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感覚的な発想の解説

子供を送り出したら仕事開始。9時から12時までの3時間で一気に創発作業に向き合う。数ヶ月、しっくり言葉にできなかったプロジェクトが、今朝するりと言語化できた。非常にすっきりした気持ちでこれを書いている。

コンセプトやアイデアを作るときの超えなければいけないハードルがあって、いろんな事情や文脈が交差するものほど、これらは作りやすい。体感でしかいえないが、0→1の作業ではなく、5→???の作業。わかるかな、すごいニュアンスだけど、スタート地点の合気道的に使えるものが多いと簡単だ。

プランナー歴13年の中で、圧倒的にネガティブを抱えてそれを改善したいというものが多い。これも簡単である。ネガティブな情報は数として1だとするとじつは2ある。ネガの反転でポジになるので裏表を見ればいい。これも簡単な方だ。

なので、僕は最初にお題の文脈を集める、次にポジ・ネガを見る。
これらが合致する流れを見つけられたら、それは勝ち筋だ。
それはすでにある無数のひもの中から、あたりのひもを引く作業。
もちろん、あたりはないですね!というのもある。それはそれで貴重な提案だと思っている。

一番難しいのが、探せど掘れど、「何もない」ケース。
これまで2個あった。誰も何も想ってなくて、誰も何も考えてない、本当真っ白い虚無みたいに空白な状態。これが一番苦しい。何もなければ描けばいいと思いがちだが、それは大抵失敗する。商品・空間・出来事含めて、それが起きる状況を僕ら人間は無意識に見定めている。真っ白い場所にしっかりこれから生まれる文脈のひもを外れないようにくくりつける。そのくくりつける方法が難しいのだ。この説明も難しいが。

なので、僕が冷めた目をしてる場合、そこに文脈との接続や、意味、意義というものが未熟なものを見てしまってるときだ。何か突発的で面白ければいい、意外性があればいい、話題になればいい、そういうものを見てると若い頃は楽しめたが、今のこの歳になるとつまらんもの作りやがって(口悪い)と想ってしまう。ここだけの話な!

この何もないケースのときは、本当目隠しして手探りで、この市内に落ちてる鍵を見つけ出してください!というレベルだ。そういうとき、無意識をうまくつかう。書店でもネットサーフィンでも、遊びの中でも、常にその思考は回っていて、どっと身体と脳みそがくたびれるが、いろんな情報の中からパーツを集めて、パズルにはめてく。するとおぼろげながら今手元にあつまった情報にひも付きが生まれて、今朝、それがパッと綺麗なパズルとして完成した。

この「出来上がるイメージ」をまだ僕しか知らない。
その時間が一番ワクワクする。早くプロジェクトチームに伝えたい。
真っ白な場所に美しい文脈が立ち上がっている風景が見えている。

深夜のラブレター的なコンセプトとアイデアだから(書いたの朝だけど)
一晩寝かして明日再確認。一つ、思考をランディングさせることができた。よかったよかった。

Photo by Startup Stock Photos from Pexels

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。