーキックや、大分陣内ゴールラインギリギリ深くまで攻め込みながらも、先制点を奪えなかった。
そして、後半に入ると、現在の日本サッカーで1番ノリに乗ってるストライカー、藤本憲明が仕事をする。

(後半振り返り)
・蝶のように舞い、蜂のように刺した大分のゴールシーン。
なぜベルマーレは劣勢になると余計にチグハグになる⁉︎

後半7分、大分の中盤のパス交換からベルマーレの最終ラインの裏のスペースへボールが蹴り込まれると、ベルマーレの坂圭祐とトリニータのワントップの藤本憲明が並走。
前半から幾度となく坂の背後を取り続けた藤本は、このプレーの際にも坂の背後を巧みに突いて、坂を上手く転ばせることに成功。
藤本は坂のカバーにやってきた山根のスライディングも見事にかわし、ゴールをほとんど見ないでボールを蹴り込んだ。しかも利き足とは逆の左で。
この得点に関しては、素晴らしいシュートセンスだと言うほかなかった。
前半からもそうだったが、藤本は基本的にあまり走り過ぎない。前線からの守備も必要最低限行う程度。しかし、サイドからのクロスや、一列ないし二列後ろからのスルーパスにはプルアウェイ(大小に膨らむ動きをしてボールを引き出す、フォワードに必要な技術のひとつ)を全力のインテンシティでやり切る。

相手の守備網を切り裂いて、ゴールを決める。
藤本に与えられた明確な仕事はほぼこれだけ。
役割がシンプルが故に、やり遂げるのは難しい。だが、その難しいことをやってのけてるから、今現在のJ1リーグで日本人のトップスコアラーとして君臨しているのだと思う。

一方、個のチカラに頼らずに全員のチカラを結集して得点を狙おうとするベルマーレ。
ベルマーレのクラブ事情や哲学的な観点から見てもその方向性に間違いは無いのだが、(J1レベルで測ると)昨年からの課題でもあるビハインドの場面になった際にどうやってゴールシーンに結びつけるのか、という難題に今もなお大きくぶち当たっている。

この試合で言えばチーム最長身の指宿、チーム最小身長の中川、右サイドの核弾頭の古林を交代枠で使っている。
3人ともそれぞれに武器はあるので、それを活かしたかったチョウさんの狙いもあるのだろうが、前述の3人と入れ替わってピッチから出た梅崎、武富、鈴木冬一と比べると全体的なクオリティが下がってしまっているのが現実。
交代選手たちと、フル出場が確定した残りの8人が得点という大きな“ゴール”を目指して共に走れているのか、というと少し疑問が残る。
よりレベルの高い全員サッカーを標榜するなら、日頃からの意思疎通のレベルの質を上げるしかなさそうだ。

(まとめ)
・3位という順位がマグレでないことを見せつけた大分トリニータ。
ベルマーレに急なジャンプアップは無理そう⁉︎

試合は1-0で大分トリニータが勝利した。
J2からの昇格組とはいえ、“大分式ポジショナルプレー”の完成度は高く、特に有効な大分対策でも開発されないか、エースの藤本が怪我ないしは不調にならない限り、そう簡単に止められることはなかろう。
大分はJ3降格を味わってから、片野坂監督を始めとして、今の素晴らしい内容と結果を残せるまでのクオリティを誇るサッカーを造り上げて、日本のサッカー界に強烈な印象を残している。

それに追いつきたいベルマーレではあるが、藤本のような絶対的なストライカーは居ないし、現有戦力の緩やかな底上げの体制が確立されないと、J1残留ですら危ういチームなので(笑)、勝ったり負けたり引き分けたり、その時の結果に一喜一憂する時期が続くのではないかと個人的には思う。
次の浦和戦は武富孝介が出れないから、そのあたりはどうするんでしょうかねえ。

塵も積もれば山となる。
一滴の雫がやがて大きな海となる。
STEP by STEP(一歩ずつ、一歩ずつ)
昨日より今日を、今日より明日を良くしたら、人生はもっと楽しくなる。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

スキありがとうございます!フォロー&シェアもバンバンお願いします!
2

しゅん

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。