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佐賀と猫と飯

佐賀滞在を終えて植物を背負って京都へ向かう。
石も拾った。佐賀のお母さんから高菜と塩、爆弾おにぎり二個をいただき帰りの電車でもぐもぐ。

土に触れ、春の風を感じ、飯を食う。
大地はすごい。あんな美味しいものを育んでいる。
キラキラ流れる透明度の高い川を眺めて、深呼吸をする。空気がうまい。なのでタバコもうまい。

朝の7時にむくりと起きてパジャマのまま朝の散歩をする。太陽が昇り土を温める。夜の間に溜め込んだ水分を土が大気に吐き出す。山靄は朝日に照らされ黄金色に輝く。

ここにいると地球って巨大な生き物なんだと目に見えて理解できる。ゆっくりおおらかに呼吸をしている。それを感じる。ブラブラと歩いて氏神様にご挨拶。空気がグッと引き締まる。かつての人たちは見えない境界線を感じてここに神を見出したのかもな。それはもう感覚の世界だけど、今でもわかるものだろう。

無数の鳥の声が聞こえる。
時々カエルの声も。
遠くで川の流れる音が聞こえる。
風が吹き竹やぶのざわめき。
耳をすますと色々な生き物の存在が感じられる。

ちょっとここにお邪魔しますって感じで
どの生き物も土の上で生きているのだなぁ
なんてタバコを吸いながら考えてると
ぬあーぬあーと野良猫が足元で話しかけてきた。

なんや怒っとるんか?って話をして
生まれつきこの顔かとふふふと笑う。
良い顔つき。飯をくれまいか!と言われてるみたい。
すまん、メンソールのタバコしかねぇわぁというとぬあーとひときわ大きい声を発して、どこかへ行った。

なんか今回の佐賀合宿は白い猫がいっぱいいた。
お陰で猫不足にはならず満たされた気持ちで帰っている。

いやーお母さんからもらったオニギリが美味い。
また行くね。ありがとう。

#日記 #エッセイ

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。