闇を見つめる

ハンモックに揺られて琵琶湖を眺めている。
もう完全にこのハンモック欲しい。家に持って帰りたい。
あと琵琶湖も欲しい。

夜遅くまでアイデアをにらめっこしていた。
アイデアを出すことより、どう活かすかが今回の役割だ。
食材がでてきて、どんな料理でお出しするか。料理下手だけど。
気がついたら3時間以上ハンモックに揺られていた。

パタンとPCを閉じて妻と電話。
子供たちの話。遠くの街の光を眺めている。
家と移動中以外、基本仕事をしている。
ほとんどが打ち合わせだ。少なくて1本。平均3本。大変そうに見えるでしょう。
それが意外と大変じゃない。ビデオでも繋がるし、京都に遊びに来てくれるし、たまにこちらが出向くといっても大した距離ではない。移動は好きだし先述したように移動は休める。PC開くとハイパー機密情報がダダ漏れなのでもうしばらく移動中は仕事をしない。たまに新幹線とかでそれ大丈夫?という資料を広げているのをみる。ただただ不安になるからやめてほしい。関係ない会社だけど。

ぼんやり琵琶湖を眺めて、考え事をする。
仕事を終えても考えている。基本的に考えることが好きなのだ。暇だとストレスになる。

人って光の方をついつい見るのだなと考える。
琵琶湖にかかる大橋のライトアップを眺めて、ふと隣を見ると真っ黒な琵琶湖がうねっている。しばらくすると闇に目が慣れて静かに力強い湖の表情を見せる。かっこいい。僕らは光についついいって膨大な量の闇を見落としている可能性がある。

目を凝らす。視線を外す。目を閉じる。闇をみる。耳を立てる。先を読む。過去を見る。今を受け入れる。これら誰もがやっていることだ。それらを駆使して仕事をしている。当たり前すぎる行動の意味の深淵を覗くと行動本来の役割が見えてくる。なぜか急に闇を見るという意味がわかった気がした。

明日は福井県。車で1時間半。伊勢丹で日本酒買って乗り込む。
明日は日本海を眺めているのだろう。
そこの闇はどうだ。力強くうねっているか。
それではお休み。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。